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MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

手塚 治虫 
MW(ムウ) (1) (小学館文庫)
定価:¥ 610
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主人公のキャラクター

主人公の結城は、手塚作品でも屈指のキャラクターです。
倒錯した色気と、強い意志を持ち、
欲望という面で、非常に人間的で素直で、男性的であり女性的。
切れ者だし、狡猾だけど、賀来に対しては幼さと表現してもよいほど愛情を抱いています。
話題性のためのホモセクシュアルではなく、
二人が男同士だからこそ成り立つストーリーだと思います。
もちろん、退廃的でけしからん作品ですが、私は大好きです。
道徳や理屈を当てはめて語るよりも、直感的に楽しんだ方が良い作品ではないでしょうか。
そういう意味で人を選ぶかもしれません。

あぁ、結城さんったら!


手塚さんは怖いなぁ。。。話題になって事をきっかけに

よく考えてみたら、手塚漫画の中で、数少ない未読の作品な気がして手に取った。まだ、上だけしか読んでいませんが。
この時点で、非常に面白いのは事実ですね。
とともに、手塚が、鉄腕アトムの表面的な娯楽性だけから、単に子供向けの漫画家と思っているのは大間違いだ、と言うことを再認識させられます。
単純に面白いとは言い難いです。むしろ、ロシア文学や中世のイギリス小説に通じる人間のドグマの宿命を感じます。あるいは安部公房の世界か。

正直、<下>のストーリと結末は知りません(ある種の予感と、予断を持って読んでいくことになりますが)。
どう転ぶにしろ、破局しか見えない中、決してうきうきした気分とは程遠い感覚で、しかし、読まねばならんな、と言うような、どこか悲壮な気分で。。。
さて、下を読むことにしましょう。


むぅ〜(@_@;)

手塚治虫最大の問題作といわれるゆえんは同性愛、戦争、政治、金、宗教、マスコミ、日米関係etc…
わりかしタブー扱いされているものをとりいれてあるところだと思う。
ただ、広く浅く感は否めない。そんな中でも会社での日常、工藤探偵事務所的なデカ、神父の葛藤、女性の想いの描写、時折出てくる美しい自然など含めるとやっぱ面白いってなる。
まあ何と言っても絶対的神は美知雄であり、悪のヒーローである。この漫画では。だから最後の結末は至極当然であるといえる。
個人的にはアドルフの方がガツンときました。
でも星五つなんだな。


最後の結末は鳥肌が立った…

色んな人のMWの感想を読んで興味が沸いたので、購入しました。
沢山の感想を読んだ後に購入したのでワクワク感は期待出来ないかな…と思っていたのですが、さすが手塚治虫。
最後まで引き込まれてしまいました。
読んでいる内はそんなに気が重くはならなかったけど、全て読み終わった後、話の重さと凄さにただただ呆然としました。
今考えてみると、P276のあの台詞…。
人数から考えても…子供達が言う訳無いし…。
背筋が凍りました。今思い出してもゾッとします。
美知夫の狂人っぷりには最後まで驚かされました。
気分は悪くなるかもですが、オススメです。
多分一生記憶に残る作品になるかと思います。


手塚版コインロッカーベイビーズ

村上龍の作品の中で自分の一番好きな「コインロッカーベイビーズ」と非常によく似た設定なのは、米軍による毒ガス隠匿事件によって、同じ戦争被害者の視点で見ていたベトナムに対して、一転して日本人が加害者となったことによる道徳的痛みを表現した結果なのだろう。その表現には性格が真反対で兄弟のような2人の男がぴったりだったということなのだろう。
こんな深刻な話を軽々とエンターテイメントに変える手塚、村上両氏の創作力にはただ圧倒されるだけだ。

大人の怪しい実験室



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奇子 (上) (角川文庫)

手塚 治虫 
奇子 (上) (角川文庫)
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黒手塚の最高傑作

アトムやリボンの騎士等のアニメ化された所謂「白」手塚作品と両極に位置する作品。

GHQ占領下の日本が舞台となり、下山事件、農地解放等の事件を題材として、その時生きた人の、政治思想、性モラル、道徳価値の変換を物語る。

傑作「アドルフに告ぐ」と同じく、続く戦後という時代の匂いを感じることができます。

観察可能な事実を元に推理小説を書いたのが松本清張、ノンフィクションを書いたのか吉村昭、漫画を描いたのが手塚治虫でしょうか。

作家にとっては結局「事実」が一番面白いネタ元なのかなあと思います。

おすすめです。



















漫画で表現した小説

この作品は上下巻通して読まないと意味がありません。ですからレビューも全編通した内容です。
下山事件やゼネストといった今では歴史になりつつある事件を背景にして旧家の戦後を描き出しているがどれをとっても理解できる人の年齢が高いように思う。もともと昭和47年に発表された作品なのでその時代を知っていれば事件についてはともかく旧家の雰囲気となるとわかる人は少ないでしょう。
手塚氏自身が大阪の旧家の出身ですからその閉鎖的な小社会を見聞きして育っているので読み手にもそれなりの予備知識を要求しています。その意味ではやや作品の紙幅が少なく背景の説明が少ないのがつらいところです。
しかし個々のキャラクターの書き込みはすばらしく背景を気にせずストーリーに引き込んでくれます。この作品は人の業を描くこととそこからの自由、そして業を業として背負う人の強さがテーマです。
ラストのおばあさんのせりふが全てを救います。


昭和の時代

まるで、上質のノンフィクションのような漫画です。漫画の域を超えた質の高い作品だと思います。敗戦後の昭和の時代の闇を描いているようです。私は、下山事件については詳しくありませんが、その謎に迫るような作品になっているようです。この作品を読んで下山事件に興味を持ちました。面白いので、上下巻とも一気に読みました。昭和の時代に、本当にこんなことあったかもしれないと思わされる、地方の資産家の閉鎖的な陰湿さについては、不快な気持ちを持ちつつも、人間の本質を見る思いです。難しいテーマを読者の気持ちを鷲づかみにしながら、描いていくところは、さすが、手塚治虫と思います。また、テーマの選び方が、知性と感性を感じます。

土曜漫画

これは凄まじい。

たとえば、アメリカン・ニューシネマの傑作、『イージー・ライダー』を観終えたあとや、稲垣足穂の『弥勒』を読み終えたあとや、つげ義春の『無能の人』を読み終えたあとなどは、あまりのショックでとても学校や会社など行く気がしなくなってしまう。
これらは、全て土曜日に味わうべきものだろう。

この間はじめて読んだ手塚治虫の『奇子(あやこ)』も、やはりそのひとつで、僕はしばらく立ち直れなかった。
なんでこの手塚治虫という人は、人間というものの弱さや下らなさや醜さをここまで徹底的に救い無く、胸糞悪く描くことができるのだろうか。
こういうものを読むとつくづく、ジョン・レノンにも同様のことが言えるが、手塚治虫が愛や勇気や希望の使者的な扱いを受けているのが不思議でしょうがない。

とにかく、このあまりにも強烈な手塚治虫のダークサイドの美しき結晶に触れてみて欲しい。
この絶望をどう取るかは、あなたの自由である。


真骨頂か。

別の所でも書きましたが、笑いとシリアスとは、本来表裏一体なのですね。コインの裏表みたいに。コメディアンさんのシリアスな芝居がハマり役になるとか。
うーむ。暗い。構成は緻密にしてとことんダーク。GHQや下山(作中では霜山)事件などが絡む戦後日本を舞台に、或る旧家の姿が描かれます。
ヒョウタンツギもオムカエデゴンスもハム・エッグもヒゲオヤジも出て来ません。
主人公奇子に、初めの内は感情移入もしながら読んでいたのですが、段々とそれも辛くなってくるのが凄い。
作家・手塚治虫が、自分の中のレンジの針を、かなり一方に振った作品、と云えるのでしょう。
手塚作品を子供が読むべき模範的な漫画作品、と取り敢えず唱える人は、この作品を読んでどう云う感想をもたれるでしょうかね。
あまりにも救いがないので、星は1点引かさせて貰いましたが…。
一気に読んでしまいました。傑作です。



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きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)

手塚 治虫 
きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)
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人間の愛と良心と醜悪なエゴ(名誉・権力・出世欲、性欲、金欲、支配欲)を時にキリスト(教)に照らしながら描いた傑作

この第一巻で舞台はM大医学部から、徳島、イスラエル、台湾と本書の世界観と同様に広大なスケールで展開されます。各キャラクターが各々の役割を担う中で、読者に人間の良心とは愛とは何であるか、また人間が併せ持つ醜悪なエゴの問題を問いかけてきます。

主人公の医者であり身体が犬のように変形してしまう奇病モンモウ病に苦しみ抜く小山内桐人(きりひと=キリスト)が葛藤を抱えた良心の人。婚約者のいずみや徳島で知り合う「いづ」が愛の人。同僚の占部はエゴと良心で苦しむ読者を代表する存在であり、医長は権力・名誉欲に取り付かれた悪魔的な人間として登場しますが、真に優れた文学作品にも劣らない優れたアート(芸術)だと思います。


人間が故の愚かさ、もどかしさ…医学界編

本作はモンモウ病という架空の奇病を通じて人間の苦悩と希望を描いた傑作である。人間の苦悩と希望は後期の手塚治虫の大きなテーマであったに違いない。

本作は「白い巨塔」の影響がうかがえる。白い巨塔で描かれる医学界は人間の愚かさの代表的なものだろう。主人公である小山内桐人(きりひと)はこういった人間の暗い部分に翻弄され、苦しみ続ける。

主人公だけではない、ここに登場する人物は多かれ少なかれ苦しんでいる。同僚の占部や奇術師の麗花だけではなく、竜ヶ浦教授ですら。桐人は希望をもたらす事ができるか?

大好きな一作

確か、高校生の時に初めて読んだ作品です。それから、大学に入り、専門教育(法学)を受け、しばし、サラリーマン生活をして、労働を通じて実社会を覗く経験をして、読み返してみると、この作家の凄みが分かります。

数年の時を得て、読み返し、まったく別の角度から読める作品というのはあまり多くはないと思います。そういう本こそ「古典」という名前をもつにふさわしいのでしょう。
 

作者が、大阪大学医学部を卒業された医者、正統な専門教育の洗礼を受けたすぐれた自然科学者であるという面は、ストーリーにおけるリアリスティックな事実描写において現れ、その事実描写のなかで現れる登場人物を眺める視点において、何が正解で、何が間違っているのかがわからない領域に、なんらかのドグマや解答を設定しようとするセンスのある宗教家としての面が顔を出します。

日本のクリエーター一般において、日本社会について、自然科学者と宗教家の両面をもって作品を作れる人はあまりいなかったと思います。

読了後の感動は保証します!

ある年代の日本人にとって、手塚治虫から影響を受けなかったということはあり得ない。ビートルズと同じ時代に生きて「イエスタディ」を聴いたことがない、ということが不可能なように。私もまた手塚治虫には大きな影響を受けたし、感謝の意味を込めて(?)どうしても彼について何か書きたいと思った。それで私の選んだ手塚作品の一押しが、この「きりひと讃歌」。スケールは実に雄大。「火の鳥」のように時間を超えることはないが、空間的には地球上の様々な場所を舞台にし、登場人物も実に多彩。全編に手塚ヒューマニズムが溢れている。読了後の感動は保証します!

私は手塚作品をすべて読んではいないし、もしかすると代表作とされるものの中にも見落としがあるかもしれない。だから手塚のいい読者とは言えないが、もしあなたがまだこれを読んだことがないなら、是非ともオススメしたい。手塚がどこかのインタビュー記事の中でこの作品に触れ、自身かなり高い評価を与えていたと記憶している。本人にとっても会心の作だったのだと知り、妙に嬉しかったことを覚えている


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きりひと讃歌 (2) (小学館文庫)

手塚 治虫 
きりひと讃歌 (2) (小学館文庫)
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リアルです

手塚治虫=アトム、というイメージの方にぜひ読んでいただきたい作品です。どろどろしていてリアルすぎる! 人間の描写だけで背筋が凍りつく思いがします。最高。恐怖が奇子ファンにもおすすめです。


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きりひと讃歌 (3) (小学館文庫)

手塚 治虫 
きりひと讃歌 (3) (小学館文庫)
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人間の愛と良心と醜悪なエゴを時にキリスト(教)に照らしながら描いた傑作の最終章(希望編)

醜悪なエゴで人に苦悩を与える存在であった、医長、台湾の闇の権力者、曲芸師の麗花、主人公桐人の同僚であり幼いころからの友人である医師占部は醜悪なまま、或は良心を取り戻したり、良心による呵責に苦しみながらその役割を終えます。

そして桐人とイスラエルの修道女だったヘレンは身体が犬に変形する奇病モンモウ病を抱えながらも従来からの人としての良心に加えて悟りの境地とも言える精神的な強さを身につけ、それぞれの新しい人生を歩み始める中、最後に桐人にはいずみという希望が、ヘレンには新たな生命という希望がその苦難の道に光明を照らしてくれます。

人間とは存在悪として戦争を行ったり、自身のエゴの為に他人を苦しめる醜悪な存在であることを手塚さんは自身の戦争体験等を通して深く知悉しがら、それでもやはり桐人(きりひと=キリスト)やヘレンが持つ人間の良心や愛を信じて希望という形でこの壮大な物語を終えられたのだと思います。多くの人に読んで頂きたい優れた古典文学にも匹敵する作品です。


典型的な手塚作品

手塚氏得意の医学をテーマとし、人物構成も「MW」「アドルフに告ぐ」に似た人物構成で、手塚劇画ファンとしては納得の作品です。
ただ私の年代では、書かれた時代背景が共感を得られない。権威をふりかざし私欲をむさぼる医学界や全共闘運動の話はまったく実感がわきませんでした。

私はこの作品では、「差別」「人間蔑視」を重要なテーマとして読みました。人種差別、病人への蔑視、人間と見られない人たちへの蔑視、それをストーリーに巧みに含んでいます。

これを受けて、巻末で「人種差別と思える表現がある」ということでお詫びが挿入されている。未だにこのような批判をする人がいるということに疑問を抱きつつ、現在未だに差別や蔑視が横行する世の中であることに悲しみを覚えます。

人間はなぜ人間か

モンモウ病という奇病にかかった人を救おうとする、青年医師。あまりにも日本的な組織が、正義を阻む。猛烈な勢いと巧みな構成力で攻める。手塚治虫の得意なジャンル医学がテーマ。


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MW ムウ (小学館文庫)

司城 志朗 
MW ムウ (小学館文庫)
定価:¥ 540
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映画の補足として

映画で???だった謎も分かるので複数買いして友人に配りました!
ラストは映画より断然こっちが好きです。


「ようやくはじまったところだ。俺はやめない。お前もやめない。俺たちは何も怖くない。」

 本書は、漫画の神様・手塚治虫がかつて『ビッグコミックス』誌上(1976年9月10日号〜1978年1月25日号)に発表した衝撃の問題作『MW−ムウ−』を基に7月4日に公開された映画『MW‐ムウ‐』(監督:岩本仁志、主演:玉木宏)のノベライズである。

 バンコクで起きた日本人誘拐事件の背景に16年前に起こった沖之真船島での “MW−ムウ−”にまつわる一連の事件に隠されていた謎をそのとき島に残された二人の少年・結城と賀来が互いの絆を深めながら島の関係者に近づきひとつひとつ真相を暴いて行く…。

 島の出身者で現在、LA新世紀銀行に勤務するコーポレートファイナンス部次長・結城美智雄と山の手教会で聖職に就く神父・賀来裕太郎、誘拐事件の捜査に二人の関与を疑う警視庁捜査一課の沢木、16年前に起きた沖之真船島での事件と疑惑に関心を抱く東京中央新聞社会部記者・牧野京子、沖之真船島での事件の鍵を握る現内閣外務大臣・望月靖男などなど…。

 現時点では映画を未見であるが、『MW−ムウ−』のイメージを損なわないよう工夫を凝らしているものの原作の愛読者としては、読後感として今ひとつ物足りなさを感じた。最も大きな要因は、原作にもあった結城という神をも欺く悪魔のような強烈なダークヒーローの存在感が(原作が素晴らしかったせいか)感じられなかった事が大きく、本作では、単なる異常な殺人鬼のような印象を受けた。それでも作り手が原作の骨格部分を大事にしている事は伝わったし、特に原作では、あの背筋を凍らせるような衝撃的なラストが印象的であっただけに本作はどのように対応しているのか気になっていたが、原作とは違うもののある程度は納得できた。

 余談であるが、沢木が結城の部屋を家宅捜査する際に協力する本庁の鑑識員・麦山攻(名前からして『相棒』のあの人を連想させる)には大笑いしました。


補完として

映画で語られていなかった部分、特に二人の少年時代や川村記者、村越神父についての補完品としてはいいと思います。原作はもちろん、ノベルやパンフ、ビジュアルブック、各インタビューを網羅してから再度映画を見ると、かなり違った印象を受けました。映画は尺の関係もあってか結城と賀来の関係性が今ひとつ説得力に欠ける…というより弱いのですが(原作とは随分変えてきていますし)、これを読んだらいくらかは理解しやすいです。
映画でツメの甘かった部分(突っ込みまくった部分)も描写不足の部分もきちっと描かれていて、脚本家さんと話し合って、ノベル版と合わせた作品に仕上げてほしかったかも。

文章は確かにちょっと古臭いですね。映画の結城のドライでスタイリッシュなイメージをがっちり意識して読まないと、首を傾げたくなるところもありました。また、結城と賀来の関係をそう固定しちゃうと、原作・映画を否定しかねないので、加減が難しいなと思います。

映画を見た後で、補完として読む分にはお勧めです。



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MW VISUAL BOOK (ぴあMOOK)

MW VISUAL BOOK (ぴあMOOK)
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最高です!!!

玉木さんと山田さんのファンなので幸せな一冊です!!
これも数冊買ってしまいました。
渋谷の看板の写真集が出たら何冊でも買ってしまう自信があります。
本当目の保養です。


タブー解禁!

美しすぎる・・・・。
男性が苦悩し、殺戮し・・・。
悲しみの中に「美」がある感じ。

MW VISUAL BOOK (ぴあMOOK)


かっこいい・・・

かっこよかった。映画みる前の購入でしたが、良かったです。原作を知っている私としては「映画MW」は不満だらけですが、漫画とは別物だと思って、玉木宏と山田孝之のかっこよさを堪能するにはすてきな本/映画だと思います。

MWを100倍楽しむ一冊

映画を見る前でも見た後でもしっかり楽しめる一冊です。映画のメイキングや玉木×山田対談など読み応え有り。特にグラビアページはファンにはたまらないショットになっています。価格以上の内容です。

おすすめです

映画を観る前に購入しましたが、鑑賞前でも鑑賞後でもどちらでも楽しめると思います。
映画のポイントとなるシ-ンはほぼ順を追って網羅してありますし、玉木宏さんと山田孝之さんのロングインタビュ-や人物紹介、原作者手塚先生について、映画のメイキングなど内容も充実していて楽しめました。
映画の予習として買っても、映画を観た後に余韻に浸るために買ってもいいと思います。



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アラバスター (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)

手塚 治虫 
アラバスター (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
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虐げられた者の復讐と危険なエロス

ダークなヒーローものである。はっきり言って「アラバスター」と名乗るこの男は極悪人と言って良いが、読者の共感は得るかもしれない。彼もまた、屈辱と共に、深い心の傷を負い、彼の憎しみの理由も分からぬでもないからだ。
まず、当時(1970年)では現在よりはるかに人種差別が露骨であったろうと思う。アラバスターも黒人であるが、ある理由で、並の黒人よりはるかに大きな苦しみを体験する。
そして、黒人差別だけを問題にしないのが、医学者でもある手塚治虫の構成の幅広さである。
アラバスターは超人的に強い男であるが、亜美という美少女の不幸の原因を作ってしまう。彼女は幼い時からのどうにもならない運命に弄ばれるのだが、手塚治虫は、可愛い女の子にも容赦のない苦しみを与えることもある。あまりに衝撃的なシーンが頭から離れなくなったと女性作家が解説しているが、現在の露骨な性描写と違い、読者に妄想させるこちらの方が後を引くかもしれない。
手塚治虫には、アルビノ(先天性白皮症)が頭にあったかもしれないと思う。虐げられる者の苦しみや悲しみとその怨念を手塚治虫が残酷に描く。


ひょっとしてサム・ライミの「ダークマン」の元ネタ!?

透明になる光線銃を手に入れたはいいが、その光線を浴びて不気味な半透明人間になった元オリンピック選手が、この世の美を破壊し尽くすべく、怪人「アラバスター」となった。光線銃を作った博士の娘である完全透明の体を持って生まれた純真な娘「亜美」にアラバスターの魔手が迫る…。

暗くシリアスなストーリーですが、手塚タッチの絵で描かれているので、ダークに偏りすぎない作品になっていると思います。
江戸川乱歩的世界を目指し始めた頃の「神」手塚氏の作品。最近の戦いだけ漫画に飽き飽きにている漫画好きな大人に是非、オススメです。



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アラバスター (2) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)

手塚 治虫 
アラバスター (2) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
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狂った男と、純真な少女の悲しい結末。

深い悲しみの果てに悪に目覚めた亜美。彼女を慕うゲンと、亜美の兄カニ平の愛は、果たしてアラバスターの手から彼女を救い出す事ができるのか…。
狂気の男アラバスターの結末はどうなるのか。前巻を購入した人は読まずにはいられないでしょう。
重い話でも平気な人は是非。



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鉄の旋律―The best 3 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)

手塚 治虫 
鉄の旋律―The best 3 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)
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鉄の義手、鉄の意思(憎しみ)、鉄の掟、そして鉄の潜在意識。

 人間はどうやっても自分の潜在意識に嘘をつくことは出来ない。それは鉄のように揺るぐことはない。

 留学青年エディに妹アリサを嫁がせることを承諾した青年、壇タクヤ。

ところが、エディはイタリア系マフィアの御曹司で、暗殺事件の証言をした為に、タクヤは彼と彼のファミリーに“落とし前”として腕を切断されてしまう。

拓也は偶然知り合ったバディの紹介で、ESPを研究するユダヤ人教授に能力を開花させられ、ESPで動かす義手で復讐を開始する。

 一見、完全に自分の意思でコントロールできるかに見えた義手が、寝ている間など無意識下で行動して殺人を犯し、主人公を予想外に追い詰めていく恐怖。

 一方で、イタリア系のアメリカ社会での立ち位置をエディに語らせ、日本人妻にしか虚勢を張れず(今でいう、国際離婚の原因のルーツか)、組織の堅い結束の中でしか生きられない屈折した苦悩も描かれる。

 結果的に、アリサの説得で呼び出されタクヤは撃たれ、妹も裏切り者として撃たれ、エディは自らの部下を射殺したところで日本の警察に確保される。

しかし、タクヤの精神に鼓動し、後ろから迫る義手から察するに、この後、現場にはエディの部下を除いて少なくとも3人の死体が転がっていただろう。

「俺はエディが憎い。刑事さんっあんたも憎い。何よりもこんなとこで挫折する俺が心底憎い!」

自分はタクヤの行動に大いに賛成だが、憎しみの是非は読んでご判断を。


ブッタとは対照的な作品

友人の裏切りにより両腕を失った主人公は
己の意のままに操ることができる義手を手に入れて、
復讐の狂気へとのめり込んでいく。

その狂気はやがて義手に乗り移り、
主人公の意思に関わらず、彼の復讐心、
狂気そのものとなっていく。
その矛先はやがて、
悲劇的な結末から己を憎む主人公自身にも向かう

人が誰しも持つ憎しみという負の感情
それが自分自身をも破滅に導くことを
端的に表した作品です。

だから善人になりましょうというのではなく、
人は自己破滅的な部分をどこかに内在している存在
なのだということを表現していると考えます。

そういう意味でブッタとは対照的な作品でした。


苦しみと哀しみ

このマンガ集では人間の残酷さが描かれています。表題にもなった作品では復讐心の空しさ、哀しさが訴えられています。俗に「人を呪わば穴二つ」(呪われた相手と、呪った自分と両方が墓穴に入ることになる)と言いますが、そのことをビジュアルに表現した佳作でしょう。とても哀切な作品です。その他二編でも、人の残酷さ、憎悪心が描かれています。単にショッキングなアクションマンガで終わらせずに、読後に自分の心の内にも巣食う闇に気付かされるのは、手塚治虫氏ならではのことだと思います。

復習の最後には

復習の輪廻というか人間の負のエネルギーというかそういったものをあ使ったものだとおもいますが、そんな事を考えなくても自分では十分に面白い作品だとおもいます。

ある男が復習のためにPK(超能力)をならい、なくなった自分の腕のかわりに義手を自由にうごかせるようになったが・・・ ラストの一こまには戦慄が走る。


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