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ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション

オムニバス ビリー・ホリデイ マイルス・デイビス ベニー・グッドマン ビックス・バイダーベック ジェリー・マリガン デクスター・ゴードン チュー・ベリー ルイ・アームストロング チャーリー・クリスチャン 
ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
定価:¥ 2,520
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クチコミ情報

古いジャズ好きにはお薦め

和田誠、村上春樹、お気に入りのジャズですから、悪いはずがありませんね。それはさておき、付属の村上春樹が書いているライナーノーツがとにかくいいです。ジャズにまつわる個人的な逸話です。他では読めない文章ですので、それだけでも価値があります。

初心者にはすすめない。

僕はジャズ初心者なので、あまり偉そうなことは書けないんだけれども、
個人的にはこのCDよりも、「ユニバーサル・クラシック」から発売されている、ポートレイト・イン・ジャズのほうが良い。
どうしてかというと「ソニー」のCDは、どちらかといえば古い曲が多くて、親しみづらいからだ。ビリー・・・などは、とても素晴らしいのだけれども、やはり上級者むけのような気がする。
ジャズ初心者にはむしろ「ユニバーサル・・・」の方が良い。スタンダードもたくさんあるし、初心者にとって一番親しみやすいピアニスト「ビル・エヴァンス」の曲も収録されているからだ。
僕は2枚とも聴いたけれども、多くの演奏家に心打たれて、僕のジャズの世界を広めてくれたのは、「ユニバーサル・・・」のほうだった。


世界が微笑む

古きよき音楽です。このアルバムを聞いていると、不思議なことに
音楽が心臓をゆっくりとあたためてくれているような錯覚に落ち
いります。このアルバムの中では、ビリー・ホリディの曲が
1番好きです。聞けば聞くほどスルメのように味が出てきます。
とにもかくにもぜひ聞いてください。本当に本当におすすめです。
エッセイも泣けますよ。村上春樹さんがまだ作家になる前、
ジャズを聞かせるBARの主人だった頃のお話。とても親密な
雰囲気のアメリカの男性と日本人の女性が定期的にBARに
やってくる。彼はいつも物静かに音楽に身を浸す。そして、
ときどきビリー・ホリディを聞かせて欲しいと注文する。
そしてこらえきれずに涙を漏らす。そんな彼が。。。
って全部書いてしまうと面白くないと思いますので割愛します。
とても素敵なエッセイで私は好きです。


『癒し』を越えて『赦し』の声

元々がジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイのCD化。

ビリー・ホリディのコロンビア盤の『君微笑めば』で始まる。彼女の歌う『あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む(When you are smiling, the whole world smiles with you.)』は、『癒し』を越えて『赦し』の声だ。もう『癒し』では間に合わない『赦し』を求める傷だらけの日常にしみる。

チェット・ベイカーが入っていないのが僕には不思議残念だ(●^o^●)。このCDを聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はステキなのだ。

静かな気持ち。

村上さんつながりっていうのと、JAZZが聴きたい!っていう事で買いました。1曲目次第で、そのCDが好きか嫌いかにわかれると思うんですが
これは、1曲目が、とてもいいです。
あと、村上さんの説明書き(?)に書いてあるエッセイが、とても沁みます・・・。



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ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)
定価:¥ 820
新品最安価格:¥ 820
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クチコミ情報

一冊で二度美味しい

 村上春樹 といえば、彼のデビュー連作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」の頃から、作品の中に数曲のジャズの名曲が流れている。この本でも触れられているが、村上の最も好きなジャズマンといってもいいスタン・ゲッツ。彼のバンドの名作<ストーリー・ヴィル>でのライブ盤。"At Storyville" の中の一曲は、「1973年」にも流れていた。「僕」は、"Jumping with Symphony Sid" を口笛で! 

 本書で選ばれたビル・エバンスのアルバムは、"Portrait in Jazz" ではなく、"Waltz for Debby" 。日本で最も売れているジャズのCD。 神経質そうな大学教授風のビルのキャラクターを、和田誠が最高に引き出している。

 ジャズを本当に好きな二人が作った記念碑的ジャズ名鑑、そう、そのとおり。


2枚ずつ揃えます。

村上春樹のこの手の本が好きな僕としては、また1枚ずつ揃えて聞く楽しみが増えたことになる。ビーチボーイズをはじめとするロックのほうはほとんど持っているんですが、JAZZは門外漢ですんで。まず、ジューン・クリスティとアニタ・オディの女性ボーカルから買ってみます。ただ、ここに選ばれている1枚はいわゆる代表アルバムでなく、村上さんの「いかにも通好み」と思われるものが選ばれておるようですから、文章の中から代表作品を探し出して2枚ずつ買って聞いていくのが正解かもですね。

村上氏の文才

雨後の筍のようにでてくる新人作家達とは文才のレベルが違うことが容易に確認できる村上春樹の作品。

ジャズ入門書をこのようなカタチの作品にしてしまうところが非凡なところだろう。

書き下ろし長編ではない、いわばインプロヴィゼーションのような作品だが、はっきりと作家の技量は反映される。(いくつかの作家が上梓したジャズ本と比べても発想と文章力にずば抜けている。)

読者は優れた比ゆを通して音楽の豊穣を知るだろう。


ジャズ入門

私は、本書と、本書と関連のある2枚のCDを聴くことによって、
ジャズの世界を知ることができました。

和田誠さんのイラストは、とてもカワイイですし、
村上春樹さんの文章は、相変わらず心地のよいものです。

たくさんのジャズミュージシャンが紹介されているので、
1つ1つのエッセイは、とても短いので、とても読みやすいです。

私は、村上春樹さんの作品を追うことによって、
色々な新しい世界を見ることが、できました。

ジャズの世界も、その中の1つです。


ジャズ愛好家と村上フリークで評価が異なる

私自身、熱心な文学青年ではないので批判的な意見は愚の骨頂とは理解しています。しかし、正味なところ、村上氏の著書(代表作)には、否定的な見解を抱き続けています。自身の経験(思い出話のよう)や感傷を、芸術に生きた巨匠達のレビューと混同させてしまう内容には怒りに似た愕然を誘いました。いかなる分野の芸術においても、それ自身から感じ取れるモノは受け止める側一人一人が違う感覚でもって応える。従ってこの本で紹介される芸術家たちへの村上氏一個人の返答に間違いなどあるはずはないとも思います。ジャズの魅力にとりつかれた人々は、自らで音源を探り、唯一無人の巨匠に出会って欲しいと思います。ジャズ・オールディーズ、これからジャズを楽しむ方には絶対にお勧めしません。
本書に想い入れを抱く村上フリークの方々には大変失礼な評論ではありますが、彼がこの作品でもって読者をジャズの世界に誘うようなはたらきかけを試みたのであれば、これほど素晴らしい事実はありません。



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ポートレイト・イン・ジャズ〈2〉

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ〈2〉
定価:¥ 2,415
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商品の紹介
奥付には両者とも「著者」とクレジットされているが、和田誠が26人のジャズメンの肖像画を描き、そこに村上春樹がエッセイをつけた。同じ体裁で作られた前作『ポートレイト・イン・ジャズ』の続編である。

和田の明るい画風、村上のホンワカとした文体が手に手をとってジャズをノスタルジックな甘さで包んでいる。和田の絵はシックな色遣いが魅力的だ。肌の色、上着、バックを茶系で統一し、シャツの衿と袖口を白く目立たせたテディ・ウィルソン。ピンクがかった肌の色、ブルー・グレイの上着、黒いギターに緑色のバックがそれぞれを引き立て合うジャンゴ・ラインハルト。レイ・ブラウンやグレン・ミラー、ボビー・ティモンズ、ホギー・カーマイケルはいずれもバックが夜空になっていてムードたっぷりだ。

村上は巧みな比喩で彼らの本質に迫る。ソニー・ロリンズが唄ものを演奏するときのうまさを「すさまじいまでの解像力」ととらえ、その手法を「あっというまもなく唄の懐に入り込んで、その中身をひとまずゆるゆるにほどいて、それから自分勝手に組みたて直して、もう一回かたくネジを締めてしまう」と視覚的なイメージで表現しているところなど実に見事だ。頻繁に聴いたオスカー・ピーターソンのアルバム『サムシング・ウォーム』について「間取りの隅々までしっかり覚えてしまった」と体感的な言い方をするところなどもおもしろい。

データや歴史的意義づけに重きは置いていないし、ジャズの伝道師たらんとする意気込みも感じられないけれど、小粋なピアノ・トリオを聴いているようなリラックスした気持ちにさせてくれる本である。(松本泰樹)


クチコミ情報

村上春樹と和田誠のゴールデン・コンビによるジャズの魅力と素晴らしさ

ジャズは当然のことながら「聞く」行為でその素晴らしさを体感するわけですが、「読む」ことと「見る」ことで、ジャズの魅力が明確に伝わってくるという本はそうはありません。

本書は、和田誠のイラストで描かれた26人のジャズ・ミュージシャンを取り上げ、他の文筆家には書けないような村上春樹の流麗な文章による解説が掲載してあります。アルバムの選定は有名盤ということではなく、その昔ジャズ喫茶を経営していた村上が愛聴していた中から選ばれていますので、未聴のものが多かったですが、その魅力ある文章と時折混じる彼の思い出話に興味を惹かれ、繰り返し読みました。

前作『ポートレイト・イン・ジャズ』は、物故者ばかりでしたが、今回はソニー・ロリンズのように今なお、現役で活躍している人も含めて、過去の綺羅星の如く活躍していた巨匠たちが勢揃いしています。
メル・トーメ、ジャンゴ・ラインハルト、ライオネル・ハンプトンなど好きなミュージシャンが登場すると、どのような切り口で村上が語るのか、という興味は尽きません。名曲「スター・ダスト」の作曲家ホーギー・カーマイケルの吹きこんだアルバムなどはその存在すら知りませんでした。蘊蓄もまた貴重な助言です。

アニタ・オディのイラストも特徴をとらえたステキなものでした。和田誠の温かい絵が本書のトーンを定めているのでしょう。しおりのアニタ・オディもまた大切にしたいアイテムです。

冒頭に取り上げられた「とびっきりかっこいいテナー・サックス奏者」のソニー・ロリンズを久しぶりに聴いていますが、本書で例えられた比喩の通りの「自由自在」のソロに身を委ねるという至福感に包まれています。


素敵な絵と文章で表現するジャズの世界

前作に続き、和田と村上、2人の無類のジャズ好きの共演。

ジャズメンそれぞれの特徴(性格も含めて)を非常によくとらえ、かつ、なんともいえず「ジャズっぽい」タッチの和田さんの絵。
徹底的に私的でありながら、ジャズへの憧憬の深さと愛が伝わってくる村上さんの文章。また、セレクトされている盤も必ずしも「ド名盤」でないところにセンスを感じます。

僕自身は、バップ以降のジャズしか聴きませんでしたが、本書でそれ以前の作品にも開眼されました。いつものことながら村上さんの作品を読むと世界が拡がります。

埃をかぶったLP(CD?)を引っぱり出して、本書とよく冷えたビールを一杯。至福の時間を味わいましょう。

おいしいエッセイと楽しいポートレイト

第一作同様,和田誠がジャズミュージシャンのポートレイトをユニークに描いて,それに村上春樹がエッセイをつけるという趣向の本.2人ともジャズが好きなんだなーとつくづく感じる合作です.こういうのを本当の意味での「コラボレーション」というのだろうなぁと思ってしまう.おいしいエッセイと楽しいポートレイトを通して,自分の知らないミュージシャンと出会えるのは素敵.お酒を飲みながらソファーにダラ~っとしてジャズを聞きたくなります.

体を動かしたくなる本

この本は、和田誠さんがお気に入りのジャズメンの肖像画を描き、そこに村上春樹さんがエッセイをつける、という共同作業の賜物です。肖像画も、エッセイも、同じくらい素敵です。

村上さんの文章(小説、エッセイ)を読むと、何かこう、体を動かしたくなります。といっても、スポーツをするのではなく、ビールを飲むとか、女の子を食事に誘うとか、そういう風に何かせずにいられなくなります。

この本でも同じ。

エッセイを読み終えて、ぼくは、無性にLPとレコードプレーヤーが欲しくなりました。そして、ジャズを聞きながら、遠い国からやってきたスコッチウィスキーをゆっくりと飲みたいと思いました。

それくらい、素敵な本です。


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ポートレイト・イン・ジャズ

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ
定価:¥ 2,625
新品最安価格:¥ 2,625
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クチコミ情報

ジャズの教科書のようでありながら、村上春樹の心象風景を見るようでした

ジャズの聴き方は当然十人十色でしょうが、ジャズ喫茶を長らく営んできた村上春樹の解説は正解のように受け取ってしまいます。自分の聞き取り方と違う場合は、その差異について考えてしまうこともあり、影響力のあるエッセイです。

大好きなビル・エヴァンスも『ワルツ・フォー・デビー』を紹介しています。ど真ん中の直球というべき文章で、あまりの鮮やかさと切れ味の鋭さにあっけにとられました。見事な解説ですし、紹介だったと思います。

ジュリアン・キャノンボール・アダレイについては、1964年のシェリーズ・マン・ホールのライヴを取り上げています。これは未聴ですので、何とも言えませんが、筆者が愛聴盤だと言えば、早速聴かねば、という思いに駆られました。

その思い出とともに語られるマイルズ・デイヴィスへの思いも予期せぬ切り口として捉えました。語り口の巧さと平易な文章。ジャズを語る上でのまさしくお手本でしょう。

村上春樹の文章を読むにつれ、己の文章の乖離と感性の違いに自己嫌悪している自分を発見しています。プロとアマチュアの差は歴然としています。まして相手はノーベル文学賞候補のエッセイですから。

和田誠の親しみやすいイラストが、本書を親しみやすくしている要因の一つでしょう。よく特徴を捉えていますし、ジャズ・メンの人間性まで浮かびあがらせるような描写でした。書きこんでいないのがかえってよいのかもしれません。

26人のジャズ・メンは有名な人もそうでない人も等しく生き様が彷彿とするような文で綴られています。取り上げた曲も世評の高さとは全く関係なく、村上春樹の心象風景と一緒に書かれています。それぞれの曲達への思い入れと亡くなられた人へのオマージュが感じられるからこそ、多くの人に読まれてきたのでしょう。


JAZZへの愛を確かめる

JAZZという音楽は不思議だ。音楽そのものを楽しむのはもちろんだが、ジャケットの絵・写真というビジュアル表現との相乗効果が無視できない。また、アーティストの人生や人間性を理解し、彼らへの共感が深まるほど音楽を深く楽しめる。

JAZZメンたちへの愛に溢れた絵と文章でつづる暖かな彼らのポートレイト。コルトレーンもロリンズも登場しない、その偏った(?)人選の中にも、和田さん、村上さんの「個人的な体験」としてのJAZZがつまっている。JAZZの楽しみ方をそれとなく教えてくれる本書は、JAZZファンにとってもJAZZ初心者にとっても素晴らしい財産となるだろう。

イキなイラストとエッセイ

このイラスト・エッセイ集、ジャズ・ファンのみなさん、おいしいお酒を片手に好きなジャズを聴きながら読み(見)ましょう。あるいは、夜ベッドで寝る前に1ページなんていう楽しみ方もいいですね。スタン・ゲッツのバラードが聞こえてきます。村上春樹さん(かつてジャズ喫茶をやっていた)のジャズへの愛情あふれる文。線を徹底的に省略した和田誠さんのジャズそのものといったイラストがいいですね。(松本敏之)

ジャズを語る日本語散文の極北

ジャズを言葉で表現することは、本当に難しい。
メロディーとアド・リブ。「スィング」や「バップ」の意味。
その世界観を言語で提示することは至難の業であり、日本にジャズ評論家、という人は何人もいるが、ジャズの魅力を言葉にできるほど、その人々の文章は「スイング」してはいなかった。
彼らはあくまで、ジャズやジャズプレイヤーの知識を、情報を、解説し、伝える役割に徹していたのだと思う。
言語を超えた天才たちの世界であり、そもそも無理な話かもしれないが、現代日本を代表する文章家でありジャズ愛好家である村上春樹が、その難題を超え、愛すべきジャズの世界にいざなう。
やっと出た、というべきか。また、イラストは和田誠。
この2人しかいない、という人選。

彼らのスタンスは一貫している。
眉間にしわを寄せて、精神性を追求する求道的ジャズは好きじゃない、ということ。
ジャズが本来もっている、心温まる優しさ、目をみはるような美しさ、軽やかさ、踊りだしたくなるような楽しさ。
そういったジャズの原初の面白さを、村上春樹の文章と和田誠の画が伝えてくれる。

村上春樹の文章は、極私的で、ジャズメンへの愛に満ち、また日本のジャズ批評の歴史に残るほどに美しい。これほどジャズを、その音楽に匹敵する美しい日本語で表された文章を読んだことがない。

全般的に慈愛に満ちたムードで進んでいくが、スタン・ゲッツの章だけは、例外的に、熱く激しい、と思った。



一番最初にチェット・ベイカーを持ってくるところが

元々ジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイ。

一番最初にチェット・ベイカーを持ってくるところが村上春樹らしいなぁ、と、まず思った。ジャズ界広しと言えどもチェット・ベイカーのボーカルを凌ぐボーカルがあるとも思えないし、これから出てくるとも思えない。

1950年代から彼はいつの間にか歌い始め『Sings』でその評価を確立した。この若き日のチェットのボーカルを聴いた後で、最晩年のチェットのボーカルを聴く。特にスティープル・チェイスから出ているペデルセン+ダグ・レイニー盤数種。そしてフランスあたりで録音した盤は最高である。人間は徐々に枯れていく。彼の中性的と言われるこのボーカルも枯れていくのだが、この『Sings』のボーカルが熟成し枯れた時どうなるか、だ。そしてトランペットも枯れていく。僕は晩年と若き日々のチェットのボーカルを何度も何度も行き来してしまう一人だ。

お気に入りのCD(いや久しぶりにLPをターンテーブルにのせるのもいいかも知れない(●^o^●))を一枚一枚聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はやめられない。


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「村上春樹」を聴く。 -ムラカミワールドの旋律-(CD付)

小西 慶太 
「村上春樹」を聴く。 -ムラカミワールドの旋律-(CD付)
定価:¥ 1,680
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クチコミ情報

ディスクガイドとしても使いやすいです。

「ねじまき鳥クロニクル」の冒頭に「ロッシーニの『泥棒かささぎ」はスパゲッティーをゆでるのにうってつけの音楽」と書かれています。
初めてこの本を読んだとき「「泥棒かささぎ」とはどんな音楽なんだろう?」と思い急ぎCDを買いに行ったことがあります。
村上春樹の小説を読んだことがある人なら、誰でも一度は同じような経験があるのではないでしょうか。
この本はそんな人にとっては格好の一冊となっています。
1つの作品ごとに音楽が使われた箇所の記載、アーティスト名、アルバム名が書かれており、CD購入の際には非常に便利です。
自分もあまり詳しくないクラシックを購入する際の一つの目安としています。
付属のCDも落ち着いた雰囲気で好盤です。CD付きでこの値段も良心的だと思います。


オン・ア・スロウ・ボート・トゥ・チャイナがいい

 今まで小説を読んでから、どんな曲か知りたくなってドアーズとかビーチボーイズとかのCDを買い求めたりしてました。付録でついているCDはギターのメロディが美しく、休日の午前なんかにぴったりです。曲やアーティストの解説も丁寧で、文庫本の何貢に登場するかまで記されています。

村上春樹の小説がより楽しくなります!

 こんな音楽だったのか、こんなミュージシャンだったのか…と、ページをめくるたびに驚きとため息が…。村上春樹さんの小説で、今まで軽く流して読んでいたところが、鮮やかに見えてくる感じです。いろんな発見もあって新鮮です。もう一度この本を横に開いて村上春樹さんの本を読みたくなります。
 それから付録CDのおかげで、今まで知らなかった「泥棒かささぎ序曲」のメロディが口笛で吹けるようになったり、ベートーヴェンの「大公トリオ」が口ずさめるようになったりするのも楽しい!
 村上春樹ファンはもちろん、これから読んでみようかなと思っている人にもおススメです。


この重量感。

320ページを超える、音楽のリスト。
村上春樹という作家は、こんなにも多くの曲やミュージシャンが
登場していたとは。その総覧となると、圧巻のボリューム。
解説文が淡々としていてよいと思います。
変に思い入れがある文章は、物語の自分の受け止め方を
邪魔されるというか、違和感を感じると読み進められなくなる。
この本にはそれがないのがいいと思う。
春樹ファンには必携でしょう。
この本を読むと小説が読みたくなる。
私も早くハルキワールドに浸りたいなぁ。


村上春樹が聴こえてくる!

村上春樹も好きだけど、音楽(ジャズ、クラシック)はもっと好き
という自分にとって、この本はすばらしいガイドとなった。
いわゆる洋楽(ポップス)が苦手というか知らないことが多いので
なかなかためになる。知っている曲もあらためて解説を読むと
新たな発見もある。
これだけ網羅的に紹介されている楽曲ガイドが、この値段ならお買い得。

CDは、クラシック曲をギターで演奏しているところに驚いた。
まったく曲を知らない人が聴くには、どんな雰囲気かの参考には
なるだろう。そこから原曲をぜひ聴いてもらいたい。



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意味がなければスイングはない (文春文庫)

村上 春樹 
意味がなければスイングはない (文春文庫)
定価:¥ 570
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読まなければ、意味がない

著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。


回によって濃淡があるのは否めないですかね。

 エッセイ本が多く、また音楽好きなことを他の本の中で度々書いている作者だが、意外なことに纏まった音楽エッセイ本はこれが最初らしい。

 若い頃にジャズ喫茶を経営していただけあって、ジャズ・ミュージシャンを扱った回、ジェネレーション的に同時代で聴き込んだスプリングスティーンやブライアン・ウィルソンを扱った回は伝記的情報量が充実している。が、逆に殆どどういうアーティストか知らなかったスガシカオを扱ったような回もある。スプリングスティーンをR.カーヴァーと重ねてみせたあたりはナルホドと思ったが、ブルースが80年代後半以降に直面した困難について書いてあること自体は、当時から色んな批評家が指摘してきたことだったりする。という具合に、純粋に音楽批評として読むと、なんか内容と密度に濃淡があるのは否めなかった。

 とはいえ、作家が色んなところで言及してきたアーティストがポロポロ扱われているので、春樹ファンは買いでしょう。個人的にはW.マルサリスについて僕がずっと感じてたことをズバっと書いてくれてたのが、なんか嬉しかったです。彼がお気に入りのレディオヘッドについても書いてほしかったかなあ。


スガシカオファンです

スガシカオファンなので、この本を買って読んでみました。
村上氏もスガさんのデビューアルバムからのファンだそうで、私とほとんど同じです。村上氏と同じように日本のどの歌手のファンにもなったこと無かったのに、スガさんのアルバム「clover」から中毒のような状態になりました。その理由についても自分なりに考えてきてはいましたが、言葉の扱いを職業とされる村上氏の分析はなるほどなとうならされます。
村上氏にこのように書いてもらったスガさんが大感激なのもわかります。
ここから村上氏の小説をはじめて読み始めました。おもしろいです。スガさんの歌の世界ともどこか共通したものを感じます。相思相愛なのだから納得です。


村上春樹さんありがとう

しばらくこの人の文章から離れていましたが、
ひさびさに読んでみてやっぱりいいな、と思いました。
現在おいくつになったのか分かりませんが、感性のみずみずしさ
ところどころに出てくる「例え」の的確さ&面白さ
は衰えるどころかとても好調のように感じました。

愛している音楽が題材というのもあるのでしょうね。

目次をみて興味をひかれた所から読んでいるのですが、
スガシカオさんのことを書いた章で、自分の個人的な
行き詰まり感を解き放ってもらったような感覚を覚えました。

とても個人的な読書体験ですが、こんな小さな幸せを
与え続けてくれる村上さんに感謝してます。


音楽はその人の人生を知ることで深みを増していく



村上春樹の音楽に対する造詣の深さは万人が知るところです。
それは村上春樹が音楽とそしてなにより人に対し興味をもち、その音楽を
創り出したエネルギー、背景、心情、人生を見つめていくことから生み出す
魅力なのだと感じます。

本作は音楽雑誌に連載したものであり、読者に遠慮することなく
知らない人を相手にしているということなく、村上春樹の愛するミュージシャンの
世界に大きくはばたいているように感じます。
言い換えると知らない人間には難しい一面もありますが、さらに我々もミュージシャンの
生き様に踏み込んでいきたい、理解したい、そして身体の底からその魅力に接したいと
渇望していきたくなるような内容になっています。

素晴らしい、音楽もそして人生も



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アット・ストーリーヴィル1&2

スタン・ゲッツ ジミー・レイニー テディ・コティック アル・ヘイグ タイニー・カーン 
アット・ストーリーヴィル1&2
定価:¥ 1,835
新品最安価格:¥ 1,496
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夢のような

スタン・ゲッツのテナーは、このアルバムの中で何度も満天の星空を描き、
何度も夢の中をふわりと歩かせてくれた。
ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッドにしびれてしまい、
何度も繰り返し聞いてしまった。それくらいの価値は十分あります。


早熟の天才ゲッツの初期の傑作 ライブの興奮がそのまま

40年代終わりからその才能を開花させ、何度かのスランプはあったものの不死鳥のようによみがえっていったゲッツの初期の傑作アルバム。数あるモダン・テナーの中でもレスター・ヤングのフレーズを都会的に継承しつつスイング感あふれるソロを展開しているゲッツの存在を過小評価してはならない。当時のゲッツはクール派の代表的存在であり、50年代を通じて人気の面で他の追随を許さなかった。ゾー・スウェル、モスキート・ニーズ、ムーヴといったクール・バップな曲やザ・ソング・イズ・ユーやエヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー、イエスタデイズなどのスタンダードでみせるメロディアスなアドリブのうまさに圧倒される。ライブの雰囲気が実によく伝わり、リラックスした演奏のなかで適度の緊張感が名演の誉れを高めているのであろう。ゲッツ、ロリンズ、コルトレーンは、50年代前半、50年代後半、60年代前半という時代をそれぞれ異なったテナー・サックスのスタイルでリレーしていったのだという見方も出来よう。とりわけ早熟の天才ゲッツのこの時期の演奏はモダン・ジャズの歴史の中で周囲の水準から突出した貴重なものである。

怒涛の前半、そして

ギターにジミー・レイニーさん、ピアノにアル・ヘイグさんを従えてのスタン・ゲッツさんの51年のライブ盤。前半はバピッシュな曲が続きます。特に5曲目では、お客さんから「イィ~、ィヤッホォーー!!」と叫び声が聞こえるほどの白熱した演奏が繰り広げられます。しかし、そんな中、10.エブリスィング・ハプンズ・トゥー・ミーでのゲッツさんの第一声でもう、メロメロです。ゲッツさんのテーマ、ギターのソロ、ピアノのソロで終わる3分少々の短い演奏ですが、この演奏がきっかけで、僕はエブリスィング・ハプンズ・トゥー・ミーの他の演奏を探し回ったり、そこから、作曲者のマット・デニスさんの他の曲を探し回ったりし始めのでした。


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村上ソングズ

村上 春樹 和田 誠 
村上ソングズ
定価:¥ 2,310
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贅沢な4点セット

収められている1曲々々について、ムラカミさんによる訳詞とオリジナルテキスト、ムラカミさんのエッセイと和田さんのイラストという贅沢な4点セットである。
1曲が1つのチャプター(章)になっているわけだが、チャプターごとにその4点セットから得られるフィット感が異なるところが面白い。
ある曲では、ムラカミさんの見事な訳詞に感嘆するかと思えば、ある曲ではオリジナルテキストのほうがすんなりアタマに(というか心に)入ってくる(どちらかといえば後者の方が多い)。
またある曲では、和田さんのイラストがなんともいえぬゴキゲンな出来栄えだったり。例えば、イングリッド・バーグマンのポートレイトははっとするほどキュートでセクシーだ。
そしてもちろん、ムラカミさんのエッセイ。音楽評論はムラカミさんの持ちネタの一つだが、旅モノのエッセイと並んでうっかりすると小説以上に僕のお気に入りである。

なかには僕の手持ちのCDに収録されている曲もあり、そいつを引っ張り出して改めて聴いてみるのも楽しい。
そして、「あ、コレ買ってみよう」てな感じでチェックを入れたアルバムが何枚かあったりもします。
僕はムラカミさんは現代米国文学のゲートウェイ(ムラカミさんを通して例えば、レイ・カーヴァーを知りましたとか)の役割を少なからず果たしていると思うのですが、ある種の音楽についても同様ですな。


歌の贈り物

 村上・和田コンビで贈る訳詩ソング・ブック。かつて出した『ポートレイト・イン・ジャズ』同様、村上春樹氏の文章と和田誠氏のイラストをカップリングして、ゼイタクな装丁を施してある。普段何気なく聞き流していたスタンダード曲の歌詞の意味を改めて認識させられると共に、この本で取り上げられなければ恐らく出会うことの無かった隠れた佳曲にめぐり合うことも出来、村上氏の趣味のよさと守備範囲の広さに敬服する。
 個人的には、「ミス・オーティスは残念ながら」や「五時のホィッスル」といった、古めの渋い曲が味があって好みだ。
 和田氏のイラストもチャーミングで、日曜の午後コーヒーでも啜りながらページをめくって、取り上げられた歌曲を含むレコードに針を落とせば最高だろう。
 クリスマス・プレゼントに最適な本だと思うし、版元もそのへんをにらんで発売日を12月10日に設定したのではないだろうか(H20.4.13)。


音楽を聞くのがもっと楽しくなります

結構沢山の音楽を聴いてきたけれど、あんまり歌詞の意味にこだわらなかったような気がしています。こだわって高校の時代から自分で訳してきた村上さんとぼや〜っと聞いてきた僕と、ほぼ同年代でありながらえらい隔たりができてしもうたと今回再認識した次第です(昔から思っておりますが)。特に「Miss Otis Regrets」の意味にはびっくりした。エラ・フィッツジェラルドの「マダ〜ム」というフレーズだけが心地よく響いていたのですが・・訳詞を読んでびっくりしました。他もただ詳しい解説を通り超えてその時代・背景を取り込んだ実に感慨深い本になっております。「Galveston」とか「Suicide Is Painless」なんかは時代ですね。こういう聞き方をすればひとかどに人間になれるという薀蓄の深さです。ただ驚くばかり。和田さんもすごいですわ。



村上訳の魅力が存分に発揮されている

「ソングス」な本ですが、メロディよりも「詩」に重点がおかれています。

もちろんCDがついているわけではないので、必然的にそうなっていくわけですが、
村上さんが大好きな曲からのセレクトで、構成されているので、読者にとって、
また一般的に知られているかどうかはもちろん意識されているわけではありません。

このため、先入観無く英語の歌詞を見て、そして村上さんの訳である日本語の詩を
読んで、その世界に入っていくことができます。
彼の1曲1曲に対する愛情のエッセイも秀逸です。
和田さんのイラストも世界観を表していて素敵です。
曲が聞こえなくても、知らなくても、もちろん知っていても、シンガーのことを
良く知らなくても、知っていても、共感できる作品。

意外な発見と喜びを感じさせてくれました。

でも、もちろんこれから聞いてみます♪


これから長い旅に出る

知っている曲が少ないのだ。2曲しかメロディが浮かんでこなかった。
読み進める内にどんどん聞きたくなってくる。
やはり音楽は聞こえなければ行けないのだと気づいた。
これからすべての曲の音源を探ろうと思う。
そんな中で今まで通り過ごしてきた色々な出来事を思い出すのだ。
今度これらの曲を聴いたときは、この翻訳と素敵なイラストがくっついてくる。
箱カバーなんて、ミナス・ティリスの木にしか見えなかった。



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こんな評論を待っていました

まさにスイングするような文体で、内容以前にまず「ああ村上さんって本当にいい人なんだなあ。シニカルに見えたり残酷に見えることを小説で書いているけど、痛みを感じながら書いているんだなあ。なんてやさしい人なんだろう」と思いました。

とんでもなく魅力的な本作の中で、私は特にブルース・スプリングスティーンとシューベルトの項で落涙をおさるることができませんでした。

自分が思っていた違和感、世間の評価への疑問がこんなにも鮮やかに解読されていて、痛快至極でした。これを読んだだけでもう感謝感激です。

前に某音楽評論家がマドンナの新譜をけなすためにシャーデーのアルバムを見当違いに絶賛していて、「シャーデーはNO PAINなんだぜ!」って本人はカッコよく決めたつもりで、でも実際は「痛みを感じることもなく、弱者を切り捨てる人たち」を描写した歌詞をまったく理解していないことを露呈させていて、そいつはBorn in the USAも「若者の応援歌」みたいに絶賛していて、なんという単細胞。とあきれかえったものです。
何をもってして音楽評論家と名乗る資格の判断になるのか、本作ひとつだけでも村上氏はすばらしい評論家です。
ただ、「好きな表現者・好きな曲」を取り上げていますから、これで「嫌いな表現者・嫌いな曲」を書こうものなら死人がでるかもしれないですね(怖っ!)

何度も繰り返し読み直して、心地よいスイングに酔いました。

面白かったです、ほんとに!


音楽への愛に満ちている

真の批評は創造的でなければならない。本書はそのよきお手本だ。

ぼくなどは「こういうのは聴かなくてもいいな」と、はなっから放棄してしまうようなものでも、著者は愛情をもって接する。そこが偉い。ウィントン・マルサリスへの厳しい批評も、そこに深い愛情が読み取れ、説得力がある(ウィントン自身にぜひ目を通してもらいたいが)。

クラシックやジャズの音楽評論家も学ぶべきことが少なくないはずだ(こっそりと、読んで勉強してほしい)。


趣味は読書と音楽鑑賞

村上春樹は本業の小説の中にも音楽を効果的によく散りばめている。読んで影響された人も多いと思う(自分もその一人で、ジャズをちゃんと聞き始めたのは村上さんによる)。そんな村上春樹がクラシックからJ-POPまで音楽への愛情をこめて書き上げた作品。
もちろんただ曲が良いとか演奏がうまいとかのディスクガイドに終わらず、音楽を奏でる「人」を村上さんにしか書けない文章で描き、音楽への誠実さが伝わってきます。
音楽と読書が(平凡だけど)趣味で良かった、幸せだと感じれる作品だと思います。


村上春樹の音楽紹介は最高です。

色々なアーティストを村上春樹の好みで紹介していて楽しめました。知らないアーティストも多かったけど・・・。
スガシカオが取り上げられているのが、スガシカオの音楽が好きなので興味深く読みました。スガシカオの詞は、たしかにすごいなと思います。
日本の音楽って、結局、リズムをいれてごまかしているけど歌謡曲だという著者の記述がありましたが、村上龍もおんなじ意見を、キューバ音楽と日本の音楽の対比で書いていました。
日本の音楽が折衷音楽で、それを受け付けないっていうのは、そのような世代があるということなのだろうか?
そんなことも思いました。


スタン・ゲッツとウィントン・マルサリスの章が特に印象的

スタン・ゲッツとウィントン・マルサリスの章が特に印象的。ゲッツの天国的音楽を解説し、一方で秀才マルサリスの音楽がなぜ退屈なのか持論を展開する箇所は面白いし説得力もある。一方、J-POPなどを槍玉にあげて「折衷的な音楽」は好みでないとのことですが、村上小説(あるいは村上ワールド)というのは欧米文学的コンテンツを日本人読者へ展開する「折衷」の最たるものでは?とも思いました(私は村上ファンですが)。


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monkの渦巻きに呑み込まれる

ここのボー・トラに収まっている“played twice”をtake1から3まで(このCDでは6→7→3曲目)を順に続けて聴いてください。

“異物”として参加したthad jonesが最初のtakeでは、ねじ伏せる様に“自分の音”でアドリブをやり切っている(その間monkはどこ吹く風でいつもの調子…というのがすごい)が、これがtake2になるともうどこかおかしい。monkの飄々としていながら、硬質で強大なうねりに呑み込まれたように戸惑い、いつもの彼らしからぬ不思議なフレーズを冒頭から展開。次第にmonkが本領発揮。しまいにはtake1と大きく異なる音世界に変質し、終る。

そして正規テイクであるtake3で、thadは2で始まった無骨な世界を勢い洗練させ、どうにか巧みにまとめ上げる。monkはtake1→3と進むにつれ、どんどんと持味を発揮。jonesはこのセッションが終った時、深呼吸して汗ぬぐったんじゃないかと想像してみる。おもしろいドキュメントでした。

因みに、cecil taylorにとってのjimmy lionsがそうであったように、rouseは戸惑う(?)thadを横目にmonkのラインを翻訳し続けてみせる。そりゃthadには大変なセッションだったろうなぁ〜。もう半世紀前の事だけれど、聴いた後“お疲れ様でした”と口の中で呟いてしまった。


全曲モンクのオリジナル。

モンクの音楽には共演者の隠れた魅力を引き出す力があるようです。
このアルバムではサド・ジョーンズがコルネットで参加していますが、開放的で明るい本来のプレイに幾分深みと細やかさが加わって、しみじみと聴き入ってしまいます。

こんな良いアルバムが1000円で買えてしまう。嬉しいけど、ちょっと寂しいような・・・。


村上春樹さんの本で紹介されて

CD屋で探し歩いてもなかなか売っていなかったのに、
村上春樹さん・和田誠さんのポートレイトインジャズVol.1で紹介されて以降、
たいがいのお店で常備されているようになった感がある。
世に言う大名盤以外にも、JAZZ特有の滋味に溢れた秀作は数多く
あることをこうした盤を聴くと再認識させられる。


聴けば聴くほど・・・。

もう何十回と聴いているが、聴けば聴くほどいろいろな空気が流れてる。
その空気を吸って、細胞一つ一つに、モンクのメロディ-が入り込んでくる
雨上がりの空気のように・・・。
我感せずといった感じに取られがちだが、持論をもって、ひとりひとりをちゃんとまとめている。
なぜだろう・・・こういう疑問がモンクの魅力なのかもしれない。



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