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切腹 [DVD]

小林正樹 仲代達矢 岩下志麻 石浜朗 丹波哲郎 三國連太郎 滝口康彦 橋本忍 
切腹 [DVD]
定価:¥ 3,990
新品最安価格:¥ 3,161
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時代を超えた名画

あまり知られていない(と思う)が日本映画史上の傑作のひとつに
あげられると思う。
芸術的ともいえる映像美と優れた脚本、仲代達也の卓越した演技。
また、視聴者の先入観を上手にいなす人物設定…と、面白さに
ぐいぐい引き込まれました。

しかし、本作で最も感銘を受けたのは現代にも通じると思われる
社会の矛盾・不条理を見事に暴いた点にあると思う。
圧政に翻弄される人々と形式ばかりを重んじて真実を見たくない(隠す)
権力者。この構図はいま、なお変わらない。


傑作です。見ごたえがあります。

始まりから終わりまで、完璧な筋書きです。
ぜんぜん飽きさせません。
竹光で切腹させられる場面は、さすがに見るに忍びませんでしたが。
みなさんが名作と評価されているのもそのとおりだとうなずけます。
本作品から、仲代さんのファンになりました。
いい作品です。


文句なしに、誰にでもオススメできる逸品

物語も脚本もさることながら
仲代達矢ってすんげーーーー!!!!!と。
もう、その一言です。

彼について知らなかった自分が
恥ずかしい。

ものすごいですよ
みたほういいですよ絶対。


生き様、死に様

俳優陣の素晴らしさ、そして巧みな構成と展開もあって、最初からグイグイと引き込まれて行く。
武士の風上に置けぬということわざもあるが、武士と言えども人間であり、今日のメシの種に困れば、綺麗事だけでは済まされない。ましてや家族を抱える一家の主ともなれば尚更である。
結果、半四郎と娘婿の不器用な生き方が多くの誤解と悲劇を生み出した。
一方の老中も名家の実務筆頭権者として、一連の騒動の後、何事もなかったかのように次々に証拠を隠滅し、美談のみ語り継がれて、その後のお家隆盛にも一役買ったその政治手腕は実に狡猾であり現実的である。
天下泰平の世が生み出した武士の両極端な姿が描かれていたと感じた。浪人と政治家である。


悲惨物語

登場人物のすべてが不幸せな結末になる、なんとも悲惨な物語である。
冷静に考えてみると筋立てに荒唐無稽な感なきにしもあらずだが、観ているときはそれを感じさせないリアリティがあり、
作品世界に引き込まれる。熱演、名演出。
殺陣も迫力満点であるが、爽快なチャンバラではなく、カタルシスにはならない。
楽しい気分にはなれないが、観るべき価値は十分にある、異端の時代劇の傑作だと思います。



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復讐するは我にあり [DVD]

今村昌平 緒形拳 小川真由美 倍賞美津子 フランキー堺 ミヤコ蝶々 清川虹子 三國連太郎 佐木隆三 馬場当 
復讐するは我にあり [DVD]
定価:¥ 2,800
新品最安価格:¥ 2,024
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圧巻

初めて観たときの衝撃は忘れられない。出演者の名演もさることながら、全体を貫くあっけらかんとした不道徳感がまた凄い。
人間の業とはこんなにも罪深いものなのか。
それにしても、倍賞美津子ってこんなにイイ女だったのか。この映画を観るまで気づかなかった。


原作には及ばない

原作は、凄いです。本来、映画にしようのない原作で、この映画は、やっぱり駄目でした。

名作の誉れ高い作品です。

緒形拳の演技が光ります。
とりまく女性もみんないい味を出してます。
邦画も世界に通用するのがあることを実感します。
ご覧になってない方は、ぜひ、一度みて下さい。


救いのない極悪男を、緒形拳は何かに取り憑かれたように演じ切る!

緒形拳をTV番組で何度か目にしていて、妙に存在感のある俳優だなと
気になっていたが、公開当時の劇場でこの映画を観て、その強烈な個性と
演技力に圧倒された。

神の僕として生きる父親の権威に抵抗して、人間の罪深き業を意にも介さず、
最後まで悪に執着し続けようとする、救いのない極悪男を、緒形拳は何かに
とり憑かれたように演じ切る。

この連続殺人鬼の逃避行を、真っ向から生臭くどろどろと描き切った監督の
豪腕も凄いが、その演出法にしっかり応えた脇を固める役者たちの強烈な
存在感と演技はこの映画の成功に不可欠であったろう。

息子には甘い母親役のミヤコ蝶々の愛嬌がちょっと救いではあったが、老いても
まだ悟り切れずに人間臭さを漂わせている父親役の三国連太郎と、緒形の嫁役の
賠賞美津子が、風呂を清掃している時にふとやり取りするシーンには、いやらしい
ほどの濃密なエロスが匂っていた。

時おり人物の過去と現在の錯綜する場面があって、時間的錯乱と心理的緊張が
生じ、さらに映画に引き込まれていく。
最後に三国と賠賞が、息子緒形の遺骨を宙に投げつけるシーンの演出は、今日の
CG多用のムービーではかえって出せないだろう生臭い真実味があった。


鬼気迫る演技

とにかく緒形拳演じる榎津巌は「狂気」そのものでありながら、きちんと人間性も描かれ、非常に深い個性を出している。そこにからむ父親役の三國連太郎の演技が唯の善人ではないところも素晴らしい。弁護士を殺害した事がタンスが開く事で分かるシーンは秀逸。悪役として、これほど魅力的なキャラクターは海外映画含め見た事がない。世界に誇れる映画だ。


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砂の器 デジタルリマスター 2005 [DVD]

野村芳太郎 丹波哲郎 加藤剛 森田健作 島田陽子 山口果林 緒形拳 
砂の器 デジタルリマスター 2005 [DVD]
定価:¥ 2,800
新品最安価格:¥ 2,190
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原作、そして陰の主役である音楽

松本清張の傑作であることは言を待ちませんが、この映画は、バックに流れる音楽が陰の主役になっています。特に、捜査会議で真実が明かされるシーンは、夭逝した菅野光亮により実際に作曲された「宿命」が流れる中で数々の映像を絡めながら進行し、クライマックスとしての効果を非常に高めていると思います。
音楽を無しに、この作品の良さは語れないでしょう。丹波の若干過剰と思われる演技や、まだ若かった森田・島田の表現力の青さは感じられますが、本当にいい映画だと思います。
ところで、仕事(捜査)の出張なのに「贅沢をさせてもらった」と言い、後には休みを取って自腹で伊勢に向かってしまう今西・・・。そういう人間を消してしまった現代社会・・・。隔世の感がありますね。


原作本を読んでからね

70年代の名作といわれる野村芳太郎監督の「砂の器」。原作を読んでから本作を観るのをオススメします。1つは名作の誉れ高い松本清張の作品を楽しんでもらいたいから。原作はミステリィの要素が多いので、犯人探しも面白さの一部ですが、映画は犯人の人間模様が中心になっているため、謎解きがない。犯人がわかっている部分があるからです。2つは映画では描かれていなかったり、原作でのエピソードがいろいろ混ざったりしているからです。原作の奥行き間は楽しむべきだと思います。
映画も当然良いのです。映像化されてイメージが膨らむことも多いからです。ですから原作を読んで読了後本作を観ることが一番いいのではないでしょうか。私はこの順番で楽しめましたよ。



不朽の名作

国民的アイドルに弓引くのは、勇気がいりますが、やはり2004年のTV版は、本映画版には勝てません。 肝心の動機が、変えられ、差別のための差別を作り出し、クライマックスだけ、映画版の美点をいただきましたというTV版には、何故に今、砂の器なのか?という問いを払底する説得力に欠けました。(もちろん演者に罪はありませんが…)

映画版は原作者の松本清張をして、原作を凌駕したと言わしめた作品です。 まず映像の持つ説得力に、圧倒されます。 よく犯罪者に同情的に描かれているという批判がありますが、余計な心理描写や説明を省き、映像に委ねた結果、殺人を犯さざるを得なかった主人公の和賀の心理すらも視聴者は追体験してるような気になります。これは同情というより、共感であり感情移入のそれでしょう。本作が名作と言われている所以が、そこにあります。

和賀のような境遇や受けた差別は普遍的ではありませんが、自分の過去の過ちを封印あるいは隠蔽しよう…というのは誰もが陥るような心の弱さです。

自分は、何度も本作を見る度に、和賀が過去や犯罪を、『宿命』を演奏して、超克した心理を追体験して、その虚無感に絶望し、そして落涙しています。


日本映画史が誇る名作だと思います

うちの父親が大好きで一緒に見て私も大感動した作品です。
本も読みましたが、映画のほうが泣けるという珍しい作品だと思います。
後半の部分なんかは涙が止まりません。
寺尾聡のお父さんがむちゃくちゃいい演技してます。
原作自体が昭和なので、昭和な感じが出ている映画がやっぱりいいですよね。
私はドラマは逆に見てませんが、ドラマしかしらない人はぜひこの作品を見るべきだと思います。


小説とは違った、映像や音楽を駆使した映画ならではの面白さを堪能できます

この映画を観ると、僕らも天才音楽家・和賀英良が辿(たど)った人生を体験できます。

そして、人間、誰もが今、皆に見せている表の顔、皆に見せられない裏の顔、皆が知らない過去の顔を持っていることを痛感します。

現在と過去を交差させながら、映像と音楽を駆使した人間ドラマの名作だと思います。



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八つ墓村 [DVD]

野村芳太郎 横溝正史 萩原健一 山崎努 小川真由美 藤岡琢也 渥美清 夏八木勲 田中邦衛 市原悦子 中野良子 大滝秀治 花沢徳衛 
八つ墓村 [DVD]
定価:¥ 3,990
新品最安価格:¥ 3,241
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商品の紹介
横溝正史の同名ミステリ小説を松竹映画の巨匠・野村芳太郎監督が映画化し、大ヒットを記録した超大作。東京に住む辰弥(萩原健一)は、自分を探していた祖父が目の前で毒殺死したことを機に、故郷の八つ墓村を訪れた。そこは戦国時代の落武者惨殺の伝説に彩られた地であり、やがてそこで謎の連続殺人事件が勃発する…。
名探偵・金田一耕助には渥美清が扮しているが、ここでの彼は語り部に徹している。日本中の鍾乳洞をロケしてつなぎあわせた村の地下洞シーンや落武者惨殺、村人32人殺し、寺田家炎上などおどろおどろしい映像的見どころも多いが、それよりも大きな特色は謎解きミステリを超えて、怨念の実在を説く映画独自のストーリー展開。
また、原作の舞台は戦後だったのを、映画では現代(1977年)に設定したことで、祟りという概念が今なお根強く人心に根付いていることを、より強く印象づけることにもなった。(的田也寸志)


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渥美清の金田一が良い

本物の幽霊が画面に出てきて、そんな意味でも最高に怖い一作である。辰也が飛行機管理事務所に呼ばれるシーン、窓の外からにょきっと手が出てくる!未見の人は真偽のほどを確かめて。ともあれ、本物が出ようと出まいと、本作の恐怖体験はトラウマになる。落武者のエピソードや小川真由美の変貌など、今でも鮮明に蘇る強烈さ。リングの怖さとは一味違う、説明がつく怖さが後を引くのだろう。息をもつかせぬ怖い進行に、唯一ホッとさせてくれたのが、渥美金田一であった。石坂金田一と違って、主役というよりも物語の語り部的な立ち位置で登場する。どこかひょうひょうとした佇まいが、本作と非常にマッチしていた。壮大な音楽も大作感タップリ。日本のホラー映画史上屈指の名作である。

田中邦衛の生首

落武者惨殺の場面で、田中邦衛の生首がピューンと飛んでいくのだが、あれは幼少の頃に見て、相当なトラウマになりました(笑)。

渥美清の金田一は飄々としていて良かった。


砂の器同様日本映画の名作

おどろどろしいシーンもたくさん出てきますが、
脚本超一級で、演出も素晴らしい作品です。
吉岡秀隆さんも子役で出てたり、ちょい役で岡本茉莉さんも出てたり、
俳優陣も豪華、山崎努さんの桜吹雪の中の疾走シーンはとても美しい。
中野良子さんってあんなに美人だったとは、改めて見直しました。
そして渥美清さんの名探偵も石坂浩二さんとは全く別の金田一耕助ですが
私は大好きです。


推理映画を恐怖映画にアレンジした大胆さと覚悟

この映画作品の勇気あるところは、「祟り伝説を利用した連続殺人事件」であったという原作のプロットを、「本当の祟り」へと変更したことでしょう。

この作品の原作はとてつもなく膨大で登場人物も多く、おまけにトリックの複雑怪奇さは他作品の比ではありません。
その証拠に、「八つ墓村」は横溝作品として最も多く映像化された作品ですが、そのどれもがかなりの省略・簡素化をやむなくされています。
この巨大な原作の映像化として野村監督が出した答えは、原作の内容をはしょってまで忠実に描くよりも、思い切って犯人が隠れ蓑に使った「八つ墓の祟り伝説」を主題にしてしまうことでした。

この改変は、原作と映画作品の関係の、一つの見本かも知れません。
忠実に映像化することも正論であり、この作品のように、独自のアプローチで迫ることもまた正論でしょう。

原作では何十ページにも及んで描かれたクライマックスの金田一による謎解きは、圧倒的なカタルシスを読者に与えますし、本作の最も痛快で面白い部分なのですが、この映画はそれを全く描かないという、思い切った判断をしています。
そしてその代わりに据えられた、鍾乳洞内の圧倒的な恐怖。
恐怖映画としてのスタイルを貫いた結末に、こういう映画の作り方もあるということを教えられた思いがしました。

もっとも、この映画を見て「八つ墓村とはこのような物語なのか」と誤解されてしまうこともまた歯がゆいので、是非原作も併せてお楽しみいただきたいです。


ロケ地には行きたくなくて

 横溝正史を映画化されたいくつかの作品の中でも 丁寧さという点では 間違いなく一番だと思う。市川昆の諸作も悪くないが 野村監督のこの一本に掛けた情熱という点で 抜きん出ている。「砂の器」のスタッフが 挑んでいるだけに ある種の緊張感があって素晴らしい。

 金田一を渥美清にやらせている。寅さんが探偵であるというのは 普通に考えると ミスマッチだが やはり 本作においても これはミスマッチだったと思う。但し 本作においては 金田一は ほとんど脇役と言ってよいかと思う。

 主人公は 何と言っても その舞台である。中国地方の寒村風景、鍾乳洞等が 実に素晴らしい。話のおどろおどろしさを 映像に訴えている野村監督の手法は 冴え渡っている。これを見て ロケ地に行きたいと思わせないところも 一種のホラー映画化された本作の特徴ではないか。

 傑作です。



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砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

松本清張 野村芳太郎 丹波哲郎 加藤剛 森田健作 島田陽子 渥美清 緒形拳 
砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]
定価:¥ 3,990
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商品の紹介
国鉄・蒲田操車場で起きた殺人事件を追う二人の刑事・今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)。彼らが東奔西走する中、気鋭の若手作曲家・和賀(加藤剛)は『ピアノと管弦楽のための「宿命」』の作曲に没頭していた。やがて捜査の末、事件と和賀が結びついていく……。松本清張のベストセラー小説を原作に、名匠・野村芳太郎監督が手がけた日本映画史上に名高い名作中の名作。コンサートで奏でられる『宿命』の壮大な調べに乗せて、事件の真相や犯人の過去などが綴られていくクライマックスは、まさに画と音の融合そのものであり、何度観ても涙腺が緩んでしまう。さて今回のDVDは撮影監督・川又昻立会いの下、デジタルでフィルム傷や色調などを繊細に修正したデジタルリマスター版で、音声も5・1サラウンドにグレードアップしたもの。これによりクライマックスの感動もひときわ盛り上がりを見せ、そこらの新作など入り込む余地もないほどの優れものとなっているのだ。(増當竜也)


クチコミ情報

原作を超えた芸術。

原作を先に読んでいた私…初めて野村監督作の映像を観たときの衝撃は、今でも忘れられません。
ここ数年、山や田畑の緑が眩しくなる季節になると、必ず『砂の器』で大泣きするのが、我が家の恒例行事になっています。
原作にはない、美しい日本の自然美と、らい病患者の父と子の宿命的な暗闇の旅路。
らい予防法が撤廃されたのは、90年代。忘れてはならない日本の現実が、しっかりと描かれていました。
原作は、中盤ちょっと長いかな?と思いながら読みましたが、映画は展開が早すぎるくらい。しかし、原作を超えた日本映画の不朽の名作です。


親子で見たい映画

松本清張の小説は、人間や社会の深層にひそむ悪意や醜さを告発する、
性悪説に基づいた内容が多いのですが、映画「砂の器」は、ぜひ親子で見てほしい映画。
もうお涙頂戴はわかっていつつも、加藤嘉と子役の男の子の苦楽をともに
した放浪と別れのシーンは、劇中の丹波哲郎と一緒に思わず涙涙涙。
ミステリというより人間ドラマですね。
デジタルリマスター版ということで、四季のあざやかさとともに、
感動も蘇った気がします。
これは保存版決定DVD。


凡人のワテの人間形成に影響したといえる人類史上最高の映画

山田洋次監督ですら脚本担当、という当時のオールスターキャストによる古きよき日本映画の金字塔的作品。デジタルリマスターということで、シャープのアクオスの最新46型液晶テレビで鑑賞さしていただきましたけども、やはり本作は劇場向けに撮影されておりますから、26年前に松竹の映画館で見たほうがやはり凄かった。さすがに筋までは全部覚えておらんが、各シーンはかなり覚えておる(あるいは、リマスター版ではちょっと編集しておるのかもしれん)。

デジタルリマスターにより、田んぼの風景や昔の日本にはどこにでもあった看板、いまとなっては古めかしい家屋、テーマ音楽とともに悲哀や宿命を感じさせる海と海辺の映像が大変クリアになったのがエエ。音声がアナログなのが影響しておるのか、ちょっとだけですけども映像とずれとるような気(とくに丹波哲郎と森田健作の捜索シーン)がいたしました。

今となっては、テレビのドラマ版を観た方の方がむしろ多いかもしれんです。で、そちらと比較しますと、映画の方は和賀(加藤剛)のせりふはほとんどなく、今西刑事(丹波)や吉村刑事(健作)の側から、和賀の内面に迫ろう、というアプローチ。リメークされたドラマでは、和賀(中居君)が自宅でピアノの前で沈思黙考(あるいは作曲)したり、トヨタソアラで現実逃避したり。もっとも対照的なんが、和賀(秀夫)が最後に千代吉(父親)とドラマでは再会しひざまずいて慟哭するところが、映画では、ピアノ協奏曲の弾き振りの舞台裏(東京文化会館大ホールと思われる)で、逮捕真近で幕となる点。この心理的アプローチの違いは明らかに作り手が意図したもので、それぞれの味わいの違いの比較を楽しませてもろうた。時代の違いによる千代吉のらい病と放火による隔離の違いはむしろ、些細な違い、と思えますがな。

後に霊界を説いた丹波哲郎が解明してゆく捜索は、なにやら神懸り的でスリルがあるし、今西(丹波)刑事が捜査のためにたづねた千代吉が和賀の写真を「こんな人、知らん!」といって号泣するシーンは、世界の映画史上最高のシーンやろうと思います。

26年も前に観た映画なのに、ずっと脳裏に刻み込まれていたシーンはやはり千代吉と秀夫の放浪のシーン。わらぶきの家から日本海、雪景色の野や神社を通り、桜の野でのいじめ、夕焼けの田んぼ、飯ごう、きれいな緑と警官、そして亀高の三木巡査。凡人のワテの人間形成に影響したとさえいえる、人類史上最高の映画やな


素晴らしいのは、何といっても「砂の器」というタイトルでは!?

宿命という交響曲、日本の春夏秋冬を感じさせる二人が流浪するラストシーン等々、感動する場面はいくらでもありましたが、やはり一番素晴らしいのは「砂の器」というタイトルではないでしょうか?
映画の冒頭の、逆光の中で「砂で作られた器」がさらさらと崩れていくシーンがありましたが、「砂で出来た器とは、壊れやすいものの象徴」で、それが意味するものは何か?一体、原作の松本清張氏は、読者に何を伝えたかったのか・・・
カタカナ文字の多い現代では、中々想像力を掻き立てられる言葉は少ないですが、この「砂の器」には、非常に想像力を掻き立てられます!
私はサラリーマンですが、小説を書きたいと思っています。
書くのであれば、決めました。
「続・砂の器」に。


「そんなことは決まっとる!」

親子の絆と宿命を息もつまる緊張感で描いた本作の白眉は、何と言っても
冒頭でどんぶり飯を上手そうにかっ込む森田健作の姿…冗談です(でも印象には残る)。
ほんのわずかな手がかりにすがって殺人事件の犯人を追うヴェテランと若手の刑事二人。
若き音楽家・和賀英了がつかみつつある栄光は、タイトルが象徴するように…。

意地悪な見方をすればお涙ちょうだいだし、和賀の舞台衣装は既製品っぽいし、
『鬼畜』『復讐するは我にあり』のイメージが強烈過ぎて
緒形拳が演ずる根っからの善人・三木謙一には若干の違和感がある。
それでもめっぽう面白い。迫真の演技、ハンセン氏病への差別を告発した問題意識、
さざ波のように始まり怒涛のクライマックスへ収斂するストーリー作りの上手さ。
これだけ見ごたえのある映画はそうあるもんじゃない。特にキャストの演技がすごい。
丹波哲郎の重厚な演技と森田健作の火が出そうにがむしゃらな演技の激突も見事だが、
大仁田厚似(オイ)の子役・春日和秀が、
一言のセリフもなくひたむきな視線とこぼれる笑顔で
そうそうたる顔ぶれの大人俳優と対等に渡り合っているのも驚き。
過酷な境遇の中でおかゆか何かを食べながら父親と戯れる場面はハンカチなしに観られない。

自業自得とは言え残酷な結末を迎える和賀の心境を、
丹波哲郎が汲み取っているところがカタルシス。

とにかく面白いです。



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魚影の群れ [DVD]

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商品説明などにストーリーの9割が書かれているので注意

松本清張原作に基ずく、サスペンスと人間ドラマです。時間は110分と適当です。タイトルと緒方拳、岩下志麻主演というと激しい凄惨な内容が予想されますが、血が出るなどの残酷シーンはなく、恐ろしさは精神的なものです。アメリカ販売のDVD(The Demon)では“ヒッチコックのような“という表現がとられています。実の母親の小川真由美に捨てられた3人の子供に次第に殺意を抱いていく緒方と岩下ですが、何気ない出来事が殺意につながるシーンや、犯行にいたる直前の親と子供との間に生ずる緊張感がこの映画の最高のサスペンスです。最後まで抑えた演技の緒方、美しいだけに怖い岩下の主役に加え、人のいい蟹江敬三、婦人警官の初々しい大竹しのぶなど脇役も光ります。人間ドラマとして終わらず、さすが松本清張と思わせるトリックも楽しめますので、ミステリーファンにもお薦めです。性描写は穏当で、犯行そのものの残酷シーンはありませんので、小学生高学年くらいからの鑑賞が適当です。最後に、あくまで、スリラー・サスペンス映画ですので、最小限の予備知識で鑑賞するのが適当です。その点で、商品説明などにストーリーの9割が書かれていることがありますので注意が必要です。

緒形拳と岩下志麻の怪演がすごい。

現代のバブルの頃に女を囲って子供を3人生ませた男が、バブルがはじけてお手当てが払えず自宅に子供を置き去りにされてしまう様な話です。
始めは妻に遠慮しながらも面倒見ていたけど気の強い妻との板挟みでだんだんと子供が疎ましくなってくる情けない夫が緒形拳です。
自分は子供を産めない鬼のような岩下志麻の子供に対するいじめが加速して行きます。
夫の感情もガミガミと責められるうちに麻痺して妻の言いなりに子供を…。
ラストは泣けます。ホントは子供好きだったであろう男がそこまでしてしまうのはやっぱり鬼畜のような妻と婿養子とゆう負い目のせいでしょうか。
子供たちの母親役の小川真由美さんは始めに少ししか出ていませんが彼女もすごい迫力です。
余談ですが志麻さんのSEXの時の声は獣の遠吠えの様でビックリしました。



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浮草 [DVD]

小津安二郎 中村鴈治郎 京マチ子 若尾文子 川口浩 杉村春子 野添ひとみ 笠智衆 
浮草 [DVD]
定価:¥ 3,990
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リフレインが叫んでる

小津安二郎晩年の佳作といわれる『浮草』をBSで鑑賞。自身が34年に発表したサイレント映画『浮草物語』をセルフリメイク。松竹を長年ささえてきた小津が大映に招かれて初めて撮ったこの映画は、カメラマンに宮川一夫を迎えたカラー作品である。

旅芸人一座の座長・駒十郎(中村鴈治朗)が、自分の子供・清(川口浩)を生ませた妻?お芳(杉村春子)の住む町を興行に訪れる。駒十郎の愛人である一座の女優・すみ子(京マチ子)は嫉妬にかられ、妹分の加代(若尾文子)を使って優等生の清を誘惑させるといった色恋物だ。

撮影所が変ったことで小津自身どこか遠慮があったのかもしれないが、役者を真正面からとらえるカットや、同じ台詞をしつこいまでに女優にリフレインさせる小津節は健在で、もはやここまでくると“形式美”に近いものを感じる。

1カットの中で複数の人間に(同時に)会話させるというシーンがほとんどなく、バストショットをソロでぬいて(会話する)人物を交互に映し出す。おそらく「お願い」の一言でカットが切り替わってしまうと、ブラッカイマーやマイケル・ベイなみにせからしいシーンの連続となり、映画のリズムがぶち壊しになるからだろう。

自らに課したルールに頑ななまでに縛られた小津作品には、(ホームドラマのようにゆったりとしたリズムの中に)どこか日本的固苦しさをいつも感じてしまう。


動的な愛のかたち

『浮草』というタイトルは、主人公ら旅芸人の人生に由来していると思われる。それだけに静的な印象の強い小津作品の中で異色と言っていい程に動的な作品である。なにしろ今の若い女性が見たら憤慨するかも知れないくらい、主役の中村鴈治郎が周りの人たちを引っぱたく。もちろん引っぱたかれる人たちも黙ってはいない。その黙ってなさ具合が心地よい。それぞれがいびつな愛の形なのだろう。
登場人物の葛藤―ドラマツルギー―も出色の感である。鴈治郎は、旅芸人(=浮草)としてのおのれを恥じており、息子には、同じような人生を歩ませたくない。しかし一座を失い、ひょっとしたらここ…伊勢志摩の海辺の町…に落ち着くのもいいと考え始める。「カタギになれる人は、なった方がええ」芸術の高みを極めた小津、そして野田高梧にして初めて語れるセリフではないか。
おそらく大映で撮ると決まった時点で小津の頭の中には、宮川一夫のカメラで撮るならカラーとしての映像美にこだわることを考えたのに違いない。映画の前半は、海、空、海辺の町の風景に見とれることしきりであり、デジタル化が見事に成功している。
『絢爛たる影絵』(高橋治:文春文庫)という本の中で宮川が、「町を俯瞰で撮った映像と仰角で撮った映像の両方を用意したところ、小津が自分を気遣って俯瞰で撮った方を選らんだような気がする、作品の中で浮いているのではないか」と後年まで気にしていたということが紹介されている。私は、厚田雄春で撮ったときの作品群の世界とは、異質な世界を扱った作品だから俯瞰がむしろ功を奏していると思うけれども、どうだろう。
なお、オリジナルの『浮草物語』もサイレントであることを忘れるほどに登場人物たちが雄弁であり、劣らず素晴らしい。


小津作品には珍しい役者達のキラメキ

 松竹文芸系の小津監督が大映大衆系の役者をメインで使って、もちろん大映で撮った珍しい作品。特に、若尾文子と川口宏という、その後の日本国民にとっては年とってからの印象がやたら強烈になってしまった2人が、純情な正統派美男・美女を爽やかに演じているのが印象的。若尾文子ってこんなに綺麗だったんですねえ。。

 家族・親子を描いた作品を数多く残した小津監督の作品の中では、このような老いた旅芸人と愛人親子の人間模様というのは、変わったバリエーションに分類できると思う。中村鴈治郎(先代)が時代の波間に消え行く浪速芸人を好演しており、こんなチャランポランで芝居狂いのドサ回り芸人のオーラは、今の役者には中々出せない貫禄のものであろう。

 ラストはいつも通り、寂しくもそこはかとない人情・希望がブレンドされている。小津シネマといった時に真っ先に挙げられる映画ではないけど、見て損はない佳作です。


海と旅芸人−−失はれた日本の光景の美しさと切なさ

 この映画は、日本映画の至宝である。しかしながら、この名作の知名度が、同じ小津作品の『東京物語』や『晩春』等に較べると、低い事が、私は、残念でならない。(この映画のDVD化が、この隠れた傑作の知名度を上げてくれる事を期待したい。)
 一人の老いた旅芸人が居る。その旅芸人がしばしば訪れる、海辺の町に、旅芸人の隠し子である息子が、母親と共に住んで居る。しかし、その隠し子は、しばしば、この町を訪れるその旅芸人が自分の父親である事を知らない。その鄙びた町で、母親と一緒に暮らすその隠し子は、やがて、立派な青年に成長した。ところが、或る夏、一座と共に、その町を再び訪れたその旅芸人は、ふとした諍い(いさかい)から、成長したその息子と、自分が率いる一座の女の間に挟まれ、隠し子に、自分が父親である事を知られる事と成る。そして−−
 小津安二郎が、戦後、家族を主題にした作品を作り続けた事は、誰もが知る通りである。しかし、それらの作品の中で、小津の代表作と見なされて来た作品の多くは、東京や鎌倉に住む、安定した家庭を舞台にする物だった。その点で、海辺の田舎町を舞台に、老いた旅芸人とその隠し子を描いたこの作品は、小津の作品の中でも、異彩を放つ物である。
 この映画に描かれた日本の風景は、せつないまでに美しい。海の青、太陽の日差し、夕立ち、夜の静けさ、等。それは、今日の目で見れば貧しいが、信じがたいまでに美しく、郷愁に満ちた世界である。−−この旅芸人達の姿には、フェリーニの『道』に通ずる人間の悲しさが有る。−−若い世代に、この映画を強く推薦する。

(西岡昌紀・内科医)


ゴージャス!

小津映画は、これと「秋刀魚の味」しか見てない。どうも異色作らしい。
市川崑監督の「鍵」でも共演した中村&京コンビが素晴らしい。
若尾文子もイイ!

追記:その後、いろいろ見ました。カラー作品は「小早川家の秋」以外は、全部見た。「お早よう」は凄い。「小早川家〜」はシナリオだけ読んだ。



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他の黒澤映画DVDと比べ

「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などの主要な黒澤映画はDVD化に際して、聴き取りにくいオリジナルの音声トラック以外にもリストアした音声トラックを追加したり、日本語字幕を収録したりと、名作を少しでも多くの人々に観て欲しい・わかって欲しいという努力をしていましたが、この「羅生門」にはそうした配慮が一切ありません。

「羅生門」は1950年の作品であり、「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などよりも古い作品です。当時のままの音声は状態が悪く、かなり聞き取りにくいです。せっかくDVD化するのであれば、手間のかかる音声リストアはなくても、せめて字幕はつけて欲しかったというのが率直な感想です。

作品自体は★5なのですが、巨匠の名声にあぐらをかいた後年の販売者の怠慢な態度に★-1という感じです。


黒澤伝説はここから始まった

“羅生門”は今では日本文化・芸術を代表する作品の一つになってしまった、と言っても過言ではないと思います。 外国人のほうが日本人より鑑賞眼があるーなどど言う気は毛頭ありませんが、こと“羅生門”に関して言えば、“よく分からない映画”という評論が支配的だったという国内の状況より、国際映画祭の批評家たちの方が慧眼だったーと言えるのではないでしょうか。 世界人類が共通に抱えている問題を画期的な映像表現で描き出し、その世界的価値に日本人自身が気が付かなかったわけですから。

同じ事象でも、見る人によって感じ方、捉え方がまったく違うーという、言ってみれば20世紀後半のポストモダニズムを先取りしているわけですが、そんな小難しいことを言わずとも、人間の本質に切り込む先鋭的な内容をめくるめくような映像美でとらえたエンターテイメントとして現在でも通用すると思います。 実は私、アメリカの大学で“映画史”の授業を二度取った事があるのですが、いずれの場合も“羅生門”が上映された時の、学生たちの画面に食い入るような反応が忘れられません。 “国民の創生”とか、“戦艦ポチョムキン”や“市民ケーン”といった欧米の歴史的名作が上映された時とは、ディスカッションの場においてもみんなの熱の入りようがまるで違っていました。 それらの作品が映画史においては、技術的・理論的な革新をもたらしたのに過ぎないのに対して、“羅生門”のもつ、人間の心の闇に肉薄する答えのない問いかけーという内容は時代が変わっても古びることがないのだと思います。 基本的に、古いものーそれも昔の外国映画などにまったく興味の無いアメリカの一般の若者たちに引き起こしたあの反応は、この作品の持つ底知れぬ力を純粋に証明するに足るものではないでしょうか?


人間を買い被るな!自分や自分の周りの奴らを見てみろ!

人間の本質を分かり易く、見せつけてくれる作品です。

森の中で妻を連れた武士が盗賊に出逢います。
そして その後 その武士は死体で発見されます。

この事実に関して、 
巫女の言葉も借りて当事者三人と目撃者がそれぞれ全く違う証言をします。

人間が持つ卑怯さ、ずるさ、見栄、身勝手さをヴィジュアル的に訴えてきます。
羅生門の下で下人(上田吉二郎)が辛口コメントをズッバ!と言います。

卑怯で身勝手でプライドだけは人一倍高い僕は、非常に共感でき、身につまされる作品です。

人間を買い被るな!
自分を見てみろ! 自分の周りにいる奴らを見てみろ!

「人間は地球の皮膚病なり」 ニーチェ




雨。

朽ちかけた壮大な羅生門に 容赦無く降り付ける豪雨。 

この映画を観る度 自分自身の汚れきった心の垢を この映画の豪雨が削ぎ落として行くような不思議な心地にとらわれる。

観る度に 心をニュートラルポジションに戻してくれる 強力な薬のような映画。

映画というカテゴリーを活かして 人間として最上級の仕事をやってのけた
黒澤と黒澤組には “凄い”としか形容する言葉が見当たりません。

こんな素晴らしい映画を創られた黒澤明と同じ日本人として生まれて来た事を 誇りに思わせてくれる 荘厳かつ芳醇な 世界遺産のような映画。

地球人必見。 


音声問題

従来レンタルで借りることのできたもの(パイオニアLDC版?)は、音声が悪く、セリフが聞き取れない箇所が多い。古いフィルムなので仕方がないとも言われているが、現代の技術で修正することはできないのだろうか。
この新しいDVDが単に以前のものの廉価版ではなく、音声面で修正を施したものであればたいへんうれしいのであるが。



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今村監督の映画を見たことがない人は、まず「赤い殺意」を見てほしい。これが今村先生の最高傑作。その次が「にっぽん昆虫記」です。世界的なレベルで見ても、これは傑作ですが、今の若い人が見たら、どうかな。


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