事実上おニャン子のエースと言われ、おニャン子のトレードマークとして一人挙げよと聞かれれば間違いなく新田恵利になるだろう。ルックス的にはぶっちぎりで可愛かった訳ではない。他に満里奈や美奈代がいたし、新田恵利が在籍していた前期に限ってみても河合・高井等がいたのも事実だ。そして歌唱力に関しても本人が語るようにお世辞にも素晴らしいとは言い難かった。しかし、上記の事を帳消しにしてしまうような人気を彼女は勝ち得ていた。なぜだろうか?答えは簡単である。彼女がおニャン子に在籍していたからだ。つまり素人集団を最大の売りにしていたおニャン子にとってそれまでのアイドルのアビリティーの一つと考えられていた歌唱力は意味を成さないのであった。逆にその素人っぽさのある歌唱程「こニャン子」受けが良かった節もあったのだ。例えばゆうゆの舌足らずな歌い方がそうだ。逆に味がある歌唱の方が巧い歌唱より強みだったのだ。殊更おニャン子においては。
彼女の場合派手なルックスや飛びぬけたべっぴんでもなかった。それでもおニャン子の代名詞的存在になったのは、やはり上記のような素人さが売りのおニャン子においてはやはり普通さも大切な要素だったのではないだろうか?放課後というコンセプトのもと、近所にいそうな親近感を備えた彼女こそがTHEおニャン子だったのだ。
中期以降タレント化してしまったおニャン子本体で今なお一線で活躍している満里奈がおニャン子色を引きずっていないのは、やはり彼女は庶民性よりタレント性が強かったからだろう。勿論彼女のその後の努力が過去の記憶を消しているとも言えるが。
とにかく、「冬オペ」が全てなのかもしれない。おニャン子ソロでは最高傑作と言っても過言じゃない曲だ。これを聞いて「ピーピピ・ふゅー」とやるもよし、新田トランプを思い出すもよし。イントロを聞いて震え上がるもよし。