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麻雀放浪記(二) 風雲編 角川文庫 緑 459-52

阿佐田 哲也 
麻雀放浪記(二) 風雲編    角川文庫 緑 459-52
定価:¥ 580
新品最安価格:¥ 580
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何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(風雲編)

戦後の混乱期を脱しつつ安定・成長へむかおうとする世の中で、坊や哲は、自分の決めたルールに従い、なんとかバクチ一本で生き抜こうとあがく。そんな彼が向かう先は大阪である。そこで彼は、東京のバクチ打ち達とは趣の異なる、一癖も二癖もある人物達を相手に、あらゆる知恵を絞り対決の場に挑む。

最後の勝負の場は「寺」であり迎え撃つのは僧侶達である。そこで繰り広げられるのは、“強きを助け弱きをくじく”という壮絶な闘いである。煩悩にまみれ、世俗的な人物として描かれる僧侶達の姿がいい。中でも住職である老師は、この作品に登場する人物の中で最も人間的かもしれない。

何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。「青春編」に始まったこのシリーズは、この「風雲編」を経て「激闘編」「番外編」と続き、そして本当の番外編といえる「新麻雀放浪記」で完結する。この「風雲編」以降の作品には、戦後の混乱期を脱し、安定・成長へ向かう時代が到来、坊や哲達とは考えも生き方も異なる新しいタイプのギャンブラーが登場する。そんな彼らと、古い世代となってしまった坊や哲の闘いが描かれている。

作品の内容とは関係ないが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。


このシリーズは買い

私的には一巻三巻が好きだが、
しかしその面白さは星5つに値する。
この麻雀放浪記シリーズを読破したら、
きっとあなたもこんな世界に憧れを抱く事まちがいなし。
とにかく面白いから1~4巻まで読んでみるべし。
こんなの他ではちょっと読めないから。
阿佐田氏の小説読んだら他の作家の悪漢小説なんざウソ臭く思えてきちゃう。

著者が実際見て来たであろう世界が、さらに面白く描かれている。
文句無し。


ブー麻雀の魅力

全4作の2作目で、前作青春編ラストの衝撃後、社会の変化とともに主人公哲も変わり始める。組の代打ち・大阪ブー麻雀などをへて、さらに勝負の世界にノメリ込み勝負師として成長を見せる。(前作の青春編とはことなって本作風雲編はブー麻雀が主体になっていますが、ブー麻雀を知っている人も知らない人も楽しく見れる秀作だと思います。)

麻雀小説の最高峰

戦後間もない暗い時代を舞台に、博打なしでは生きられなかった男たちの世界を描いている。主題は、博打という世界でぎりぎりの勝負をする男たちの人間模様を描く、というところにある。麻雀を知らない人が読んでも十分楽しめます。


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麻雀放浪記(三) 激闘編 角川文庫 緑 459-53

阿佐田 哲也 
麻雀放浪記(三) 激闘編    角川文庫 緑 459-53
定価:¥ 540
新品最安価格:¥ 540
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何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(激闘編)

この激闘編に登場するギャンブラーは皆、キャバレーの経営者、金融業、インチキ出版社の経営者など裏街道ではあるが皆本業を持っている。ギャンブルは小遣い稼ぎであり、全てを賭けるものではないと考えている。出目徳の息子に三井にいたっては、ギャンブラーとしての父親の生き様を全く認めていない。時代の移り変わりである。

坊や哲も給料取りになるのだが、どうしてもサラリーマンにはなりきれず、アウトローの匂いを撒き散らしている。やはり、自分で決めたルールには忠実であろうとするが、時代がそれを許さない。

この作品には「青春編」で登場した人物も描かれている。女衒の達、ドサ健、そしてなんといってもチン六である。この作品のラストは、バラック小屋での坊やとチン六達のチンチロリンのシーンとなっている。坊やも含めて落ちぶれた男達である。このシリーズはチンチロリンのシーンで幕を開けるのだが、このラストも、時代の流れに乗れない男達には相応しいシーンである。

「青春編」に始まったこのシリーズは、「風雲編」を経て「激闘編」で一度区切りとなるのだが、その後「番外編」と続く。本当の完結はこの「番外編」である。その後発表された「新麻雀放浪記」は別の作品である。「青春編」から始まる4作品は、何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

作品の内容とは関係ないが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。


戦後のハイエナ達

もうページがスラスラ進んじゃう。
休憩入れる暇がない。
次へ次へと先が気になる。
読後、何度でも読み返したくなる。
そして登場人物の魅力的なこと。
繰り広げられる展開の面白いこと。
つまりこれはそれだけの名作なのだ。
池波、藤周あたり読むならこっちの方が断然面白い。
そして司馬遼、浅田ではとうてい書けないハイエナの世界がここにはある。

黙って読むべし。

新旧激闘

全4作の3作目で激闘編タイトルどうり激闘です。
戦後から変わりゆくのは世の中だけではない、その流れが玄人(プロ)の常識も変えてゆく、博打一筋の玄人”坊や哲””ドサ健”らと新たな副業的玄人達との激闘が描かれた作品



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麻雀放浪記(四) 番外編 角川文庫 緑 459-54

阿佐田 哲也 
麻雀放浪記(四) 番外編    角川文庫 緑 459-54
定価:¥ 580
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何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(番外編ではない完結編である)

この「番外編」での坊やは現役のギャンブラーではない。サラリーマンである。そして、主人公としては描かれてはいない。

主人公は、ギャンブルのためなら命と奪われることも厭わない、ギャンブルを最高の贅沢と考える男“李憶春”である。当然、戦後の混乱期でもない当時の世の中では生きてゆけない男である。「青春編」に登場するギャンブラー以上のギャンブラーといえる人物であろう。

ドサ健も彼なりに自分のルールに則って世の中を泳いでいるのだが、やはり昔とは違う。しかし、坊やもドサ健も、結局李憶春の世界に飛び込んでいく。彼に昔の自分の姿を重ね合わせたのか、ギャンブラーとしての血がそうさせたのか…。ラストシーンの物悲しさは、ギャンブルだけに生きようとして、時代に飲み込まれようとしている男達を描いたこの作品に相応しい。

この作品は番外編ではない。「青春編」に始まったこのシリーズは、「風雲編」を経て「激闘編」で一度区切りとなるのだが、シリーズの本当の完結はこの「番外編」である。それに値する内容とラストシーンである。その後発表された「新麻雀放浪記」は別の作品であろう。「青春編」から始まる4作品は、何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

作品の内容とは関係ないが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。


やっぱりこれでしょ。

この名作・麻雀放浪記シリーズを読まずして「小説好き」は語れない。
他の時代小説なんかより面白いんだから!
ちょっと一巻から読んでみなさい。
下手すると人生観まで変わっちゃうんだから!
だって登場人物達皆かっこいいんだもの。


関東VS関西

全4作の4作目番外編で、前3作とは少し違った目線で見られる作品。
主人公哲が玄人(プロ)を引退してからの話で、新たに加わる李億春ら関西勢力と”ドサ健”率いる関東の地元勢力が意地と技での勢力争い。
その後李の情熱により”坊や哲”がここに復活、そして選ばれた4人が最後の勝負に出る。この結果は本作にてご覧ください。


痛快麻雀小説!

麻雀小説と言ったら阿佐田哲也氏の「麻雀放浪記」としか思い浮かばない程に、この本にハマっています(笑)
そして、その没頭している「麻雀放浪記」で最も印象深く、読んでいる時に1番時が経つのを忘れてしまった作品が、
この「麻雀放浪記4 番外編」である。
この小説の面白いところはなにも麻雀を打っている(やっている)時だけでは無い。

登場する個性豊かな人物が繰り広げる行動、生き様を見る(?)だけでもタイヘン面白く、味わい深い。
普通の小説に飽きている方々にも、麻雀が好きな方々にも、是非とも一度は読んで見ると良いと思っています。



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ドサ健ばくち地獄 (上) (角川文庫 (5834))

阿佐田 哲也 
ドサ健ばくち地獄 (上) (角川文庫 (5834))
定価:¥ 483
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人によるでしょう

このドサ健ばくち地獄は私的には「残念」な作品。
同じく阿佐田氏の小説好きな友人は「かなり面白い」との作品。
なのでコレは人によるでしょう。
ただ、私は麻雀放浪記のドサ健を期待したのですが
哲也は出て来ません、そして麻雀メインでもありません。
メインは「手本引き」。
私好みではありませんが星4つ。(星3つでは少ないし。)

私が読んだ阿佐田氏の小説ランクでいうと(あくまで私個人の好みで)
1.麻雀放浪記シリーズ1~4。
2.黄金の腕、牌の魔術師。
3.雀鬼くずれ、麻雀狂時代、新・麻雀放浪記。ドサ健博打地獄(上下)←ここ。
4.東一局五十二本場。ギャンブル党狼派。
5.次郎長放浪記、雀鬼五十番勝負、ああ勝負師、ギャンブル人生論。
まぁこんな感じです。


阿佐田哲也の美学の到達点

作者が幼少時から追求してきた、空想上の舞台でさまざまなキャラクターが総当りで戦うリーグ戦の手法を、麻雀放浪記の主要キャラドサ健を主人公にして描いた長編。
しかし別のエッセイで作者が触れているように、実は作者が本当に好んでいるのはボクシングのクリンチ合戦であり、相撲の水入り試合なので、残酷でドラスチックな結末を期待する一般読者の期待通りにはいかない。
下巻のエンディングはそんな作者の美学のひとつの到達点であるといえよう。



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新麻雀放浪記―申年生まれのフレンズ (文春文庫 (323‐1))

阿佐田 哲也 
新麻雀放浪記―申年生まれのフレンズ (文春文庫 (323‐1))
定価:¥ 620
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雀聖も歳をとる。

 四十歳になった坊や哲。しばらく前にバクチからは足を洗い、両親の住む実家でのらりくらりと居候生活をしていた。

 ある日、哲は煙草の万引きで捕まる。(店員に捕まるという)自分の失態への憤懣から店員を殴り、豚箱に入れられてしまう。刑務所をでてから独房で出会った大学生の若者と競艇に行く。哲は若者を「ひよっこ」と呼ぶ。ひよっこは自分の運の強さを信じて強気で攻め、勝ち続ける。二人は麻雀でも勝負をする。哲はひよっこから「師匠」と呼ばれながら負けてしまう。この若者によって哲は久々に博徒として目が覚める。
 ひよっこは博打を人生の一部としてやる。本職は別にある。例え一時博打しかしなくとも、必要とあれば他の仕事をして暮らしていくことが出来る。 一方、哲は博打が人生であり、他に選択肢はない。

 哲は時代の変化を感じながらも、このスタイルを守っている。博打を打ちながらも恋人やその両親を抱えるひよっこと、孤独な哲の生き方は時代変化の顕著な例だ。ひよっこを相棒にして哲は、再び博打の世界に復活する。哲は行く先々の賭場でひよっこに自分の博打哲学を語る。他人に博打のノウハウを教える自分に老いを感じながらも、哲のツキは上がっていく。この博打についての経験や法則からは人生に対する鋭い視点を感じる。一面では説教だが、身を切って学んだ事実のすごみがある。
 それにしても、格好悪い坊や哲は、ユーモラスだけどあまり見たくないな。


麻雀放浪記版「喪神」

この本は麻雀放浪記であって麻雀放浪記でない。
したがってドサ健などは残念ながら出て来ない。
しかし舞台背景はあの麻雀放浪記から10年以上経った「私」であり「哲也」だから、
まぁ繋がっていると言えば繋がっている。
今回は麻雀に限らずカジノ(バカラ)でのシノギもメインの一つ。

もういい歳になった「私」と、その弟子(みたいなの)のやりとりが見所。
阿佐田氏自身、五味康祐氏の「喪神」を読んで強い印象を受けた、とどこかで書いていたが、
まるでその五味氏の「喪神」をどこか臭わせる師弟関係が描かれている。


エンターテインメントと私小説の融合

マスメディアによって麻雀の神様と祭り上げられた作者は、そのイメージを利用した反面、現実の自分と虚像の間のギャップに忸怩たる思いを抱いていた節がさまざまな著作に認められる。
そのような自分自身を主人公として設定し、負けつづける弱いヒーローとしてうじうじし続ける様を描いたのが本作。思わず笑ってしまいそうになる終盤のどんでん返しの描写は絶妙。



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ドサ健ばくち地獄 (下) (角川文庫 (5835))

阿佐田 哲也 
ドサ健ばくち地獄 (下) (角川文庫 (5835))
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ビカレスクロマン

阿佐田哲也氏の感性が存分に発揮された一冊。手ホンビキ、麻雀などのギャンブルの描写もさることながら、主人公ドサ健を中心とした登場人物の心理描写が物語により深みを持たせている。
ぜひとも上巻と併せて読みたい一品。



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麻雀放浪記(一) 青春編

阿佐田 哲也 
麻雀放浪記(一) 青春編
定価:¥ 580
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男の生き方の1つ

麻雀やチンチロといった、賭博を題材にしていますが、その背景にある、復興期の男の生き方(女の生き方も書かれています)に共感を覚えます。正確に言うと、共感というよりは、憧れなのでしょう。家庭も持たず、サラリーマン的な雇用関係もなく、腕一本で生きていく。こんな生き方をしたいと思う一方で、ドラマや映画のような憧れでしかない、とも思うのです。

麻雀好きなら間違いない1冊

終戦直後の東京で、自分の腕一本で生きてく博徒たちの結託と裏切り、生き様を描いた小説。

終戦直後、焼け野原の東京。闇市もまだなく浮浪者であふれかえった埃っぽいドヤ街で、青年哲は金ほしさから博打の世界へはまっていく。
昨日イカサマ業を教わった男を今日はカモにする。一緒に組んできた男にハメられる。それが日常となっていく哲と博徒たちの生き方には、現代にはなくなった独特の熱があってなんともかっこいい!!

勝負のかたに自分の女を売り、売られた女は「あの男は本物のろくでなしで、すごく魅力的なの…」と懲りずに言う(そんな台詞、死ぬまでに1回でも言ってみたい)。

勝負の最中に突然死んだ相手のみぐるみを剥いで、一切を着服する。あげく出てきた言葉が「奴は死んだー。つまり、負けたんだ。負けた奴は、裸にならなくちゃいけねさ。」「誰だってこうしてるんだよ。死ねば皆に食われちまうんだ」
それでいて、登場人物たちは死んだ相手をうらやましく思っている。自分もこんなふうに死にたいと…。
なんとも恐ろしい。恐ろしいくらいに最高のピカレスクロマンだ。

1点残念だったのは、勝負のシーンは本来ならばすごく読ませるところなのだろうけれど、悲しいかな、麻雀のルールを知らない自分はいまいち入り込むことが出来なかった。図解で雀牌の並びを説明されてもチンプンカンプンだし「ポンしたいんじゃない。アンコにしたいんだー」等のセリフも多量に出てくるが、やっぱり全く分からない。
心象風景や「チクショウ!」とか「クッ」などの台詞から勝負の優劣を読み取るのが関の山といったところか。続編はぜひとも麻雀を覚えてから読みたいところだ。

最後に台詞をもう一つ。
「これがとられたら、俺ァ飢え死にだ。面白えね!博打はこれだから面白え。死ぬも生きるもサイの目ひとつ、どうせなら、こんなふうに簡単に死にてえものさ」


最高のピカレスクロマン

ピカレスクロマン(悪漢小説)という言葉を、日本で一番多く受けたのが阿佐田哲也だろう。
阿佐田哲也は、ナルコレプシーという難病を患っており、治療代を稼ぎたい一心でこの
ペンネームでピカレスクロマンを書き始めたらしい。ペンネームの由来が、いつも徹マンで気がつけば「ああ、朝だ、徹夜だ」から来ているというのがふるってる。
本名の色川武大で書く小説は、ご存じのようにシリアスな内容であり、ペンネームで内容を切り分けていたのみならず、奥さんが書いた本「うちの宿六」では、マス目に書き込む字の大きさまで変えていたことが書かれている。

「麻雀放浪記」が出たばかりの頃、その圧倒的面白さに皆のめり込んで一気に全冊を読了し、興奮したものだった。
麻雀卓を囲む友人もみんなこの小説は読んでいて、
「おれは今日は坊や哲だぜ」「じゃあ、おれはドサケンで」、「あ!この中放充での三家和で流れるのは、阿佐田哲也の『東一局五二本場』に出てきたのと同じだな。俺もたいしたもんだ」などと言って喜んでいたものだ。
なにせ、ピンズだのマンズだの麻雀パイ配譜の絵が出てる小説なんて、阿佐田さんの前にはなかった。この分野のエンターテイメントを切り開いたのはは、間違いなく阿佐田哲也であり、彼のすべての作品が素晴らしく面白い。

2000年に出されたこの文庫本でも、昔と変わらず黒鉄ヒロシのイラストがカバーを飾っていて嬉しい。

もし読んだことのない人や、映画しか見たことがない人がいたら、是非読んでみてください。
こんなに楽しい娯楽小説は、そうそうないですよ!


最高の娯楽小説

作者自身の若い頃を「坊や哲」に重ねて描いた麻雀娯楽小説。これは(一)のレビューだが、本作(群)は巻を置く間を与えず、1晩で4冊読み切ってしまった。坊や哲は勿論、ドサ健、出目徳等の個性的な人物たちが、麻雀という真剣勝負に挑んでいくその姿。面白い。本当に面白い。人物が描けているとか、勝負の世界の厳しさが描けているとかはどうでも良い。ただひたすら面白いのである。いつまでも、いつまでも物語が続いて欲しいと切に願った。

日本にこのような優れた娯楽小説があっただろうか。麻雀等と言うと、文学界では1段も、2段も低く見られがちだが、本作はそんな常識を吹き飛ばしてくれる快作。作者はその後「色川武大」のペンネームで直木賞を取ったが、「阿佐田哲也」の評価はどうなっているんじゃいと思ったのは私だけではない筈だ。本当の意味での娯楽小説の最高傑作。


何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(青春編)

坊や哲、ドサ健、出目徳…彼らは戦後の混乱期をギャンブル一本で生き抜こうとするアウトローである。しかし、社会的にはそうでも、彼らは自分の決めたルールを愚直なまでに守り、決して生き方を曲げようとはしない。この小説にはそんな男達の生き様があますところなく描かれている。主人公達ばかりではなく、脇を固める人物達も知恵を絞り、彼らなりの哲学を持って、混乱した世の中を生き抜こうとする。登場人物全てが躍動感に溢れている。そんな彼らが、あらゆる知恵を絞り全身全霊をかけて闘う姿は圧倒的である。

読み進むにつれて、きっと彼らの世界に引きずり込まれ、自分の姿を登場人物の誰かに重ね合わせて読むことになるはずである。何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

このシリーズは、本作「青春編」に始まり「風雲編」「激闘編」「番外編」と続き、そして本当の番外編といえる「新麻雀放浪記」で完結する。これらの作品には、戦後の混乱期を脱し、安定・成長へ向かう時代が到来、坊や哲達とは考えも生き方も異なる新しいタイプのギャンブラーが登場する。そんな彼らと、古い世代となり自分の決めたルールでは生き難くなっていく坊や哲の闘いが描かれている。そして、「青春編」で登場した主な人物は、いずれかの作品に印象深い姿で登場してくる。「青春編」を読んで満足したならば、是非続編も読んで欲しい。

作品の内容には関係ないのだが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。




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Aクラス麻雀 (双葉文庫)

阿佐田 哲也 
Aクラス麻雀 (双葉文庫)
定価:¥ 560
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充分いまでも通用する

内容が古い。という意見も確かに間違っていないが、
CDよりもアナログレコードを好んで聴くような人には
この本の良さが分かってもらえると思う。

また、心構えの戦術書として、充分いまでも通用するもの
だと思うし、そういう人たちと麻雀を打つのが楽しい。


必読!

やはり雀聖阿佐田哲也。この本について抽象的という人もいるだろうけど(特にツキのところ)これはある意味では一番実践的です。麻雀をする人は必読の書とでもいいましょうか・・^^買って損はないと思います。

かわった

僕は、最近、麻雀をやりはじめた初心者です。いつも、負けてばかりなので、何か本を読んで強くなろうと思いインターネットで探していたところこの本に会いました。最初はこんな本読んでもあんまり強くならないとおもっていましたが全然ちがいました。かつ、面白くて数時間で読み終わりました。正直強くなりました。負けてばっかりの方は、この本を読みましょう。

古い戦術書

ほとんどの常識がそうであるように麻雀の常識も時代の流れと共に変わります。本書で多くのスペースをとられている、自分をどう偽ってみせるか、他者をどう騙すか、いかに陥れるか、という内容は実社会でも許されることではありません。麻雀の中であっても同じです。でもこの時代はいかに小賢しいテクニックを駆使するか、という部分が技術の優劣を決するかのように取り扱われていました。
 
 現代の麻雀では自分がどうあるべきか(手順や役割や信念など)が重要視されるようになってきたと思います。これは、実社会でもそうであるように自然な流れでしょう。

 本書は戦術書であり、テンポが悪く、難解な部分も多いため読み物としてはお薦めできません。したがって、いまさら読む意味はないと思います。

阿佐田哲也ファンなら・・・必読です!

麻雀放浪記が好きな人にはオススメです。
語りかけてくるような文体なので
まるであの麻雀放浪記の主人公
「哲」が麻雀を教えてくれているようなのです!
運や流れ、相手との心理戦に重点を置いているので
仲間内で打つときにきっとレベルアップが実感できます!
逆にこの本を真にうけた人が
フリー雀荘打つとしっぺ返しを食らうおそれがあります!
それはご祝儀などの派手なルールが少なかった時代のモノだからで
本書はツモよりロンがいいという考え方だからです。
本当に現在主流の麻雀観とは相反するものなので
これから麻雀を始めようと思う人が読むと混乱してしまうかもしれません。
しかし阿佐田哲也は読ませるのがホントに上手い!
彼の臨場感あふれる文章が好きな私にはたまらない代物で
何回読んでも楽しむことができるのです!
なので読みモノとしてオススメします。



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ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 三〇〇分一本勝負―阿佐田哲也コレクション (小学館文庫)

阿佐田 哲也 
ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 三〇〇分一本勝負―阿佐田哲也コレクション (小学館文庫)
定価:¥ 630
新品最安価格:¥ 630
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黒鉄ヒロシに表紙絵を描いて欲しかった

07年10月から《阿佐田哲也コレクション》として

1.雑誌に発表されたまま、一度も単行本に収められていない作品
2.単行本に収録されたものの、まだ文庫化されていない作品
3.文庫化されたが現在品切れのため、書店で入手できない作品

が隔月刊行されているが、この作品はその第3弾。前記3.に該当する(単行本86年、文庫本90年発売、初出は小説現代の連載)晩年に近い時期の作品。

第1弾、第2弾と購入してきたが、その感想は「貴重だけど、単行本に収められていなかったとか、文庫本が品切れ状態なのもしょうがないかな」というものだった。

が、今回は違った。素晴らしい。舞台はおそらく現代(連載当時でいう現代)。前科5犯(うち殺人一犯)だけど、物腰柔らかな紳士で現在は風俗店の店長(いちおう雇われ)をしている通称オレンプを狂言回しに一話完結形式で繰り広げられる連作長篇小説。

麻雀が中心となっているが種目は何でもあり。一晩でどれだけの現金を集めることができるのかという種目?もある。ギャンブルの場面もいいが、阿佐田哲也名義の作品の根底に流れる、アウトローの生き様を通じて描かれる人間の喜劇性も充分に楽しめる。

著者の表現を借りると「コクのある」一冊。そして、角川文庫でお馴染みの黒鉄ヒロシに表紙絵を書いて欲しかった一冊だ。

08年4月に発売が予定されている続編が非常に楽しみだ。



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東一局五十二本場 (角川文庫 緑 459-61)

阿佐田 哲也 
東一局五十二本場 (角川文庫 緑 459-61)
定価:¥ 483
新品最安価格:¥ 483
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クチコミ情報

麻雀とギャンブル

麻雀やその他、日本でなじみの深いギャンブルを中心に展開する短編小説です。
ただし、「ギャンブル」というよりは、「スキル」な部分に重点を置かれて書かれているので、麻雀など、よりうまくなりたい、上達したいと思っている人には、参考になる部分が多いと思います。
タイトルがすごくて、どういう展開になるのだろうかと思ったのですが、あっと驚くラストでした。


実に面白い

阿佐田哲也の麻雀小説は数多くありますが、その中でもお勧めの一冊です。まず、一話一話が読みきりであること。そして、毎回毎回とんでもないどんでん返しが待っています。仕事帰りに一話、寝る時に一話、そんな読み方ができるこの本は当然「買い&星5つ」でしょう。

星3.6かな。五捨六入で星4つ。

阿佐田氏の本で麻雀放浪記、牌の魔術師、黄金の腕、麻雀狂時代、以外は残念ながら”面白さ”はどれもどっこいと思う。
この「東一局五十二本場」も名は有名だが さてどうだろう。
星5つまでにはいたらない。


若者は麻雀の奥行きを見誤った。

私自身が麻雀を覚えた頃に、タイトルに惹かれて読んだ本です。そこには、一般社会からはみ出したアウトローがヒリヒリするような感覚で生きている世界がありました。緊張感や刺激が欲しいあなたへどうぞ。


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