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クチコミ情報
信じるきる者は強い男が出会ったペンギンは、空を飛べると言い張る。しかし、それはどう考えても
ムリがある。まず現実的にそんなペンギンはいない。絵本の中の話しとみなしても、
このリアルなデッサン調のペンギンが飛ぶには、超自然的な力を必要とするだろう。
実際に高いところから飛び降りてみたら、あえなく失敗。
その後、凧をくくり付けたり、ロケットを装着してまで飛ぼうとする。その姿はリアルな
絵だけに、ちょっと痛々しいものがあった。それは飛ぶと言うよりも飛ばされると言うんだろう。
なんて突っ込みたくなる頃に、おおおおっと、信じられないものがやってくるのです!
ペンギンは飛ぶための翼をもっていたのですね。自分の壁をフッと乗り越える瞬間。
自分が初めて泳げたときの感動を思い出させてくれました。
彼らには「Today I Will Fly! / Mo Willems作」を捧げたい。
失敗を超える情熱表紙を飾っている絵が、まずいい。このふたりの友情の始まりであり、
揺るぎない信頼関係の始まりであり、切り結ぶ視線が見えるようではないか。
そらとぼけたユーモアとナンセンスが、終始一貫、全編を覆って
堂々と語る。
ペンギンの言いぐさが最高だね。嘘じゃない。信じて疑わないのだ。
自分が空飛ぶ存在であることを。
飛ぶ練習を重ねに重ねる、そのようすのなんと大まじめで、おかしいこと!
おかしいながら、襟を正す、という気にさせられるから、ふしぎなものだ。
この「飛ぶ」ということに真剣に取り組む姿は、フォルカー・クリーゲルの
『飛行機になりたいオーラフを、サンタクロースがどのようにたすけたか』を
彷彿とさせ、飛びたい輩の情熱を両者ともに、まざまざと見せてくれる。
信じれば通ず。最後までブレないところがいい。
「やつ」を見送る「わたし」の背中が、なかなか語る。
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