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阿弥陀堂だより 特別版 [DVD]

小泉堯史 寺尾聰 樋口可南子 田村高廣 香川京子 北林谷栄 南木佳士 加古隆 
阿弥陀堂だより 特別版 [DVD]
定価:¥ 4,935
新品最安価格:¥ 4,242
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商品の紹介
売れない作家・孝夫(寺尾聰)と有能な医者・美智子(樋口可南子)の夫婦は、美智子がパニック障害にかかったことを機に東京を離れ、孝夫の故郷・信州の山村に移り住むことに。がんに冒された恩師(田村高廣)や、難病でしゃべれない娘・小百合(小西真奈美)、そして阿弥陀堂で暮らす96歳の老婆おうめ(北林谷栄)など、村の人々との温かい交流の中、夫婦は生きる喜びを取り戻していく…。
デビュー作『雨あがる』で世界的にも絶賛された小泉堯史監督による第2作。奥信濃の四季を追うその映像は、この世とは思えないほど荘厳な美しさをたたえており、その中でささやかに生き死にしていく人々の静かで凛とした姿は、現代がなくしてしまった大切なものを思い起こしてくれる。虚飾を捨て、自然と共存することがいかに心地よいものであるかを、シンプルかつファンタジーのように濃厚な世界観で伝えてくれる、摩訶不思議な味わいに満ちた秀作である。(的田也寸志)


クチコミ情報

阿弥陀堂便り

景色が美しく、又夫婦愛が素晴らしい、あのような優しい心の人間に成りたいです。

自然と共に生きる

信濃のとても美しく壮大な自然が強く印象に残る。

人間が自然の中の一部であることを描いた作品だと思う。
自然の中に生き、いずれ死によって自然に帰る。

先端医療は日々進歩し、延命治療も可能になってきている。
変わりゆく都会がまるでその象徴だと思う。
進歩は重要なことだが、あまりそれに片寄ると人間はおかしくなり、体調を崩す。
それは自然の一部である人間の運命の様に感じる。

自然と共に生きる人々は、その生活から、自然に逆らわず、
生死も自然に委ねるものと学んでいる様に思える。
だから、心をそのまま表情に露わにでき、健康につながる。
これが本当の健全な生き方ではないかと感じた。


映画レビュー

この映画に興味がない人は、タイトルを見て宗教映画と思うかもしれない。が、さにあらず。これは日本ならではの四季折々に紡がれる、美しい山間の雄大な風景をバックに、人を思いやる気持ちを持った登場人物たちが織り成す究極の「癒し」の物語だ。(修飾語多いな・・・ワタシ)

主人公(樋口可南子)が、心の病によって失った医師としての自信を、小説家の夫(寺尾聰)の応援や村人とのふれあいによって、再び取り戻していく。

「生」と「死」の物語である。
医師である主人公は、患者などの「死」によって心を病み、子供達の「生」気溢れる姿に囲まれて安定を得、夫の師匠(田村高廣)の「死」に様に立ち会ってきっかけを貰い、知人でもある患者(小西真奈美)を「生」かしたいという思いによって立ち直る。そして最後、主人公は「生」の中心へと至るわけだ。
「生」と「死」の物語、などと言うと説教臭いのかと誤解されそうだが、そういう映画ではないのでご安心をw

この映画の特異で素晴らしいところは、悪意を持った登場人物が一人も出てこないところだ。それゆえ幾度再見しても心情的に淀む箇所が全くない。鑑賞後に残るのは透明な気持ちだけだ。ワタシが究極の癒しの映画という所以である。
黒沢明の助監督として長くキャリアを積んだ小泉堯史監督は、前作の初監督作「雨あがる」でも優しい眼差しを感じる映画作りをしていたが、原作があるとはいえ、完全に自分のコントロール下にある今作では更に一歩踏み出した印象。画面の隅々まで「優しさ」で包まれた映画となっている。
また樋口可南子は、美しく切り取られた風景に決して引けを取らない存在感を持った上で透明感を感じさせるという、相反する要素が必要なキャラクターを演じ切っていて見事。その他脇役も、今作で2003年日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得した北林谷栄を始め芸達者が集っており、作品として隙がない。

タイトルといい作風といい全くもって地味な作品だが、見た後に暖かな気持ちになる秀作である。都会生活に疲れ、心がささくれ立ってしまった時に、ぜひ観て欲しい。オススメです。


雪月風花とともに生きていく人の美しさと逞しさ

何度見てもよい映画だ。
四季の移ろい、ベテラン俳優たちのしっとりとした演技。
自然と人が係わり合いながら、しっかり生きていくさまがよく表現されている。

北林谷栄演じるおうめ婆さんは、幾年月を地道に生きてきた老人のしたたかさと
揺るぎようのない心のさまが伝わってくる、素晴らしい演技。
演技というより、彼女こそおうめ婆さんそのものという感じ。

田村高廣演じる映画オリジナルの幸田先生は、禅の心や武士道精神に通じる一本筋のとおった日本男児。
田村らしい訥々した演技の中に時折見せる厳しさが、迷いを見せる主人公に指針を示す。

主人公を演じる寺尾聰、その妻を演じる樋口可南子らは言うまでもなくうまい。
淡々とした村の生活に溶け込みながら優しく妻のことを気遣う主人公(作家)を、寺尾はさりげなく演じている。
心の病を抱えながら、それに向き合い、一歩一歩着実に歩んでいこうとする健気で美しい妻(医者)を、
樋口が静かに演じている。
(樋口可南子を映画で見るのは本当に久しぶり。)

阿弥陀堂だよりの主人公二人は、医者であり作家である原作者南木佳士の人格が
二つに分けられ投影された人物であることはご存知のとおり。
南木佳士の著作の中で、私が初めて読んだ作品が「阿弥陀堂だより」であり、
また彼の作品中でいちばん好きな小説もこの「阿弥陀堂だより」だ。
そういう意味でも思い入れのある映画だし、原作小説は最近の私の原点になっている気がする。

小泉監督は日本人の自然観をうまく取り込み、きれいにまとめあげてくれている。
この映画には「雪月風花」がある。


まさに名作

地味なタイトルのために敬遠していたのですが、
見なかったことを後悔しました。まさに名作です。

静かに、深く染み渡る感動。
最近はやりの「泣ける映画」とはまるでレベルが違います。






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博士の愛した数式 [DVD]

寺尾聰 小川洋子 小泉堯史 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子 加古隆 上田正治 
博士の愛した数式 [DVD]
定価:¥ 4,935
新品最安価格:¥ 2,399
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商品の紹介
小川洋子原作の同名小説を映画化。タイトルどおり数学の「数式」が登場するのだが、できあがった映画は“理系”よりも“文系”の印象。全編に、メランコリックで心地よい空気感が漂っている。交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士の元に、新しい家政婦がやって来る。やがて彼女の息子も訪ねて来るようになり、博士は息子の頭の形から彼をルート(√)と呼び、3人の絆は深まっていく。
物語は、成長して数学教師になったルートが、授業で教えるシーンと並行して進んでいく。「素数」「完全数」といった数学嫌いの人には頭が痛くなる単語も、博士のシンプルな説明で、すんなり耳に入ってくるから不思議。それは大人になったルートの授業でも同じで、演じる吉岡秀隆の真摯な教師ぶりに引き込まれるのだ。博士とルートのドラマには、阪神タイガースなどのネタを効果的に使用。ドラマチックな何かを期待して観ると肩すかしを喰らうが、ほんのりと温かい後味は得られる。それは小泉堯史監督の持ち味でもある。(斉藤博昭)


クチコミ情報

とってつけたようなセリフと下手なセリフまわし

原作を読んでいないので比較はできないが、セリフがあまりにも陳腐で驚いてしまった。現実にこんなことを言ったら、何かと思われるのではないかと思うようなセリフが続く。日常会話ではなく、その一つ一つに意味をもたせようとするような作為が鼻につく。どなたがシナリオを書いたのか確認していないが、もう一度リアリスティックな会話とはどういうものか勉強しなおしたほうがいいのではないか。寺尾聡はさすがにベテラン、臭いセリフも自然体でこなしているが、深津絵里は下手でわざとらしく、まるで学芸会を見ているようであった。日本映画が外国映画を集客数で上回っている昨今であるが、残念ながら水準は落ちているように思えてならない。

瞬時と永遠

映像と原作の小説は別の観客を設定して作られていると思うので、これは映画として良くできていました。小説が淡々とした筆致の中に読者の想像と思い入れを喚起するのに比べ、映画は視覚や聴覚、情感に直接訴えられるように作られています。
薪能の最後が余韻を残して美しかった。ウイリアム ブレイクの詩が波の映像に被さった時、ああそうか、と思いました。この詩は鈴木大拙が (禅、1965年、その他)十牛図の九番を説明するのに使っています。時を越えて打ち寄せる波、人の命の、記憶の儚さ、そのつかの間の中を生きる人生の輝きや出会いの美しさ。数という限りなく抽象的で普遍なものへ美と愛をみる意外さと感動。そういうつかの間に生きるしかない人の思いの昇華される瞬間を江口の普賢菩薩は象徴しているのでしょうか。不立文字を言葉では説明できないという点では映像は有利にあるといえます。最後にブレイクの英文の詩をもう一度。韻を踏んであって素敵です。

To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a Wild Flower
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour


80分タイマーについてのありがちな誤解

まず、よく誤解されることに

「80分毎に記憶がリセットされる」

というものがあります。これは正しくは

「80分以上前の記憶が残らない」

って症状です。

80分以上姿を見なかった相手は初対面の相手になるけど、
80分以上前に出会っても継続して側にいれば初対面にはならないってことなのです。
これを知らないと作中で違和感を感じ続けると思うので参考まで。

博士の愛した数式とは何なのか、それが知りたくて観たのになんだか世界で一番受けたかった
数学の授業を受けた気分になりました。


男と女の関係式の多様性

原作を読んでいないのだが、綺麗な風景の中で織りなされるヒトとヒトとの関係性が見事であると思った。エンディングのクレジットでその風景のほとんどが長野県であることを知り、南木さんの映画化された「阿弥陀堂たより」の風景も確かこんな感じだったかなという記憶が蘇った。主人公の博士を寺尾聰が演じるが、阿弥陀堂だよりも確か寺尾さんであったと思う。実にすばらしい演技である。自分が知っている寺尾聰は大学時代にはやった「ルビーの指輪」の歌手であり、いろいろな想い出が詰まった曲でもあった。
虚数を使った数式から導き出される男と女の物語、モラルという世界では許されえない関係の二組(義姉と博士、家政婦さんとして働く女性とその子供(ルート))の間の関係式。
一つの恋があれば、ひとつの数式が導きだされ、男女の数だけ違った数式があるのであろう。そしてその数式は人間の関係性の中でいかようにも展開されていくでもある。


詩的な映画。どうも「金髪の草原」とダブるのが・・・

小泉組とは、イコール黒澤組の流れを汲む一派である。ゆえに全体のイメージは黒澤明の晩年の作品を彷彿とさせる、詩的な作品となった。物語は現実的でなく、どちらかというとファンタジーと言えるべきもので、最後まで飽きることなく観れる水準ではある。本来なら4つ星でいいのだが、冒頭のシーンからファンタジックなラストまで、どうも犬童組の佳作「金髪の草原」とダブる感じがあって、1つマイナスとした。深津絵里の演技は素晴らしく、寺尾聡も重厚な芝居で応える。でもそれも池脇千鶴と伊勢谷友介のそれとどうしても比較してしまうのだ。これも後から出たほうの宿命かもしれない。数学をモチーフにしていたのは面白かったけれど、それも原作あってのことだと思うので。あと特典映像がチープである(笑)。少なくともメイキング風景は入れてほしかったなあ。数学研修はどちらでもよいので、小泉組の裏側を観たかった。ロケ地MAPも紙じゃなくて映像化してほしかったし。ともあれ、作品自体はおススメです。


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隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]

山田洋次 永瀬正敏 松たか子 吉岡秀隆 小澤征悦 田畑智子 藤沢周平 朝間義隆 
隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]
定価:¥ 6,090
新品最安価格:¥ 4,483
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商品の紹介
時は幕末、庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた…。
名匠・山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』に続いて藤沢周平の時代劇小説を原作に取り組んだ時代劇。一見前作と似たドラマ展開だが、その実、前作よりも一歩踏み込んだ武家社会批判や、それに対する主人公たちの前向きな姿勢が汲み取れるものとなっており、娯楽的な要素もぐんと増えている。『男はつらいよ』を彷彿させる人間関係図も見え隠れするなど遊び心も多分で、また殺陣の非情なダイナミズムも今回の方が際立っている。永瀬の立ち回りも見事。前作の好評を受けて、さらなる進歩を遂げた傑作である。(的田也寸志)


クチコミ情報

印象的

リバイバルで映画館で観ました。初めて時代劇を観ました。すごく引き込まれてしまいました。
永瀬さん演じる主人公がとても魅力的。冴えない感じですが、凛とした佇まいで重みがあります。吉岡さん演じる友人とのやりとりは軽快。周りを固める俳優陣も全く違和感ありません。
信念を持って生きることは素晴らしいなと思いました。


複雑に織り上げられた作品

「たそがれ清兵衛」との類似性をよく指摘されていますが、実際の内容は全く違う所にあると思います。藤沢周平の士道物自体、上意討ちを扱いながら、読後感が全く違う作品が複数あるのと同様ではないでしょうか。

主人公の片桐宗蔵とヒロインきえの、日常生活の営みの細かい描写、友人や家族・親戚とのかかわり、それは温かくや時にコミカルな印象さえ受けるのですが(嫁を貰えない宗蔵をなじる叔父達の描写には何度見ても噴出してしまいます)それでいて、主人公は三部作の中でもっとも苛烈な立場に置かれます。
宗蔵自身は、変化を求めず、淡々と、周りの人を大切にして生きることを望む人間でありながら、です。


時代の流れ、身分の違い、侍としての生き様、そして「隠し剣」。この作品の中で描かれているものは多く、複雑に絡み合っています。初見はとらえどころが無い印象を受けるかもしれません。
ですが、どこに注目しての観賞でも、この作品の中に漂う穏やかさや端正さは、心に残るものだと思います。

永瀬正敏さんは感情を抑えながらも、静かに浮かび上がる演技で素晴らしいです。作品中の複雑な要素は全て宗蔵の上に掛ってくるのですが、それらを佇まいの上に纏め上げていました。
どちらかというとトリッキーな役が多い人ですか、「息子」や「学校2」同様、自身の個性を生かした役ではないでしょうか?
細かい描写ですが、神戸浩さん演ずる中間の直太へのさりげない温かさの表現が記憶に残ります。
松たかこさんのきえは、大らかで明るい女性。吸い込まれそうな大きな瞳と、歌うような庄内弁の響きが印象的です。
吉岡秀隆さんの島田左門も愛すべき個性の持ち主。確実な存在感を残しています。
親友であり敵の狭間役の小澤征悦さんは眼差しに凄みがあります。この作品の不満は、後半の核となる狭間と片桐の相克の描写がやや説明不足であるということでしょうか。
しかし、二人の対峙は、「死地」と表現した藤沢氏の文章を思い起こすものだった思います。


山田作品の最高傑作

先日、金曜ロードジョーで観ました。 素晴らしかったです。 特に最後のシーンが。 ここまで画面の隅々まで一分の隙の無い程作品世界で塗り固められる映画監督が日本に他にいるでしょうか?

「映画芸術」という言葉を思い出させてくれました。

山田洋次監督の時代劇は、娯楽であり芸術作品とも思える様式美が備えられていて「映画芸術」という言葉を思い出させてくれます。昔の武士も今のサラリーマンと同じような境遇だったのだな、と思ったのですが、よく考えると時代劇を借りて、現代を描いていると見るべきなのでしょう。それほど、山田洋次監督作品はリアリティーがありますね。さらに、きれいな日本の風景や美しい日本人像を描いていてくれて、優れた日本映画を求めておられるお気持ちが画面を通して伝わってまいりました。山田作品の現場は大変だと聞きますが、主演の、永瀬さん、松たか子さんをはじめ、どの出演者の方も最高だと思います。それに付け加えて、一部の隙もなく緩んだところもない画面の美しさが本当に素晴らしいです。映画を連続する絵と感じられる作品です。

北の方さ行ぐごど、ね、もうすぐ維新でがんす

 どうにも、後味の悪い映画になってしまって、「片桐」と「きえ」の先々もまた心配。片桐が禄を藩に返したと見られる文久辛酉年は、1861年。1868年が明治元年だから、もう数年もすれば、維新である。廃藩置県は、1871年。今、蝦夷へ行って商いの経験もない者が愛する者と共にとは言え、商売をして幸せになれるという心算はあるのか。

 既に他のレビュアーの方が述べていたが「演技は素晴らしいと思います。内容ですね」。このような、映画館から出ときに、吐息混じりの声が自然と出てしまいはしないか。全体像からの印象だが、出演者はこの主人公二人以上に、見た目のなり、手足ばかりでない演技、ことばの発し方等々において優れていた。一例だが、表情の乏しい片桐と狭間の立ち合いでは、狭間のぼろぼろの褞袍姿が勝っていたと見るのが自然だ。
 身長165cmの大柄のきえを背負うシーンが欠かせないものなら、それなりの配役が欲しかった。病の身でしがみつく手は撫で肩から滑り落ちそうで、垂れ下がる足は床に付きそうで、腰を深くして見ていられない。あるいはまた、小間物屋でのきえは、片桐が言うほどにやつれていたか。少なくとも、やつれた黒髪と表情であったか。かつ、そのような努力がほとばしっていたか。

 山田監督はもう若くはない。作れる映画にも限りがあろう。国際映画祭向けの作品作りなら、日本人以外の文化的・歴史的・宗教的な背景を考慮したもので一発狙っていただくとして、私達が映画館の終了のブザーが鳴り、館外の光と空気に触れたとき、より高次の心持ちになれるような時代劇が生み出されることを期待する。

 本DVDは、特別版のせいだろう、メイキングが大量に付いている。子供向けの菓子ではあるまいし、期待はしていなかったが、あまり褒めたものはない。以上、辛口は山田監督リピータ由に。



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鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

降旗康男 高倉健 大竹しのぶ 広末涼子 吉岡秀隆 安藤政信 志村けん 田中好子 小林稔侍 浅田次郎 
鉄道員(ぽっぽや) [DVD]
定価:¥ 5,040
新品最安価格:¥ 3,610
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クチコミ情報

今見ました。

凄く感動しました。涙が出ました。
なんか高倉健を映画にしたような感じの雰囲気です。
お話は完璧なんですが、私的には
ハッピーエンドが好きなので
4点にしました。
でも、見ても絶対損はないと思います。
いろいろ考えさせられる 雰囲気の作品です。


”鉄道員(ぽっぽや)の信念”

高倉健さんの作品の中で、”鉄道員(ぽっぽや)”が好きでDVDを購入しました。廃線の決まった北国のローカル線と同時に定年を迎える佐藤乙松駅長(高倉健さん)の鉄道員としての信念をつらぬいた感動する作品です。不器用で鉄道一筋に生きる佐藤駅長は、仕事一筋で駅長の職務をまっとうする姿に身の引き締まる思いで見ています。それが一人娘の死、そして妻の死を乗り越えてきた男の姿だと思いました。妻の死に目にあえなかった悔しさなど、さまざま困難を乗り越えてきた鉄道員の信念を高倉健さんが厳しく演じている作品です。主人はこういう生き方ができたらいいと見るたびにいつも言っています。女の私には、もう少し家族優先にしてほしいという思いがありますが、佐藤駅長の生き方に共鳴しております。DVDのジャケットの風景がこの作品にマッチしてとてもいいように思います。

反時代的なダンディズム!

この映画の中の健さんは実に静かだ。

派手な立ち回りも、アクション・シーンもない。
しかし、北海道の吹雪の駅に一人立つ健さんは、不器用で、一途で、自分の仕事を全うしようとする、少々時代遅れのいつもの健さんだ。だが、その反時代的な生き方が醸し出すダンディズムは、この映画の中でも、静かな「男の美学」として観る者の心を打つ。

ただ、他の多くの健さんの映画と違うのは、死んだ娘との「再会」という、最も涙を流しやすい題材をベースにしている点だろう。確かに、見え見えの「お涙」ちょうだいの劇だが、死んだ肉親に、たとえ「幽霊」であっても会うことができるなら、という人間の永遠の「夢」を描いているがゆえに、「通俗」ではあっても、共感を呼ぶ映画になっている。

また、脚本が良く練られているからだと思うが、淡々とした「ぽっぽや」の日常に、回想場面をうまく織り交ぜながら、登場人物の背景を描いていく構成はお見事。

静かに生き、そして静かに死んでいく健さんの美学に、北海道の雪はよく似合う。

「やくざ」映画とは一味違う高倉健だが、「健さん」はやはり「健さん」である。



至高の一作。

本作が高倉健の最高傑作というつもりはない。でも熟成されたワインの味わい、とでもいうべき「味」がある。名匠・降旗組が木村大作のキャメラで高倉健を撮る。もうこれだけで「至高」なのだ。同じ感覚は三船の「男はつらいよ・知床慕情」にもいえるのだが。鉄道員一筋で生きてきた男が、JR北海道の意向による廃線に伴い職場を失う。それ以前にも大事な妻と娘・雪子を失くしている男は、今後何を目標に生きていけばいいのか。そんな父親を案じた娘が、天国から「もういいよ、お父さん。お父さんは何も悪くないよ」と迎えに来るのだ。父は娘の作った鍋をつつきながら、人生でもあまりなかった至福の時を過ごす。もうここからは涙なしでは観られない。木村大作カメラマンはとにかく高倉健にフォーカスを合わすので、背後の広末が本当に「幻」に見える。これはもはや芸術の域だろう。全てを理解した父は娘と抱擁を交わして、翌日自分も妻と娘の待つ地へ旅立った。まさに「これぞ映画!」という仕上がりだ。それにしても本当に北海道ロケの作品には傑作が多いなあ。本作も10年振りくらいに観たが、評価変わらずの5つ星です。

矛盾に対してファイティングポーズをとってない。

胸を打たれないわけではないのです。

いろいろな回想が、古いものも新しいものも、入れ違いに巡ってきた後で、大きくなった娘(とは主人公は知らないわけですが)が作ってくれた鍋を前に、「胸がいっぱいになって」という主人公。
そこに少しもグッと来ないという人はいないだろう。
これを見て、少しも感動しない、なんて言うには、相当な無理をしなきゃ駄目だ。
だから、伝えようという思いと、それを伝える力が、確かにここにはある。

ただ、どうも共感できないのだ。

長い年月、黙々と自分の信念に従って「鉄道員」を続ける中で、主人公はいくつもの、どうにもならないことに突き当たる。
やっと授かった娘の、どうにも納得できないような、あっけない死。養子を迎えようとした矢先の、妻の病気。その妻との死別。
彼の周囲の社会でも、炭鉱が閉鎖になったり、主人公の存在意義そのものと言える、鉄道の廃線があったり・・・。
その中で主人公は、ただ鉄道員として、自分の職分を全うする。
たびたび「しょうがないっしょ」と口にしながら。

これで、十分なのかもしれない。
このように生きたいと思う人も多いのかもしれない。

ただ、目の前にどうにもならないこと、人生を送る上での矛盾が姿を現したとき、自分としてはどうしてもそこに、ファイティングポーズが欲しいのだ。
「しょうがない」、は本当にどうにもしようがなくて悔し紛れにもらす言葉であって、結論ではない。
何も、あからさまに戦う姿勢が欲しいわけじゃなくて、千人いれば千通りのやり方があるものだと思うけど、ただこらえる、というのは、正解にはなりえないんじゃないかと、どうしても思ってしまう。

まあ、この映画の価値は、そこにはないということなのだと思うけど。
高倉健の演技は、あまりに自然で、それ故に圧倒的な存在感を放っているし、共演者の演技も、大竹しのぶ、広末涼子、志村けん、どれも隙がなくて、完全にこの映画の世界の中の一員になっていた。

それでも僕にとっては残念ながら、もう一度みたいと思う映画ではなかったです。
・・・あの鍋の場面以外は。



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壬生義士伝 [DVD]

滝田洋二郎 中井貴一 三宅裕司 夏川結衣 塩見省三 堺雅人 野村祐人 浅田次郎 久石譲 中島丈博 
壬生義士伝 [DVD]
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商品の紹介
浅田次郎の同名時代小説を『陰陽師』などの滝田洋二郎監督のメガホンで映画化した時代劇大作。幕末の世、新選組に入隊した盛岡・南部藩出身の吉村貫一郎(中井貴一)の波乱の生涯を、悲痛なまでの家族愛とともに描いていく。娯楽派職人・滝田監督の面目躍如たる堂々たる演出は、ドラマチックな展開と剣戟も交えたスペクタクル・シーンとを巧みに両立させており、またクライマックスの主人公の長い独白シーンは、中井貴一の独壇場とでもいった秀逸な仕上がりで、誰もが涙を禁じえないほどのものである。彼のライバル斉藤一役の佐藤浩市をはじめとするキャスト陣の好演。個人的には山田辰夫の侠気に大いに感じ入るものがあった。日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞(佐藤)を受賞。(増當竜也)


クチコミ情報

素晴らしかった。

今まで見た邦画の中では一番です。一番涙を誘われたシーンは、吉村貫一郎が、錦旗を掲げた官軍に、1人で立ち向かって行ったシーンでした。邦画で泣けたことがなかったのですが、この作品には本当に泣かされました。個人的には、同じく滝田監督の「おくりびと」より全然良かった。

沢山の人に観て欲しい映画

現代とは時代背景が全く違うけれど、自分も含めた現代に生きている日本人が忘れがちな「人のために自分が何を出来るのか」や「人を思いやる心」など、多くのことを感覚的に思い出すと共に日々の行動に対する一貫性を改めて考えさせられる映画でした。 当然ながら、観る人によってこの映画に対する感想の違いがあるとは思います。 でも私は、誰かに「お勧めの映画はある?」と聞かれたらこの映画を他の人に観てみることを勧めると思います。 何故なら、とても素晴らしい映画だと思えるからです。

邦画で泣いたのは久しぶり。ラスト20分は号泣。

吉村貫一郎の家族思いで守銭奴でありながら、交戦の際には鬼の形相で巧みな剣術。南部訛りも綺麗で好感が持てました。訛りに関しては田舎から出てきた武士をよく再現している。これだけ魅力的な映画の人物は久しぶりかも知れません。中井貴一が好きになりました。それに対して佐藤浩市はドラマの印象が強くてどうも馴染めない…老人メイクはお笑いコントにしか見えない。三宅裕司も訛りは上手かったし吉村との友情も涙を誘ったけれど、「どっちの料理ショー」のイメージが強すぎて笑ってしまう(おむすびのシーンなどは「本日の特選素材は南部の米!」とか言いそう)。沖田総司役がとてもよかったです。沖田といえば巷では美少年的イメージが浸透していて嫌気が差していたのですが、堺雅人演じる沖田は、は虫類のようなぬめり笑いで敵をたじろがせたという史実ともマッチしていて好印象でした。


素晴らしい作品

沖田総司役の堺雅人さん目当てで購入しました。
一度某店で借りて観たのですが、それだけでは物足りず、どうしても自分のDVDが欲しくなりました。

原作も大好きな浅田次郎さんだということで早速購入して読んでいます。

堺雅人さんは、無邪気で、でもどこか黒い部分のある沖田総司を見事に演じていらっしゃいました。一瞬一瞬の表情、殺陣裁き・・どれをとっても上手すぎる。この作品で更に才能に惚れました。それどころか沖田総司まで好きになってしまった・・笑

物語自体も非常に深く、吉村貫一郎が最期まで貫いた信念には自然と涙が溢れてきました。
ただの感動もの、というのではなく、その中にも真の武士とはなにか、という強いメッセージが込められているように思いました。

幾度となく観たい作品です。


バイオハザード?

原作が泣かせる出来だったので期待して観たのだけれど、映画では泣けなかったです。
時間の制約上、原作通りには無理だった感があります。

キャストはなかなか良かったです。
特に、中井貴一の吉村貫一郎、佐藤浩市の斎藤一、堺雅人の沖田総司、秀逸です、拍手!!!
あとの出演者は、イメージや実像に近いのですが、どうも現代人の臭いが最後まで残る配役に思えました。
甘い面構えというか、ひどい飢饉のあった時代人にしては丸々と肥えた雰囲気というか。

それから、赤い羽織はともかくとして、どうしても気になって気になって仕方がなかったのが
あの南部藩(大野家?)の逆さバイオハザードマーク!
作り手の遊び心というか茶目っ気なんでしょうけど、随分興ざめです。
せめて監督の自分の家紋をあてがえば良いのにと思いました。

本来なら★3つですが、原作の良さと、限られた中で頑張って映像化できたところを評価して★4つにしました。



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半落ち [DVD]

寺尾聰 石橋蓮司 國村隼 本田博太郎 原田美枝子 伊原剛志 樹木希林 嶋田久作 田辺誠一 鶴田真由 井川比佐志 
半落ち [DVD]
定価:¥ 5,460
新品最安価格:¥ 2,398
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商品の紹介
現役警察官の梶という男が妻殺しを自供。ところが、彼が殺人を犯してから3日目に自供してきたことが問題になる。なぜすぐ出頭しなかったのか。梶は空白の2日間のことをいっさい語ろうとしなかった…。
横山秀夫の同名ベストセラー小説の映画化。主人公を演じた寺尾聡の寡黙の中に人柄をにじませる佇まいが素晴らしい。ミステリーの真相としてはいささか弱いが、空白の2日間の中に秘められた夫婦のきずなには涙する人も多いだろう。原作に忠実な作りなので、原作ファンも大いに楽しめるはず。吉岡秀隆、原田美枝子、樹木希林、柴田恭兵、伊原剛志、鶴田真由などスターたちが、このしっとりとしたミステリードラマをしっかり支える好演を見せている。ちなみに半落ちとは、完全な自供ではないことを言う。(斎藤 香)


クチコミ情報

かっこいい男達

ビシっと絵になる俳優ばかり。ただ一人吉岡秀隆にだけ違和感。
田辺誠一がほとんどモブキャラというのも凄い。ある意味。
豊原功補もちょい役だし、どんだけキャスト豪華なんですかっていう。

物語は
アルツハイマーの妻(以前に子供を病で亡くす)を嘱託殺人(請われての殺人)で殺した男(元刑事の現役警官)の
自主までの空白の2日間を巡り進みます。
感じ方は人それぞれだと思いますし、映画自体も「こうだ」と強制しない終わり方で
ん〜としばし考える感じですね。私は独身なので妻も子供も居ませんが
母親が壊れていったら、と思うと・・・。魂があるから人間なのか、、、ん〜。


頑張れ

かなり重いテーマの映画ですが演出が軽すぎ、演技派の俳優陣のお芝居が上滑りしてまるでコントのようになってしまいました。この監督、演出力なさすぎです。頑張ってください。

これほど

前評判と意見が違うのも珍しいくらい下らない。

とにかく、つまらない。
奥さんと子供が「あははきゃはは」と庭で水を引っかけあうシーンには鳥肌が立った。
こんな古くさい陳腐な演技を今時…と。

話もお涙頂戴。
単純だよね、これで泣けるなんて。
日本の役者は絶対に「汚れない」
髪の毛一筋乱れないような演技。
偽物、まがいもの。
魂を感じない。
最後まで観るのが苦痛だった。

邦画ブームってなんでしょうかね?


裁判員制度の開始を目前にして見ておくべき映画。

裁判員制度の開始が迫ってきたが、人が人を裁くこと、特に本作の状況においての難しさがよく描かれた映画だ。私は原作未読なので、本作のミステリーとしての弱さ(例えば何故歌舞伎町のラーメン屋を見つけられたのか、説明不足)が原作、脚本あるいは映画の編集に起因するのかは不明。しかし、本作はミステリー作品というよりは、様々な葛藤を抱えた人々の群像ドラマとして評価すべきだ。警察対検察、刑事による刑事の取調べ、法曹資格を持たない検察事務官の複雑な思い、予断を排して裁判を淡々と終わらせようとする年配裁判官、被告人に似た家庭事情を持つが故に、自分自身への問いでもある質問を被告人に法廷でぶつける若手裁判官、法廷での証拠・証言のみで裁かれる故に、被告人は何を守ろうとしたのか陳述させようとする弁護士・検事。取調・裁判のプロセスがよくわかる。そして、人間臭い登場人物達。警察の不祥事を小さなものにせよとの上からの圧力を受けるが、真相を探る刑事(柴田恭兵)、特捜から左遷された過去を持ち、警察の小細工を暴こうとする検事(伊原剛志)、人権派弁護士として名を上げ長年のイソ弁生活からの脱却を図る弁護士(國村隼)、スクープ記事を書いて出世を考える新聞記者(鶴田真由)、元裁判官でアルツハイマー病の父を持つ若手裁判官(吉岡秀隆)。しかし、ひたすら沈黙する主人公(寺尾聡)の鏡のような心境に接して、それぞれ行動を変化させていく。この静かに受けて返す寺尾を初め、各俳優の演技は見事。主人公の妻(原田実枝子)、義姉(樹木希林)、命を繋ぐ尊さを説く女医(奈良岡朋子)も含めて。根底にはアルツハイマー病で壊れようとする人間から壊れる前に殺してと頼まれて殺すことが夫婦愛と呼べるか、という問いかけがある。貴方が裁判員ならどう裁くでしょうか。最後、運転手(笹野高史)の温情と柴田恭兵の敬礼にホロリとしました。

生きるとは

寺尾聡ってこんなに演技が上手いとは思っていませんでした。
まさにはまり役といった感じ。

嘱託殺人、アルツハイマー、白血病、骨髄移植といったまさに生老病死が詰っています。そして生とは何か?そこに心脳問題があります。
壊れていく自分、壊れていく愛する者、壊れていく自分それは他者なのか?

あまりに多い内容を詰めすぎたせいか若干作りの雑さも感じますが、しょうがないのかもしれませんね。

誰のために生きるのか?誰のために生きているのか?
そして生きるとは何か?
そんなメッセージを感じた物語でした。



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シコふんじゃった。 [DVD]

周防正行 本木雅弘 清水美砂 柄本明 竹中直人 
シコふんじゃった。 [DVD]
定価:¥ 4,935
新品最安価格:¥ 3,850
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商品の紹介
卒業が危ぶまれている大学4年生の秋平(本木雅弘)は、卒論指導教授(柄本明)から単位習得の変わりに彼が顧問を勤める弱小相撲部の試合に出場することに。しかし、そこで惨敗し、OBに罵倒された彼は勝利宣言をしてしまい、そのまま相撲部に残ることになってしまう……。
『ファンシイダンス』でデビューした周防正行監督の第2作。前作同様、今の流行から外れた世界をコミカルに、やがては感動的に描く独特のセンスはここで遺憾なく発揮されている。またここでは『がんばれベアーズ』よろしく、駄目チームが奮闘努力して勝利をつかむカタルシスにも満ちあふれており、後味もすこぶるよい。試合本番のたびの下痢になる相撲部キャプテン役の竹中直人など、キャストの個性もそれぞれ面白い。キネマ旬報ベスト・テン第1位など、その年の数々の映画賞を受賞。日本映画ではなかなか成功しづらいコメディー路線の壁を突破した画期的な作品と捉えることも大いに可能な快作である。(的田也寸志)


クチコミ情報

柄本明さん最高!

とても素敵な映画だと思いました。汗臭くて、かっこ悪くて、でも熱い何か。
十代の頃、私も部活でたくさんの悔しさや嬉しさを味わったし、また弱かったので、彼らを夢中になって応援してしまいました。

あの女性の覚悟にも胸を打たれました。確かに女性が土俵に上がるのはマズイですが、心意気は評価してあげてもよいのではないかと思います。

とにかく柄本明さんが、演技力が凄くて、バカ殿のコントのイメージと全然違って素敵でした!!


不快です。

どんなに力持ちそうに見えるにしても、若い女性を(仮に若くないとしても言いたいことは同じなのですが。)力士の格好で土俵に上げ、対戦相手の男と闘わせたシーンは、凡人の私には極めて不快です。その女性がいかに、骨折した力士に深く思いを寄せていたとしてもです。そこだけが途轍もなく不快です。私は凡人だからかもしれませんが。外人さんの服装が相撲のしきたりに合わないのなら、女性を土俵に上げることもしきたりに合わないのでは。しきたりには深い意味があるのでは。そこだけが嫌なのです。凄く残念です。

周防監督はこのころがいい

1992年当時、日本映画は惨憺たる状況だった。黒澤明は巨匠になりすぎ、今では名前も思い出せないような、バブル後期にうつつを抜かした企業が大金をはたいた作品も多かった。それも思い切りムダに、である。TV俳優がTVの余興に映画出演していたこの時代、本当に日本映画はなくなるかと思っていた。そこに登場したのが周防正行である。坊主をコメディにしたトンデモ作でデビューしたが、まだキワモノ的見方も強かったこの監督は、2作目もその評判を加速させそうな「相撲」という題材を選んだ。これも大映だから成せる業であり、東宝・東映・松竹だったらGOサインさえ出なかっただろう。自分も全く期待せず見たのだが、ふたを開けたらびっくり、腰が抜けそうに面白かった。竹中直人の下痢ピー役はもはや伝説であるが、本木雅弘の凛々しさ、清水美砂のマドンナぶりも見事だった。小津映画のパロディは日活ロマンポルノ時代から続けていた周防映画の特徴であったが、本作でもバカバカしいくらいに踏襲している。これは小津作品を見ていないとわからないので、本作のすべてを笑い飛ばしたいと思ったら、まずは小津の主要作品を見ておくことを勧める。周防監督もいまや巨匠の域になってしまった。これからはこんなハジケ方をするのは不可能だろう。社会派監督だと思っている若い人にはぜひ見てほしい。1990年代を代表する傑作である。

こんな相撲部があればいいのに。

廃部寸前の大学相撲部を存続させるため、相撲経験のない色々な学生が集められる。一人一人の部員のキャラクターが全く違っていて面白い。主人公の秋平(本木雅弘さん)はもちろんかっこ良いけれども、それ以外にも、体格は良いけど気の小さい学生、虚弱体質学生、妙に理屈っぽい留学生などが脇役として良い味を出している。個人的には、上がり症の青木(竹中直人さん)の演技に随所で爆笑。

みんなで大会に向けて稽古に励む姿を観て、何かがむしゃらに打ち込めるものを持っている人がうらやましく思えました。見終わって爽快感の残る映画です。


必ず笑える!

この作品は何度も見ましたが、その度に大笑いできる、コメディの傑作です。
単なる馬鹿笑いではなく、ホロリとくる、暖かい作品。
日本映画の中の傑作のひとつだと思います。

shall we dance? より私は断然こっち。



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たそがれ清兵衛 [DVD]

山田洋次 真田広之 宮沢りえ 小林稔侍 藤沢周平 朝間義隆 
たそがれ清兵衛 [DVD]
定価:¥ 2,800
新品最安価格:¥ 2,800
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クチコミ情報

山田洋次、真田広之、宮沢りえの卓越した技量

私は元々の藤沢作品ファンです。
勿論「たそがれ清兵衛」もよみました。
大筋は似ていますが短編ですので3作ほどを一つに纏められた作品となっております。

原作では見所の一つである主人公のせこい駆け引きもカットされ幾分残念な気持ちもありました。
しかし2度3度と本作を観る内に真田広之さんの瞳に引き込まれました。
城へ上がる時の目立たないようにする情けない瞳、下男や卑女と話す時の気さくな笑顔、家老の訪問を受けた際の所作と即答する断りの潔さ。
追い込まれて断れなくなり引き受けた後の退去の所作。
真田広之さんは武士の所作について能や文楽で勉強されたのでしょうか、様式美と元肉体派である彼の機敏な動きや表情だけで原作にあった「普段は定刻の黄昏時に帰るたそがれ清兵衛」知る人ぞ知る「藩内遂一と噂される剣豪」を見事に演技分け、本人の性分である不甲斐なさから婚儀に至らなかった女性への「死出の化粧の簡潔な依頼」そしてそれを黙って駆けつけ涙も見せずに迅速に処理する女。
送り出した後「生きて戻ることを毛ほども疑わない強い女」とボロボロになって戻る男。涙を流して抱き留める女と身内。
どれをとっても藤沢作品に共通して流れる静謐な空気感が醸し出され巨匠山田洋次の別の顔が伺えます。

ジャケットにもなった太刀を研ぐシーン、無言の中に様々な葛藤が伺え涙ぐんでしまいます。

黒澤作品と並び世界に誇る日本の名作だと感じます。


そんなに感動するかなあ。

風采があがらない男が実は剣の達人、というよくあるパターン。
ラストは、全然、それまでと関連がない。
最後にいきなり、それまで出てこなかったばあさんが出てきて、時代は変わった、というオチは、「感動のラスト」って言えるのかなあ。
しかも、3年後には、死んだという設定なんでしょ?
せっかく手に入った幸せがすぐに去っていってしまう、ってことが、また、一つのテーマになるのだから、どちらかといえば、その死に様までを映画にすべきなんじゃないかなあ。

竹光であることがわかったとたんに、殺し合いが始まる、というのも、そんな程度の男を清兵衛は殺しに行くのか、という気がするぐらいで、私は、理解に苦しむ。
突然の豹変が意味することはなんなのだろうか。


なるほど、の出来具合

山田監督初の時代劇ということですが、気合が入りすぎた恣意的な盛り上がりやドラマチックなものも極力省かれていて淡々と幕末の田舎侍の生活や風俗が描かれていたと思います。チャンバラの場面も結構リアルだし。単なる娯楽時代劇というものではない、まじめなメッセージ性の高い映画だと思います。感受性の貧弱な人が見るとつまらない映画にしか見えないと思いますけど。

なんと美しく哀しい、素朴な人生

子育てと介護、目を覆うような厳しい貧乏生活を続ける清兵衛。
風呂すら入れず、衣服もぼろぼろ、けれども子供達には元気さを見せ、痴呆になった母親ともわりきったつきあいをしている。子供達にとっては、ぼろぼろになる父親の姿を見るのは辛かっただろうが、なぜか彼の目に、貧困の色は見えない。

これは、平凡で真摯な男が生きる素晴らしさを教えてくれるストーリーだ。出世を望まず、家族を愛し、恋人を愛し、人生を愛することを信じ続ける意志の強さは、次第にそれを理解する人に伝わり、愛されるということを教えてくれる。

平々坦々と進むわりに、エンドロールが流れると、胸が締め付けられるように重い。つらい日常を歩む全ての人たちに送る、応援歌のように思えてならない。


NHKドラマみたいなんだよなぁ

映画ならではのメッセージ性が全くないですね!少しはサブカルチャー的要素やオーラが欲しいです。映画なんですから まぁボンボン監督山田洋次では仕方ないですかねぇ NHKのじゃないんだからさ まぁこの監督は危うい文化的背景を感じさせるオーラというか、映画として外に向けて発する魂のメッセージみたいな映像の雰囲気は全く感じないですねぇ。まぁそういったものを期待するのは初めから無理なんですがね この人と同世代だと大島渚や深作欣ニなどは戦後の焼け野原や経済発展や学生運動やフォークソングなど一連の社会現象や文化の移り変わりなど、その当時の世間や常識と戦ったものだけが到達するサブカルチャー系の不思議な空気感や緊張感など伝わってくるものがありますが・・山田洋次には全くないですね・・・灰色の空気感の中で研ぎ澄まされることにより何かを感じたがゆえの苦しみそして光を探し求めたある種の悲しきロマンとでも言えるようなオーラが・・ この世代特有なものとして時代を真剣に生き抜き、そして戦った生き様や誇り、意地みたいなものが・・・山田洋次から伝わるものはNHK的なものやサザエさん的なものや水戸黄門的なものばかりです。恐らくは萩本欽一に似たタイプの偽善者なのかもしれないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・・もしかしたら自称映画評論家の【おすぎ】や萩本欽一と同じA型の人間かもしれません


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壬生義士伝 [DVD]

滝田洋二郎 中井貴一 三宅裕司 夏川結衣 塩見省三 堺雅人 野村祐人 浅田次郎 久石譲 中島丈博 
壬生義士伝 [DVD]
定価:¥ 2,800
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クチコミ情報

子役のセリフが棒読みなのが残念。

いい映画です。
たしかに泣けます。
男たるもの、こうでなければ。

しかし、いまいちな点もある。
確かに、吉村は、原作では、金に汚かったと書かれている。だけど、まるでバカ殿様のように演出するのはどうだろう。

前半の吉村の雰囲気は、少し浅田氏の思いとは、ちがうのではないだろうか。

それから、子供たちのセリフがややぎこちない。
無理もないか。

もちろん、このような欠点は、たいしたことではない。
全体的には、なんども見たい、とってもいい映画だと思います。
ぜひ、見てください。


緩急がない

ドラマ部分は良い。殺陣にスピード感がない。殺陣にはもっとクローズアップと短いカットの多用を。

心が奮えた

「時代」特有の制約の中、できる事を精一杯にやる男とは・・・
こんな感じなのではなかろうかと想いをめぐらせ。

強くて優しい、一本筋の通った男とは・・・
これまた、こんな感じだったのではなかろうかと想い。

父親とは、やはり本来「家族想い」であることが自然な姿なのだと想い。

中井貴一の演技には3度観て、3回泣かされ。

久し振りにお腹一杯になった日本映画でした


かなり泣ける

吉村という男にとても好感が持てる。彼の生き方は武士としては失格だし、見た目には情けない。しかし家族のためだけに働き、もがき苦しむその泥臭い姿にはある種の美しさを感じずにはいられない。

いいですよぉ

大河ドラマ新撰組を見てからこれを見たから配役が混ざってちょっと変な感じ。芹沢鴨がいるような気になってしまう。斎藤一はなんといっても「るろうに」のイメージが強くって、あれがいけないという論者もおられることは承知してますが、「るろうに」の斎藤一のイメージは結構気にいっております。無口な斎藤一が子供を病院に連れて来ること自体微笑ましい。でもこの原作の小説はどこまで事実なんでしょうか?すごく興味がわいてきます。


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Shall We ダンス? (初回限定版) [DVD]

周防正行 草刈民代 役所広司 竹中直人 渡辺えり子 柄本明 
Shall We ダンス? (初回限定版) [DVD]
定価:¥ 4,935
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商品の紹介
平凡な中年サラリーマンの杉山(役所広司)は、通勤電車のホームから見かけた社交ダンス教室の美女・舞(草刈民代)に魅せられ、ダンスを習うことに。やがて彼は舞目当てではなく、本気でダンスに取り組むようになり、また舞もひたむきな杉山の姿から、見失っていた自分自身を取り戻すようになるが……。
周防正行監督が、社交ダンスの世界を舞台に描くハートウォーミングな大人のラブコメディー映画。時流からずれた世界をコミカルに、しかし愛情を込めて描く周防監督のテイストは本作によって完全に確立されたとみて思しい。主演ふたりの好演はもちろんのこと、竹中直人ら脇を固める面々の魅力を個性豊かに捉えているのも、この監督ならではの長所である。(的田也寸志)


クチコミ情報

しみじみと…。

無論内容は秀逸な、ここ最近には余り見掛けない日本映画です。
加えて、ダンススクールの場所、江古田ですね。江古田は私が通った大学のあった場所。南口そば3、4階がスクールでしたが、以前はトーヨーボールといって、ビリヤード場でした。
些かながら郷愁漂う雰囲気が私を包みます。
蛇足ですが、トーヨーボールって、今どうしてます?何度か突きに行ったんだけどなぁ。


”中年とダンスは相思相愛”。相乗効果で人生が輝いていく!

あなたは、もう一度人生に

恋するってことはなくはないよね?


じつは、

ダンスによって

毎日毎日生きてるんだってことを

気づかせてくれる

この映画は、ファースト・クラスです!






追伸

「出だしがすべて!」

「楽しくおどればよい」

「28歳で結婚、30歳で出産、40歳でマイホーム」


「これが幸せの人生?」
たぶん、これがこの映画の問いかけです^^


岸川ダンス教室

見学自由


え、個人レッスン

6,000円?


グループなら2,000円


ここからあなたは
このダンスの世界へ引き込まれる・・・




145分は、あっという間でした

たのしい、ちょっと涙するかな?


ダンスに夢中になっていく主人公の生き生きとした様子が、とてもいい

 本気で夢中になれるものを見つけ、それに打ち込んでいる時、人は生き生きとして輝いているのですね。この映画の主人公、会社勤めのサラリーマン課長、杉山がダンスに魅せられていく姿を見ていて、それがよく伝わってきました。

 主人公・杉山を演じているのが、役所広司。実直で真面目なサラリーマン(妻と娘のいるマイホーム・パパ)が、次第にダンスに夢中になっていく様子を丁寧に演じて、好感が持てます。最近、立て続けに役所広司が出ている映画を見たんだけれど(『それでもボクはやってない』『笑の大学』、そして本作品)、どれも心憎い演技をするなあと感心させられました。

 この杉山の会社の同僚・青木を演じた竹中直人も、強烈なオーラを放って印象に残りましたね。とりわけ、会社の廊下を曲がる時、無意識にダンス・ウォークしてしまうところのわざとらしい演技に大ウケ。ラテンの血を前面に押し出した、アクの強いダンスぶりも、「やるもんだなあ>竹中直人」て感じで、心の中で、拍手しながら見ていました(笑)

 ラストのわくわく、はらはらの期待感も忘れられないけれど、思わず涙が出てきて止まらなくなったのは、ある夫婦が家の庭に出て、ぎこちなくダンスをする場面。ハートフル、ワンダフルな、とびっきり素敵なワン・シーン。心を揺さぶられました。


脇役、最高!

主人公の役所さんの生真面目さがこの映画にぴったりです。
脇役の渡辺えりこと竹中直人がおかしすぎます。
この個性的な脇役あってのこの映画だと思います。
突然ダンスをはじめた、主人公。最初はきれいな先生と踊りたいという下心があったのですが
だんだんダンスそのものに一生懸命に。最初から最後まで退屈させない映画です。
観終わって、あたたかい気持ちになれます。
大人のプラトニックラブって、いいものですね。
でも、妻の立場だと・・・複雑かも。
リチャードギアも同じ映画に出ましたが、どちらもステキな映画です。



趣味には生きる希望を与える力がある

 しがない会社の経理課長がマイホームを買ったとたんに脱力感と無力感を感
じてしまう。奥さんと娘、家に満足していながらも生きているという実感がない。

 そんなときに出会ったのが社交ダンスだった。主演の役所広司の顔が次第に
いきいきとしていくのが良く分かる。毎朝の早朝出勤も苦でなくなる。早くダ
ンス教室に参加したい。うまくなりたいという目標が生まれて毎日が楽しくなる。

 趣味にはそんな強い力があると思いました。
出演者それぞれに個性があり、物語にアクセントをつなげていきながらラストを
迎えます。

 何度見ても楽しい作品です。



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