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CD DVD51で語る西洋音楽史

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CD&DVD51で語る西洋音楽史

岡田 暁生 
CD&DVD51で語る西洋音楽史
定価:¥ 1,575
新品最安価格:¥ 1,496
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クチコミ情報

独特の視点から取り上げた音楽の解説が面白い

・ 取り上げたCD、DVDは、「地中海のクリスマス」で始まり、「ベートーヴェン交響楽全集」で終わる。間にはスティングの”The Journey & the Labyrinth” (ジョン・ダウランド作品集)が紹介されている。
・ 優れた点は多数あるが、そのうちの一つはその音楽の作られた時代/文化の背景が述べられていること。例えば19世紀のパリの成金の様子。また、サロン音楽、ヴィルトゥオーソ音楽がどのような位置づけなのかを実に面白く説明している。
・ 資料性にも優れている。国民楽派の作曲家名を記載した地図、主な作曲家70人の生没年グラフ、西洋音楽史の年表(カールハインツ・シュトックハウゼンなどの現代音楽、大澤壽人を含む)、取り上げたCDなどの詳細データがある。
・ 残念な点は、年表の最後は1911年生まれのニーノ・ロータで終わっており、レノン/マッカートニーや米国の作曲家は入っていないこと。

・ 私は、日本の音楽評論には視野が狭くて辟易させられる場合がほとんどだが、岡田氏による本書には、完全ではないがかなり満足した。


クラシック音楽をより深く知るきっかけに

音楽史のポイントが要所で押さえられている良著。
作品周辺の歴史的な背景を知ることで、好きな作曲家以外にもいろいろと聴いてみたくなる。

内容としてクラシックファンに媚びていない雰囲気があるので、初心者のガイド本としては手強いと思う。
中世の音楽に多く紙面を割かれたり、ブルックナーが載っていなかったり。
CDや映像作品の紹介も、売れているかどうかは別として、特徴を表す尖がったものが多い。
この辺り、筆者のポリシーが強く感じられた。

流れや歴史という意味では、同氏による「西洋音楽史」のほうが内容が濃い。
だた、あちらはやや教科書的なので、読みやすさは本書のほう。文章も明瞭で分かりやすい。

クラシック音楽の聴き方を、また違った角度から捉えるきっかけになる1冊。
また、本書から音楽史、ひいては西洋史へと興味が広がるかもしれない。


西洋音楽史の新しいパラダイム

タイトルからしてどこにでもある通俗本かと思ったら、まれに見る名著でした。氏の「西洋音楽史」や「ピアニストになりたい!」にも共通していますが、幅広い社会史的文脈の中で個々の作曲家やその作品に対する演奏のスタイルが、どのような歴史社会学的な文脈から生まれたのかが該博な知識によって鮮やかに記述されています。この本を読んで何よりもためになったのは、自分がどのような時代様式・価値観に立って、いろいろな音楽を評価していたことが明確になったことでした。大阪大・京都大と言えば、西洋史でも川北稔氏、角山栄氏といった社会史の逸材を生み出した由緒あるところです(自身は東京の人間ですが)。岡田氏もそのような中で何らかの薫陶を受けたのでしょう。このような本を出発点に日本の音楽評論も新しいパラダイムへ進むことを期待します。ただ唯一難点をあげると、ある程度クラシック音楽に馴染んだ人出ないとこの本を十分に理解するのが難しいかなということです。その意味で、岡田氏の講義が、放送大学のような媒体で接することができることを願うばかりです。


音楽史としてもディスクガイドとしても秀逸!!!

この本は音楽史の解説としては、稀に見る素晴らしいものだ。中公新書の『西洋音楽史』も好著であったが、具体的なディスクを取り上げ、それぞれの時代風俗や歴史的なカリカチャ等を縦横に配することによって、読み物として圧倒的に面白くなっている。そのうえで著者の鑑識眼に適ったディスクを視聴するというお楽しみもついてくるわけであり、文句なし!!!

圧巻は、従来多くの読者にとって退屈になりがちなルネサンス以前までの14話だ。音楽史の太い背骨が、モンテヴェルディあたりまでに通っており、古典派ロマン派に偏りがちなリスナーの目を開かせるに十二分。

個人的には、新古典派、無調音楽、ソヴィエト音楽を扱った3つが興味深い。中身はこれまでたくさん語られてきたものだが、「使用した和音のせいで処刑される」ようなソヴィエトの社会で、芸術に超越的な価値があるなどという悠長な西側アヴァンギャルド(シェーンベルク等)とはおよそ異なった境遇に生きざるを得なかったショスタコーヴィチの真価を適切に述べている。ただし、疑問点の多い『ショスタコーヴィチの証言』に拠り過ぎた議論なのかも?
このあたり、ローレル・ファーイの本は眺めた程度なので詳しくわからない。

ショスタコのコンパクトなガイドとしては、千葉潤『ショスタコーヴィチ』(音楽之友社)がお奨めだが、あれにはどう書いていたか?


音楽を歴史的に語る実習篇

 岡田暁生の『西洋音楽史』(中公新書,2005年)の実習篇である。
 中公新書が理論篇だったとすれば、代表的なDVDやCDを参考に京都大学(あるいは岡田氏が通史を担当していた神戸大学)の講義を聴いているような錯覚を起こさせてくれる名著である。岡田氏は「音楽を歴史的に聴く楽しみ」を伝えたいと中公新書で書いた。その姿勢はこの本でも貫かれている。
 音楽を好き嫌いで語ると言い放しになって対話が成立しない。音楽を歴史的に語る方法、それを学べる幸福な機会が私たちにもたらされた。
 ありがとう、岡田さん。次の著作も期待しています。



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PC・家電・CD・DVD  |  2009/11/25