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国富論〈4〉 (岩波文庫)

アダム スミス 杉山 忠平 水田 洋 水田 洋 杉山 忠平 
国富論〈4〉 (岩波文庫)
定価:¥ 903
新品最安価格:¥ 903
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素晴らしいの一言

労働・資産・蓄え・国策・貿易が柱になっている。
まさに経済。旧来の形から、大航海時代・産業革命、植民地・金銀山なりの発展による変化により
市場が拡大し、国が豊かになる様を
冷静かつ正確に書かれ、現代でも通じる価値観を持って書かれている。
そのため、読みやすい。この作品を読めた事をうれしく思います。
この本を通じて、市場主義の根本を知る事が出来てよかったです。



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道徳感情論〈上〉 (岩波文庫)

アダム スミス Adam Smith 水田 洋 
道徳感情論〈上〉 (岩波文庫)
定価:¥ 903
新品最安価格:¥ 903
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次は「国富論」に行ってみるかな

 「感情」についての突き詰め様には、いささか圧倒されました。これだけグリグリ考えて、こんな分量の書を物したところを見ると、本当に書く必要があって書かれたものなんだなあと実感した。出版物の絶対量からしても、当時のものはみなそうなんでしょうね。

 上巻では、私たちがそこ・ここで行動するにあたって、相応しい・正義にかなう・価値がある・・のか否か等について、思うところはどのように形成されるのか。個人の内面と所与社会とのいわば交感・交換として、あるいは内面に形成された第三者的自己の果たす役割、などで説明しています。 下巻では、行為の領域をさらに広くとり、普遍的なものにまで及ぼして考察してあります。

 要するに社会のありようを感情に由来させる論で、その体系はそう小さくはないのですが、使用されている語(≒訳語)の意を文中のものとしてちゃんと汲み分けて読めば、常識的な現代人であろう自分にも解りました(と思います。誤解かな?)。 ピンと来なかったり、「違うだろう」というのがあるのは、時代、国を異にする外、自分が無宗教だからでしょう。
 何にせよ、この他A・スミスさんの発した経済、法等についての社会考察の基盤に違いありませんから、避けて通れない書です。

 訳文は、原文に忠実であることを重んじた訳者の誠意を推察させるものでした。 とり方、評価はひとさまざまですね。 原文にあたる時間も能力もありませんが、長文なのはそちらじゃないか知らん。 ただ、読点が脅迫的に多いのには、やや閉口しましたが。
 まあ、解りやすさを第一に重んじるのなら、解説書の類の方がいいでしょうし、それで十分なのでは?
  
 いずれにせよ、生きるのにもいろいろと大変な時代だったに違いない、というのと、人間むかしも今も、あっちでもこっちでも大して変わらんらしい、と実感させられたことでした。


みんなの意見は案外正しい?

 同感/共感sympathyとはなんぞや。
 私がもしAさんの境遇にあったと想像してみたときに、そのAさんと私が全く同じように
感じるか、否か、まさに共感できるか、できないか、に従って測られるべきもの?
 アダム・スミスの用語法に従えば、それは半分正しく、半分間違えている。すなわち、
「公正な観察者」の視点から見て、その状況にあったときに、いかなる感情が引き出される
だろうか、との思考に基づいて導き出されるべきものがスミスの「共感」なのだから。
 この発想、ルソーの一般意志・全体意志の議論と比較して読んでみると面白いかも
しれない。挑戦なさりたい方はぜひ。

 そう、端的な例を語ろう。電車の中で財布を盗まれ苛立ったAさんがその盗人の死刑を
求め、私もまた想像の上において同様の怒りを抱いたとして、私とAさんの間に果たして
共感はあるといえるのだろうか。
 一般の用語法に従えばある。けれども、スミスに言わせればたぶんない。いくらなんでも
フツーに考えてやりすぎだ。
 逆に、同じシチュエーションに置かれたBさんは徹底的な無抵抗主義者で、その盗人への
許しを与え、そんな高邁さに感動した私も許しを訴えたとする。このときに共感は果たして?
 やはり一般的な用語法に従えばある。けれども、スミスに言わせればたぶんない。やはり
フツーに考えて、怒りの一つもぶつけたくなるのが人間というものではなかろうか。
「フツー」の人間は、恩に対して感謝の言葉の一つも返さずにはいられないように、自らを
傷つけた相手に対して何らかの報いを要求するものだ、死刑はやりすぎだとしても。
 そんな「フツー」について語った一冊がこの『道徳感情論』。

 そして、例えば「被害者感情」との美名のもと、しばしばこの「フツー」をあからさまに
逸脱しているのが、今日のこの国の風景だったりもする。

 翻訳についてはややもすると硬すぎるような気もする。幸い、スミスの英語は比較的
読み易いものなので、原典に直接当たるのもひとつの手かもしれない。

 スミスといえばなんといっても、『国富論』の書き手として知られる人。ところで、その
中に登場するあの「神の見えざる手」とて、この「共感」を知らずしては理解できまい。
 そんな点から見ても必読の一冊。


人間精神論の模範

 英国経験論にロック「人間本性論」、スミス「道徳感情論」、ヒューム「人間知性論」、バークリ「人知原理論」等々の精神理論が生まれたのはなぜだろうか?これらは岩波文庫と中公バックスの世界の名著で読める。歴史主義を本来とするかの思想潮流に、なぜ精神に関する「理論」が展開されねばならなかったのか。フランスが革命によって神をも打倒する勢いで政治権力を破壊しようとしてナポレオンの時代を招来したのに対し、英国はこの時とばかりにバークの『省察』を得ることになった。それは当時は反動であったが今や保守主義の聖典とされる。これほどに英国は歴史を重視するのであり、いわば歴史の芳香の中にどっぷりと浸かって味わい尽くした上でそれは意識して理解するというより当たり前の知的環境であると言っていいようなものだろう。そうした歴史主義を前提にした上でこれら経験論の精神論は書かれている。物心二元論を前提にした学問が心を問題にするとすれば、今の脳科学のように情報理論と神経の物理学を綯い交ぜにしたような方法で個々の検証を積み上げていっていつかそれが包括的理論に修練していくことを期待するしかないが、それ(脳科学の統合)は私の見るところまだまだ遠い道のりだ(だからこそ面白いことが残されている)。経験論の精神論は、確かにエッセイに過ぎない、悪く言えば哲学者の与太話かも知れないが、歴史主義の下に科学を忌避するのでも信仰するのでもなく、単に思想の言葉で、精神について考えた論考なのだと思う。それらは十八世紀における準備運動なのではなく、脳科学を手段とした心の探究が今後とるべき模範的形式なのではないだろうか。簡単な日常言語で精神や意識を説明してみること、それを整備されつつある脳科学の新しい知見に基づいて考え抜くという姿勢で展開する必要がある。それが超自然の実在を解明する必要条件でもある。

時代遅れの訳本

これを20年前に出していたならば、訳の巧拙をどうこう言われることもなく、
岩波文化人の方々から幅広い絶賛を受けていたであろう。
だが、今時分このような難解な訳文でもって子訳本を出しても、
ただ読者をより混乱させるだけ。

はっきり言って、中学生レベルの逐語訳。

冒頭言ったとおり、一昔前はこのスタイルが当たり前だったので
誰も文句は言わなかったのだが、いまやわかりやすくてなんぼの時代。
下手なプライドが敷居を低くすることを拒んでしまったのか。

これを買うよりは未来社から出ている『道徳情操論』を
図書館や古本屋で探して読むことをお奨めします。


アダム・スミスおたく向け

古典の内容についていまさらとやかく論評できるような立場でもありませんし、技量も持ち合わせていませんので、翻訳についてレヴューします。

まず、対象となる読者層がかなり限られる翻訳と構成になっています。学術的興味からではなく一般的読者としてこの文庫に接するのはかなりきついといえるでしょう。初版の再現を目指しているのか、完全版を目指しているのかも良く分かりません。付録の挿入の仕方などに関してもかなり疑問が残ります。

訳語は典型的な逐語訳になっており非常に読みにくくなっていますが、一昔前の学術書といえば大抵こんな感じだったかと思います。原書の版の違いによる関係代名詞の変更にも言及するあたりも専門家向けといえるでしょう。

現代社会の諸問題を改めて考えるため㡊??社会科学の原点であるアダム・スミスを一度読み直してみようか、なんて気持ちからこの文庫を手にすると後悔するのはまず間違いありません。心してかかりましょう。


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国富論 (3) (中公文庫)

アダム・スミス 大河内 一男 
国富論 (3) (中公文庫)
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第5篇…公共経済学、財政論

 アダム・スミスというと分業、と連想してしまうのは明らかに刷り込みによるもので、後世の経済学者が整理整頓したあとの学説史ではそうなっているのだろうが、本人が書き残したテキスト自体を読み返してみれば、ほかの思想家の多くと同じように、三行程度の要約では纏め切れない多くのアイディアを含んでいるところが見えてくる。

 「国富論」が書かれた時代は、産業革命が世界中に不可逆的な変化を起こす以前だったので、自分たちがいる時代と経済活動の質が違っていることを常に意識する必要があるが、逆に言うと今の時代の人々が自明としている事柄に対して鋭い分析を付しているところが、いま「国富論」を読む意義にもなっていると思う。

 この第三巻は、国富論の第5篇、今で言うと公共経済学及び財政学が取り上げるテーマについての解説が掲載されている。具体的には、支出項目として国防・司法・公共事業・教育・宗教、収入項目として租税・公債といったテーマを取り上げる。時代的に福祉国家が実現する以前だったので、社会保障全般については議題に入っていない。

 読み進めていくと、普段意識せずに居ながら、今の日本が抱える問題に直結する話題ばかりなのに気づく。たとえば、

1.国内の人々の生活の安全を保障する機能としての国防と司法の重要さと、常備軍が財政に与える負担や、司法権力が行政権力と一体化するときに裁判が「政治」の犠牲に供せられることなどの危険性の指摘。

2.公共事業の必要性を見抜きながら権限と財源を地方に移譲することの利点も同時に言及。無駄な公益法人の悪質性を徹底的に暴く記述。

3.教育と宗教が社会の連帯を強め活力を与える機能と、教育政策を誤ることで国内に被る大きな不利益や、国家が宗教と関わることの危険性の両者について説く部分。

 上記の議論は今でも財政政策・社会政策の議論の基礎になる指摘だと思う。租税に関する部分でも今の租税法に通じる洞察に貫かれているし、公債を累積させることの危険性はここで強く主張されている。そして結びでは、これが発表された当時に植民地アメリカで勃発していたアメリカ独立戦争について、イギリスは植民地アメリカの経営から手を引いたほうが良いという提言も行っている。歴史はその通りになって、かえって強大な帝国主義イギリスを発展させる遠因にもなっていく。

 今読んでみると、かえって新しい発見があり得る著作。

 



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国富論 (2) (中公文庫)

アダム・スミス 大河内 一男 
国富論 (2) (中公文庫)
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読みやすいし

 農業、製造業、外国貿易の順に発達していくのが、国富にとっての自然的順序。しかしヨーロッパではこれが逆転してきた!
 経済学における古典中の古典が,富のミステリーを解き明かす。



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道徳感情論〈下〉 岩波文庫 白 105-7

アダム スミス Adam Smith 水田 洋 
道徳感情論〈下〉 岩波文庫 白 105-7
定価:¥ 987
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翻訳が悪い?

何を言っているのかさっぱり。学術的に究めるには、これがいいんでしょうか??
後で、未来社から出ている『道徳情操論』を見つけました。こちらの方が一般人には格段に理解しやすいのではないかと思います・・・。



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雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

ケインズ 間宮 陽介 
雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)
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しろうとの戯言レビューです。

敢えて、わかった”つもり”でレビューします。
この本のすごいところは、市場が万能でないことを前提としていることでしょう。
需要と供給が一致して価格が決まるという、あれですね。市場が完全でない場合があるのは、当然のこととして。
ケインズは労働市場について述べているが、暗にどの市場もほとんど完全ではないのだと。
理論経済学者にとっては、かなり勇気のいる発言ですから、この辺のスリリングを感じながら読めば、楽しめるかもしれません。しかし理論に興味のない人には退屈かもしれません。

本書の目的として、「全体の産出および雇用の理論」(21章)を挙げているのがすばらしい。
すなわち、これが経済学の目的でしょう。
これを=マクロ経済学と説明している人がいるが、私は違うと思う。
何を目的とするか、それはひとつの思想である。
マクロ経済学なるものがあるとしても、その目的がはっきりしない以上、ひとつの分析手法にすぎないと思う。


英文よりわかりにくい「超誤訳」、だそうです

英文よりわかりにくい「超誤訳」、だそうです。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/mamiya.HTML

別の翻訳家からも

深く失望 ― ケインズ著間宮陽介訳『雇用,利子および貨幣の一般理論(上)』

との評価も。
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/bn/200803.pdf

買う前に、読む前に、ご覧になったらいかがでしょうか。


「世界の孤児」にならないために

はっきり言って難解です。巻末の解説や他の解説本と合わせて読むことをお勧めします。しかし現代の政治経済を考える上で、恐らくこれは必読の書です。

というのも今回の金融危機以降、世界中で新自由主義からケインズ型への経済政策の見直しがなされつつあるからです。与野党の論争でもケインズ政策が対立軸を成しており、バラマキというよりは所得の分配が争点になっているようです。「アンチ派」は今だに内需より企業の国際競争力を優先し、その為には国民所得の低下も已む無しとしています。

一方ケインズは貿易黒字の利点を認めてはいますが、それに頼った国家運営は「他国の犠牲により成り立つ重商主義時代の遺物」と見做しています。その代わりに何をすべきか?この本には様々な処方箋が、慎重な考察とともに述べられています。


間宮さんの大胆な”意訳”によって画期的に読みやすくなった「一般理論」。 是非、一人でも多くの人に親しみながら読んでいただきたい。

「一般理論」は難渋の書とされ、それを通読した人は意外に少ないであろう。

その大きな理由は二つある。
一つは、この書を書き上げた段階ではケインズの考えは完全に整理されておらず、内容に誤りや、混乱が少なからずあることで、読者の理解を妨げていること。
もう一つは、日本語訳が硬く、日本語の文章としても理解に苦労することである。

私は塩野谷九十九訳、塩野谷祐一訳両方に目を通したが、訳の硬さによる本書に対する親しみにくさは、依然として解消されていなかった。訳に問題があるのかと思い原書を読むと、「やはり、こういう訳にしかならないな」と言うことになってしまっていた。

とにかく、ケインズの原文自体の文章が凝っていて、小林秀雄氏の文章のようであったからだ。例えるなら、小林秀雄氏が数式やグラフを使わずに経済理論を書いた本を読むようなものと言えよう。

今回、間宮氏による大胆な”意訳”の「一般理論」により、訳の硬さによる親しみにくさが大きく克服されたことは誠に喜ばしいことであり、間宮氏の功績を称えたい。

なお、本書が難渋とされる第一の理由であるケインズの考えは完全に整理されておらず、内容に誤りや、混乱が少なからずあることで、読者の理解を妨げていることについては、長年、ケインズの研究に打ち込んでこられた塩野谷祐一氏の訳本の巻末にそれらの問題点を整理した塩野谷祐一氏による解題があるので、是非、そちらを読まれたい。「一般理論」のエッセンスが、まさにそこに集約されている。

 なお、上記の「一般理論」におけるケインズ自身の混乱や誤りを整理する論文を、その後、ケインズは自身が編集長を務める、イギリスの「Economic Journal」誌にたびたび寄稿していった。その集大成は、1939年に同誌に寄稿された短い本の分量に相当する長文の論文「The Alternative Theory of Employment,Interest and Money」として発表された。同論文は「一般理論」を補完するものであり、両者を併せて読んでいただければ、「一般理論」の理解はクリアになるであろう。


難解だが、経済学を学ぶならば読んでおきたい

訳については比較できる立場にはないので、コメントは差し控える。
全体としては訳はわかりやすいと思うが、そもそもケインズの原著自体が難解であることで有名なので、読むのは骨であえる。
遊びがほとんどなく、理論の骨格がずしりと示されているので、本格的ではあるが、素人にとっては読むのは大変であった。

ただ、ケインズというと教科書程度しか知らないというのはもったいない。
ケインズといわれて、「失業対策に公共事業をして雇用を作れといっていた人ね」としか認識されないのではかわいそうだ。

今日では、ケインズというと公共事業で赤字垂れ流しという悪印象も強いかもしれないが、本書執筆当時は、失業率25%というまさに「危機の時代」だったのである。
多くの知識人が、大量の失業に失望し、社会主義・共産主義に傾倒してしまう中で、ケインズは資本主義を諦めなかった。
そして資本主義を復活させるべく書かれたのが本書なのだ。



一応本書のエッセンスだけを自分の言葉に直して記しておく。

有効需要の法則
(以下では、生産にかかる物的費用や機械の維持費はすべて共通なので抜いて考え、人的費用(労働)のみを対象とする)
総所得(個人の給料と会社の利益)は、総売上に等しく、総売上は、総購入費用に等しい。
所得の使い道は2つ、消費するか貯蓄するかである。
購入費用の出所は2つ、消費と投資である。
総所得が増えると、総消費も増えるが、総所得の増加分ほどには増えない(一部は貯蓄に回されるから)
よって、総所得ー総消費は、総所得が増えると大きくなる
さて、総所得ー総消費=総購入費用ー総消費=投資であり、投資は別の要因で決まる一定の値なので、総所得は、総所得ー総消費=投資となる分までしか大きくなれない。
つまり、政府の側が公共事業などで投資を増やさなければ、雇用量(総所得)も増えない。


利子は、我々が貨幣の有する流動性を手放すことの対価であって、貯蓄に対する報酬ではない。
すべての資産のうち自己利子率(現在のその資産の量と、一定期間後に、同じ価値を持つ量との変化割合)が最大のものと、すべての資産のうち限界効率(ある期間中に、そこからの収益・維持費・流動性などによって得る、あるいは失うと予測される割合)が最大のものとが一致したとき、これ以上投資は行われない。
そして、貨幣は、収益と維持費はほぼゼロで、需要が増大しても労働によって新たに作り出すことは出来ず、驚異的な流動性を持つため、自己利子率は全資産中で最大となる。



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雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)

ケインズ John Maynard keynes 間宮 陽介 
雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)
定価:¥ 735
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「教科書通り?」に失敗した日本

一回目に読んだ時にはチンプンカンプン。巻末の解説、さらに他のケインズの解説本を読んだ後、再度読み返してみてほぼ納得したものの、まだ解らない箇所あり。それほど難解ですが、読み込む価値は十二分にある本です。

古典と言うよりは今明らかに通用する提言がなされており、今回の世界金融危機でケインズが見直されることは間違いないでしょう。下巻では貨幣賃金の切り下げがどんな弊害をもたらすか、詳しく論じられています。日本の失敗ぶりなんてまさに「教科書通り」で、「お見事!」と呆れるしかありません。。。


間宮さんの大胆な”意訳”によって画期的に読みやすくなった「一般理論」。 決して訓詁学的には読まないでほしい。,

 下巻ではケインズが批判の対象にしたピグーの「失業の理論」を取り上げています。最後はケインズの社会哲学に触れていますが、これを読むと、ケインズがこの本を書くまでに、過去の多くの経済学者の考えを学んだ上で自ら消化していることが感じられるでしょう。

 また、巻末の宇沢弘文氏の解題は非常に価値のあるものです。この上下巻を読む前に、この解題を読んでおいた方が、より理解が深まると思います。

この本は「一般理論」という題名になっていますが、ケインズ自身は、当時の世界的な大恐慌下と言う特殊な状況を意識して書いたある種「どんな状況にでも当てはまるのではなく、必ずしも一般的とは言えない」”一般理論”であると言うことはよく意識しておいていただきたいと思います。もしも、今、ケインズが生きていたら「一般理論」は、別の書物のごとく全面的に改訂されることは間違いないと思います。他のケインズの書物にも言えることですが、ケインズはその時その時の経済状況・制度等に応じてベストな内容の書物や膨大な数の論文を書き続けていたのです。

 最後に、ケインズの本を読むにあたっては、決して訓詁学的に読んでほしくないと思います。
官庁エコノミストの大物の金森さんの回想によると「一般理論」を何度も読み込んでいた宮沢喜一さんが経済企画庁長官の時、「金森君 こういう場合、ケインズだったらどうするだろうね」と何度もおっしゃったそうです。これこそ、「一般理論」を訓詁学的に読むのではなく、そこからケインズ的考えを学んだ素晴らしい例だと思います。


これぞ、名著!

 ケインズ「一般理論」の新訳という今回のはらはらどきどきの企画、結果的に大正解であった。特に、この(下)巻であの宇沢弘文が解説を書いているのだ。この解説が実にいい。この解説と訳者間宮による「若干の覚書」、これで「一般理論」が現代に通ずる道を開いてくれている。
 (上)巻の間宮による序文に「・・・・・彼の理論もまた決して死んでいない。時代環境に適応できずに自然死したわけではなく、もしも死んでいるように見えるとするならば、それは「殺意」をもって、「殺された」のである。ケインズ理論は、新しい理論によって棄却されたのではなく、新自由主義的世界とそのイデオロギーにとって不都合だから葬り去られたのである・・・・・」という一文に間宮の並々ならぬこの翻訳にかける意気込みが感じられる。
 そして、宇沢の「解題」、決してケインズ賛美ではないところがいい。「イギリスによるインド植民地支配は、人類の長い歴史の中でも、もっとも残忍、冷酷で陰惨をきわめたものの一つであった」と述べ、このことを不問にしてポンドとルピーの為替レートの研究に情熱を注ぐケインズに対して、「つよい違和感を覚える」といっているのだ。
 
 肝心の本文であるが、「一般理論」を読破した事がない者でも、他の一般的なマクロ経済学の教科書でケインズをそこそこ勉強したことがある者にとっては、本書は目からウロコがぼろぼろ落ちる。おくればせながら「ああ、そうだったのか」と納得できる箇所を多々発見することができる。
 そして、なるほど名著とはこういう本のことを言うのだと納得させられる一冊である。


原著を対比させたら間宮訳になる

 「一般理論」の下巻です。後半部分ではケインズが批判の的にしたピグーの「失業の理論」を取り上げています。最後はケインズの社会哲学で纏めて、巻末の宇澤氏の解説で締めくくっています。その解説も非常に丁寧です。塩野谷訳も良いのですが、原典と訳がしっくり来ない部分がありましたが、間宮訳ではこれらが解決されています。間宮氏が上巻で述べているとおり平明な訳文にしたことには大きな意義があります。初学者が手にとっても読みこなせるように配慮されているところが間宮訳の素晴らしいです。残念ながら東洋経済の塩野谷訳ではそうはいきませんでした。塩野谷訳にも親子で手がけた自負があるでしょうが、時代と共に訳は進みます。塩野谷、間宮と2つの訳文が併売されることになります。翻訳が時代と共に良くなるのは明かです。「資本論」も高畠訳、長谷部訳、向坂訳、岡崎訳があり順を追うごとに訳が洗練されています。この「一般理論」もこの様な物と考えれば良いことなのです。東洋経済版と岩波文庫版選ぶのは個人の自由ですが、訳文の正確さ、丁寧さ読みやすさを総合すると間宮訳を強く推薦します。
 今度は「価値と資本」あたりが改訳版が出ると嬉しいのですけど。
一般理論を上下巻読み込んで、ケインズの意図、思想などをこの文庫で十二分に味わって下さい。



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資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

マルクス エンゲルス 向坂 逸郎 
資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)
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言うまでもないがすさまじい本

圧倒的な本であることは言うまでもないことでしょう。
でもこのような本はもう読まれなくなったんでしょうね。
ノウハウ本がたくさん売れていますからね。
エリートを辞任している人は背伸びで良いので、この本を読んでほしい。


オカルト? 電波? 出来レース?

これだけの電波文書を書くというのはすごいんだろうけど。
本格的なことが理解できない中途半端な人向けなんでしょうね。狭い発想で書かれた本です。
何か意味があるのかと思って読むと損します。

分かりにくい書き方なのでパズルを解くような楽しみはあるでしょうが、解いても底が浅く
て、正直残念です。

おやじギャグみたいなもんです。おもしろくもない言葉遊びをして悦に入ってるという。この
人、算数とかできないんだろうな。でも科学に対する憧れ、嫉妬は大きいみたいですね。

UFO本やノストラダムス本と変わりませんが、つっこんでも笑いはおきないので、そういう楽
しみ方もできません。

何の根拠も無い、単なる思い付きでしかない前提がめぐりめぐって結論になってるだけとい
う、一言で言うと「出来レース」のような内容です。勝手な決め付けをしておいて、それを
受けた都合のいい話をしていると―アラ、フシギ―決め付けた通りになったとさ。

超常現象研究家の話とパターンが同じです。分析ごっこをしてるだけなんですね。妄想に基
づいていて、整合性が無くて、屁理屈を言っている。うそ、おおげさ、屁理屈、整合性が無
い、自分のことは棚に上げる等でできています。子は親の悪いところを真似ると言いますが、
みごとにこの手の人をあらわしています。

で、結局このお話の中心にある「中途半端な人間は、気に入らないことがあれば、身勝手さと
屁理屈で都合のいいことを言って好き勝手やればいい」っていうのにひかれるんでしょうね。

デタラメの上でしか成り立たない指摘、批判などありがたがっても意味が無い。それっぽく
見えたからってありがたがるのは、飲み屋のネーチャンにいれこんでるのとかわらない。

ただ、屁理屈や嘘がうまくなる、あるいは、この手の人のパターンがわかる、というのはあり
ますが


現代社会のラディカルな批判(肯定-否定)の書

 この『資本論』は、資本主義社会を理解するためには必読の書である。
近年、経済格差や貧困が問題視されているが、実際のところそれらの問題は
資本主義社会の「正常な」機能であることが、この書を読めば理解できるだろう。
そして、諸問題の本当の解決は、資本主義社会の論理を前提としたものではなく、
根本的な批判(最大の批判者は最大の理解者である)を見据えたもので無ければならない
ということが自覚されるであろう。この立場に立つとき、世間で出回っている
新書レベルの本やベストセラーの本、政治家の発言がいかに的外れであるかがわかる。
現在の社会を本当に良くしようと考え、行動するならば、この『資本論』に基づかなければ
嘘であろうし、まやかし、弱者を虐げ強者に与するイデオロギーに陥ってしまうであろう。
本当のヒューマニズム、公共心というものは、透徹した科学主義でなければならい。


決して難解ではない経済学批判の書

このマルクスの「資本論」は数多くある古典の中では最も難解とされているが、決してそんなことはない。書いてあることは経済学の基本的なことである。

例えば、「各種の使用価値または商品体の総体の中に、同じく属、種、会、亜種、変種等々というように、個々さまざまのちがった有用労働の総体が現れているー社会的分業である。この分業は商品生産の存立条件である」

この事はあのアダム・スミスが「国富論」の序文で言っている事と全く同じである。


・・・

 20世紀,世界に与えた影響が最も大きい書物,興味を持って読み始めたのが運の尽き.読破するまで8ヶ月,長かった.
 お世辞にも面白い本とはいえずかつ難解.「共産党宣言」のほうが私には向いている.まあこの本のおかげでいくつも国が出来たのだから素晴しい本なのだろうけど.



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The Theory of Moral Sentiments (Philosophical Classics)

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経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈下〉 (岩波文庫)

J A シュムペーター Joseph A Schumpeter 塩野谷 祐一 東畑 精一 中山 伊知郎 
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クチコミ情報

経済学の古典としてだけではない

Schumpeterは、経済学の古典的存在として取り上げられることが多いが、
実際には経営学の企業家精神の研究をするとき、必ずと言って出てくる。
そしてこの本のイノベーションの定義が例外なくといっていいほど使われる。
経済学だけではなく経営学としても読む価値がある。


頭の中を資本主義で回転させて下さい

本著の内容は確かに難しいです。

しかしながら、経済発展の理論について
当時の状況を考えながら、本著を読むことで
頭の中を資本主義で回転させることができる楽しさを
味わうことができます。

シュンペーター氏は、ハーバードで
経済学のテキストで有名なサミュエルソン氏の先生であったことが
有名でありますが

当時、これほど凄いことが、あの時代の状況で研究されていたことを
知ることは重要でないのかと考えます。



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