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椿三十郎 [Blu-ray]

黒澤明 三船敏郎 仲代達矢 加山雄三 団令子 志村喬 山本周五郎 菊島隆三 小国英雄 
椿三十郎 [Blu-ray]
定価:¥ 4,935
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商品の紹介
『用心棒』大ヒットの翌年に製作された続編的要素をもつ作品。お家乗っ取りに暗躍する悪家老一味と、血気盛んな若侍たちの確執に、(今回は椿と姓を名乗る)三十郎(三船敏郎)が巻き込まれていく。
原作は山本周五郎で、黒澤明監督も今回は肩の力を抜いて、ホノボノとした明朗感を大切にしながら演出。しかしその中で、正義の城代家老の妻(入江たか子)に「あなた(=三十郎)は抜き身の刀のよう。でも本当にいい刀は鞘に収まっている」とサラリと言わしめ、力をコントロールすることの大切さをさりげなく説いているあたりもうまい。クライマックス、敵方の室戸半兵衛(仲代達矢)との一瞬の居合対決は、今でも語り草となる凄絶なシーン。当時、三船の殺陣は、もはやフィルムのコマに刀が映っていないほどすばやいものだったと言われている。(的田也寸志)


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黒澤明、日本映画の評価は、これを見た後でするべし

 個人的には、黒澤明の最高傑作だと思っている。勿論、「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」より上だと見る。
 黒澤明の作品は多少饒舌な部分があり、あと十分か二十分カットすればもっと傑作になるのに……という気がするものだが、本作に関しては、一切カット不要……というか、下手にカットすると意味が分からなくなる、と言うくらいにまで脚本が削いである。
 三船敏郎の剣捌き、本来は主役になるはずだった小林桂樹の名演、息をもつかせぬストーリー、見始めに気になる白黒シネマスコープなどその内気にならなくなる面白さ。
 娯楽とは、映画とは、巨匠の渾身の解答と言えよう。
 これを見てリバイバルを見ると笑えるぞぅ(自分は笑おうと思って見たけど)。


本編は最高 でも・・・

ほんとにそうですね。 高くて特典も少ない。

本編は最高な物ばかりなのに。

パッケージのセンスもおじさんチック

米国クライテリオン盤なんかのセンスを見習えないのかな?

紙ジャケとか・・・どおいう人が担当なんだろう?

若い人に任せた方がいいのでは? 

いいデザインの方が売上もUPすると思うんだけど。


面白い!!

開始5分で「これは面白い展開になってきた!」と思わせるのは流石。次々と起こるピンチを策略で切り抜ける展開に一気に引き込まれました。ストーリーも単純明快、無駄と思えるシーンもなくサクサク進んでいくので大変見やすかったです。黒澤作品・白黒映画を倦厭している人にお勧めしたい一作。演技がいかにも芝居じみてリアリティに欠けるのですが、その分娯楽面に徹しているので気になりませんでした。

冒頭で若侍達の「こうなったら死ぬも生きるも我々9人!」という台詞に対し「10人だ!てめぇらのやる事は危なくて見ちゃいられねぇ!」と椿三十郎が味方になるシーンは最高にかっこいい。椿三十郎が去った後、さりげなく若侍達の突っ込み役を担ってくれる押入れの侍もいい。椿屋敷が舞台なのでカラーだったらさぞ綺麗だろうと思いつつ、ストーリーの鍵となる椿がいかにも作り物っぽいので白黒で良かったかも。椿が川を流れるシーンは、それまでの殺伐とした空気を変えてくれるような美しさでした。そしてラストシーンの緊張感が凄い!長い「間」の中で、緊張のあまり息ができませんでした。何度見返しても面白い作品です。


続々登場する素晴らし作品!映像特典をたくさんつけて欲しい…

前作「用心棒」に続く超傑作時代劇。

スタッフ、キャスト共に完璧であり世界最高峰の娯楽作といえる。
昨今「○猿」などの映画が公開された際に、「邦画も洋画に近づいてきた…」などとのコメントがあったが、昔の邦画は洋画よりも遙かに優れた作品が多い。著名なハリウッド監督が勉強の為に黒沢監督のスタジオを訪れたほどだ。

今では当たり前となっている、刀で斬る時の効果音は黒沢監督が世界で初めて採用したもので当時の観客には非常に驚きであったし、最後の流血シーンは俳優達も仕掛けを知らされていなかったので、周りで見ている加山雄三達は「事故が起こって本当に斬られてしまった!」と思ったそうで、仲代氏はショックのあまりに本当に倒れたそうな…。

本作には面白いエピソードがたくさんあり、当時のスタッフやキャストでまだ元気な方もいらっしゃるのでそうした人々のコメントなど入れ、2〜3枚組などにして洋画にあるようなアルティメット版!!なんて作れないものだろうか?

いや是非、作って欲しい。洋画に比べて邦画DVDの映像特典の貧しさ、売る側のやる気のなさを感じる。



日本に生まれてよかった!?

こんなにおもしろい映画を母国語で楽しむことができるのは、良いのか悪いのか。
『椿三十郎』がメルクマールになると…この映画が映画の面白さの判断基準になるとほとんどの映画は、これ以下です。

活劇としてのおもしろさだけではありません。
椿三十郎がいったい誰でどこからきてどこへゆくのか、一つも説明がないのです。現代的ですよね。

椿三十郎の出のシーン、いうなれば自己紹介の場面ですが、
名前を聞かれた椿が、
「そうさなぁー……(ちらっと庭に植えてある椿をみて)椿…三十郎。もうすぐ、四十郎だがな。あっはっはっはっ」

このワンシーンで、豪放磊落な外見とは裏腹に、椿には本名を明かすことができない過去が、あること。四十手前であること。茶目っ気があること。しょーもない親父ギャグをいうこと。等が腑に落ちる、カメラ・脚本です。
椿の散る様子から、頭と胴体が切り離されるイメージも生まれるかも知れません。
そもそも、名前を聞かれて「そうさなぁー」というのが尋常じゃない。

もちろん、おもしろい映画なので見る人によって、ちがう切り口が生まれるでしょう。
たとえば、状況に流される人たちと自分を貫く人を対比させた群像劇という点からみれば、『仁義なき戦い』が本作の後継だと感じます。

黒澤明は、よくパクられます。監督としての勲章です。
僕的には、興行的に成功しなかった作品たちのリメイクをしてほしいかな…と。
『どですかでん』とかね。



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流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀)

藤原 てい 
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多くの人に知ってほしい

3人の子供を連れて満州から故郷へ引き上げるまでの壮絶な体験が記録されています。
具体的なエピソードや心情描写が素晴らしく、
著者がこのような作品を残してくださったことがとてもありがたく思いました。

過去、こんなに劣悪な環境で生き抜いた日本人がいたのか、ということに衝撃を受けました。

また、自分が生きるか死ぬかの極限の場面では、人はここまで利己的になるのか、
母の子を想う心とはこんなに強いものなのか、
などいろいろ心に迫るものがありました。

歴史の闇に葬ってはいけない事実がこの本にあります。
ぜひ多くの人にこの作品を知っていただきたいです。


極限状況でなを失わない希望とは…

*****
ソビエト軍の満州侵攻に際して、関東軍と政府関係者は満州の民間人を
見捨てて(むしろ民間人を盾にして)自分たちだけがさっさと日本に逃げた。
日本国は消滅し、満州には混乱だけが残された。

ソ連が占領した満州・樺太・千島には軍民あわせ272万6000人の日本人がいた。
このうち107万人がシベリアに送られ、過酷な環境のもとで強制労働を課せられて、
37万人が日本に戻ることなく非業の死を遂げた。(数については諸説ある)。

この本は幼い子どもたちと共に満州に置き去りにされた母子の脱出のドキュメントである。
「母性愛」などという甘ったるい言葉はこの本には似合わない。「壮絶」としか
形容できない驚愕の書である。

この本は戦争の記録としてだけでなく、極限状況に置かれた人間の行動心理として
読んでも大変興味深い。この本を読みながら何度もフランクルの『夜と霧』を思い出した。



この親にして あの子

先日発売になった「決定版 この国のけじめ」藤原正彦著を読んでいる最中、この母親の本を読んでみたくなった。併読しているうちに面白さが逆転し、この母親本が、ランナー追い越しのランニング・ホームランとなった。

「藤原正彦の面白さの原点はここにあったのだ」と思い知った。
「この母にして、この子」と言うべきか、「この子にして、やっぱりこの母」といった感じで、ものすごい。寝る暇を惜しんで一気に読んだ。
「壮絶!」「凄い!」、もうこの一言に尽きる。
男では到底できない母の強さがここに記されている。

1945年の敗戦後、こんな凄いことが中国、北朝鮮で実際にあったのですね。このような記録がないと私たちの代で消え去ってしまう過去の事実。無知の私なんぞは、敗戦、即、解放、淡々と引き上げされたのだと思っていましたが、敗戦後もこんなに凄まじい、死ぬ思いで引き上げてきたなどとは全く知りませんでした(この本から、大半の人は亡くなっているのですが)。

こういう本を読むと、どうして日本はこの事実を代々伝えていかないのであろうか、どうして消し去ろうとするのだろうか?と、日本の教育方針を疑ってしまう。まさしく、小学校では英語教育なんて必要ない!まず自国の勉強が必要である!
しかも、通常こういう「戦争体験記」は、男性側からのもの。女性の体験記は非常に貴重である。

しかし、こんな凄い体験記のなかでも、「藤原正彦の母」が垣間見られる。
その表現の仕方が似ているのである、息子と。またウイットが非常に利いているのである。こんな壮絶な内容にも拘らず「面白い」のだ(非常にはしたなく申し訳ないが)。

しかし、やぱり親子だなー、こういう親でないとこういう子は育たないよなー
でも、親子5人生きて還れてほんとに良かった。

■お薦め度:★★★★★(超お薦め!、実に面白いしためになる)


想像を絶する実話

本書は壮絶な満州からの引き揚げ体験を綴ったものだ。長男正広6歳、正彦3歳、生まれて間もない咲子を連れての日本への帰国は過酷なものだった。

特に飢餓や病気による死者が多発する中で、子供たちの健康を守ることは想像を絶するほどのものだ。夫と引き裂かれての心細さも当然あったことだろう。そんな中、ていさんにとって唯一頼りにしていたのが、長男の正広である。

「正広が一番私に叱られて、そして私のただ一人の信頼できる人間であった。こうしてここに立っている七歳の吾子に私は一年の間の謝罪を手をついてやりたいほど悲しかった」
と記している。

十分な食糧の確保ができなかった時は、かじりかけの芋を「お母さん、僕のをあげるよ、お母さんお腹がすいておっぱいがでないんでしょう」と言って渡した。

また正彦がひどく衰弱している様子を見て、
「その正広自身もぶるぶる震えていたが、正彦をこうさせたのが兄としての責任でもあるかのごとく、私にいっているのであった」
と幼いながら兄弟を死なせてはなるまい、という重い責任感が感じられる。

食糧の確保がいかに困難で、藤原一家が弱りきっていたかがわかる記述がある。
「一日おきにコンビーフと野菜サラダの缶詰が一ポンドずつ配給された。…ぺろりと食べて、空き缶を眺めていると、胃の中が妙にむかむかとして来て、便所にまで行かないうちにほとんど吐瀉してしまった。…私たちの胃のにはこの過ぎた栄養分を吸収するだけの力がなかったのである」

なお、当初本書はこどもたちへの遺書、遺産として書くつもりだったそうだ。ていさんの両親に再会してこどもたちの無事を確認した時に出た「これでいいんだ、もう死んでもいいんだ」「もうこれ以上は生きられない」という言葉は印象的だった。
どれほど言葉を尽くしても、本書の壮絶さの実感がわかないだろう。それほど私たちの想像の範疇を超える体験記なのである。


多くの人に読んで欲しい。

「諏訪の湯と書いてある大きな鏡に写った私の姿は自分で見てさえ恐ろしいほどのものであった。〜そして今見た私は墓場から抜け出して来た、幽霊そのままの姿であった。」墓場とは此の世であり、幽霊は我々皆。醜悪な世の中で、親が子を思い子が親を思う心、夫が妻を思い妻が夫を思う心、その心だけが生きる縁。生きることは辛く苦しい故、何か理由が欲しくなる。子供のため、夫や妻のため。それ以外は集団の中でじっと耐えるしかない。「智に働けば角が立つ。情に棹差せば流される。とかく此の世は住みにくい。」(草枕)


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晩春 [DVD] COS-021

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美しい国、日本

小津安二郎「紀子三部作」の1作目。嫁ぎ遅れの娘(原節子)とその娘を心配する父(笠智衆)の交流を親密に描いた本作品は、“近親相姦一歩手前のあぶない映画”のような評価のされ方をしている。これが普通のホームドラマならば、自分がお嫁に行った後一人残される父親とそれを心配する娘の間に、亡くなった母親の回想シーンなどワンクッション入れたりするものだが、母親はおろか紀子が結婚するお見合い相手も、小津は一切登場させていない。

後妻をもらった叔父さんを「汚らしい」と言ったり、「(お嫁に)行っちゃえばいいのよ」と結婚を促す友人に怒りとも思える感情を爆発させる紀子。しかも、お見合いを勧める父親には、「私このままがいいの。お父さんとこのまま一緒が一番楽しいのよ」なんて台詞を言わせるし、有名な狂言観劇シーンで後妻候補を盗み見する原節子の視線に明らかな殺意がこもっている。そんなこんなで、こりゃ度のすぎるファザコン娘の話なんじゃないかと観客(特に外国人)は想像せざるをえないのだ。

結婚前に訪れた京都の宿で一つの部屋に布団を並べて父と娘が眠るなんて行為も、当時の習慣からすればある意味“異常”であり、論争まで引き起こしたという“壺”にいたっては、紀子の性倒錯的欲求不満のシンボルなどと揶揄されてもいたしかたない演出を、あえて小津は選択している。笠智衆が「泣けませんなぁ」と断ったラストで、もしも周吉が監督の指示どおり号泣していれば、「やっぱり、あんたもそうだったの」と納得して終りなのである。

前年に東京裁判があったばかりの敗戦後間もない頃に発表されたこの映画には、GHQ占領下であることを全く感じさせない日本の美しい原風景がおさめられているが、紀子が頑なに守ろうとした(近親相姦的とも思える)純潔と重なってみえなくもない。だとすればこの映画、占領下政策によってアメリカに次々と“股を開いていく日本”に汚らわしさを感じ、<美しい国、日本>の復権を試みた小津のささやかな抵抗とみることはできまいか。


怪獣映画より面白いな!(^^)!

こんな父娘が、いて こんな会話してたら、怪物君だ。演出さんも役者さんも
異常ですよ。怖い怖い映画です。Cinema Scapeがとっても言い
タイ放題でためになりますなぁ。http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=1766


萌えアニメにリライトできる

父と娘の家庭。
父は娘が(嫁に)行き送れることを心配しているが、娘はこれからもずっと父と一緒にいたい。
それどころか、潔癖症で、妻を亡くした男性が再婚することを「不潔」とすら思っている。

「私は結婚なんかせず、ずっとお父さんと一緒にいたいんです。」
この設定だけで、「今の萌えアニメにリライトできるんじゃね?」と、アホなことを思ってしまう。

この映画は、その後の日本のホームドラマの一種の教科書のようなものになりました。
この作品に限らず、小津監督の映画は、半世紀前の日本と日本人のサンプリング、記録のようなものだと思う。
資料性すら感じてしまう。

その他、
・「壺のカット論争」については、蓮實重彦の意見に賛成です。
・ラストシーンは、笠智衆が唯一、小津監督の演出に反対したのだそうです。曰く、「明治生まれの男は、簡単に泣いたりはしない」
・昭和24年(1949年)の鎌倉、北鎌倉、江ノ島近辺が見られます。松竹の撮影所が現在の大船の某マンション群がある場所にあったためなどからです。
・米軍占領下の日本なので、そこら辺も伺えるシーンがあります。


理屈をこねず、原節子の輝きを味わいましょう

 仲の良い父と年頃の娘が迎える縁談話を扱ったストーリー。ジェンダー批評の視点を取らずとも、ヒロインがあまりに父親思いの清楚な娘であるところが、限りなく男目線の映画ではある。(ただし、父離れできない娘に対する父親の優しさが、そのような薄っぺらな批評をかなりの割合で帳消しにしてくれるのが救い。)

 そして、この脚本を支えるべくその魅力が全面的にフィーチャーされている原節子は、モノクロ映画ながら輝くばかりに美しい。和装&洋装のギャップ、酒の相伴シーンでのオヤジ殺し、海辺の自転車デートでの爽やかな色気、等など、彼女の魅力に完全にオンブした構成になっている。が、それで良い(笑)。

 なお、父娘の感情の機微を過剰に読み取ろうとしたポストモダン批評の象徴的事例として、終盤の京都旅行のシーンで現れる「壷のシルエット」を巡った論争がある。(詳細は日本版wikiを参照。)色いろな解釈が述べられてきたシーンだが、そこに精神的な性的関係を読み取ろうとする解釈も結構行われている。が、やはり普通に余情を盛り上げる1風景カットとしてみるのが自然だと思う。

 80年代のポストモダン映画批評が無いと小津シネマの再発見など無かったことは確かだが、どうも偏愛の果てに妙ちきりんな議論にこの映画は晒されている気がする。大根スレスレな老け芝居を見せる笠智衆演じる父親のように、素直に原節子の魅力を愛でながらストーリーのやるせなさを味わえれば、それで十分良いと思うのだけど。。

 星が1つ足りない理由は、僕が考える小津シネマの魅力は、ほのぼのしたヒューマニズムと冷徹な社会派リアリズムのバランスにあるのだが、この作品では後者の要素が無い。だから興業的に成功したということもあるのでしょうが、この点が個人的に減点対象でした。が、しみじみした良い映画だと思います。


最高に輝いている原節子に接することのできる、お得な作品

小津安二郎の最高傑作といえば東京物語を挙げる人が多いでしょう。私も異論はありませんが、小津安二郎が原節子を起用した作品で一番好きなのはどれかと問われれば私は本作を選びます。父から離れたくないと心情を吐露する娘に、父が幸せは夫となる人とこれから作っていくのだ、それが歴史の順序だと諭す場面がハイライトとなる、縁談を巡る父と娘の物語。様々な本等で解説されているので私のやぼなレビューは短く切り上げますが、最初1/3ほどの原節子の笑顔がほとんど途切れない場面の連続に惹かれます。それと戦後すぐの人の少ない鎌倉の風景(特にサイクリングの場面最高!)等、高度成長期に突入して変貌をとげる前の古きよき日本の描写が魅力的です。

それにしても、この名画のDVDをこの低価格で入手できるとは! 著作権が切れた影響が大きいのでしょう。松竹が出していたDVDを観たことはありませんが、本作の画質は悪くありません(少なくとも昔に銀座並木座等で繰り返し観た画面より遥かにきれい)。音質はさすがに昔の映画故S/N比の点で仕方ない面もありますが、一応ドルビー・デジタルです。パッケージを開けるとディスクが1枚入っているだけの素っ気なさですが、お得な1枚であることは間違いないでしょう。



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何回観てもすごい

劇中の俳優の各々の、とにかくオーラが凄い!引き込まれます。個人的はケビン・スペイシーが好きだけど、この映画の中で好きな役者を見つけられると思います。脚本も凄いし、役者の表情.....残酷なシーンもあるけど、曲がうまくカバーしてます。絶対に観て損しません。五つ星です!

(笑)

糞みたいな方が二人いますね(笑)
「素晴らしき哉、人生」は大傑作だとは思いますが、ミーハー過ぎやしませんか(笑)それとジャンルが違う作品を例に挙げるのもナンセンス(笑)多分、自称映画好きのお子様なんでしょうね。

この作品は文句なしに素晴らしい作品です。


映画に惚れてしまいます。

昔、映画館を支配下に持っている電鉄会社の株式を持っている知り合いの方が株主優待券を時々下さったことがある。その優待券の期日が迫ってきたのでどんな映画かも知らずに飛び込んでみたのがこの映画であります。一言で言えば「実にええ出来の映画」でした。ストーリー、俳優さん、音楽、雰囲気・・・どれをとっても「ええ出来」の仕事がなされていたように思います。アカデミー賞をかっさらうと個人的には思いましたがあの年は運が悪かったですね。長い間、このDVDは手に入れることが出来ず中古市場ではプレミアがかなり高く設定されて買わずにおりました。このような「ええ映画」は常に入手できるようにしておくのが国の文化のレベルと思います。

傑作!!

是非見てほしい!!俺の中でのベストです!!
タイタニックが無ければアカデミー総ナメだっただろうと言われる名作です!!

LAの警察を舞台に、いくつかの事件が最後に一つに。多くの個性的な俳優がそれぞれ名演し、素晴らしい各場面が集まって厚みのあるサスペンスになってます!!

是非是非!!


原作の魅力を損なうことなく映像化した傑作

原作小説では、登場人物が50人以上も登場し、読む時には苦労したものの、
その内容の濃さ、男たちの生き様が異様なまでにカッコよく、
映画化されると知ってからは、半分以上、「企画倒れだろう」と諦めていました。

ところが!
この映画は原作をよくぞここまで、というくらい換骨奪胎し、
さらにオリジナルの味付けまで加えてラストのひねりまで加えて、
俳優たち誰一人としてその魅力を損なうことなく魅せてくれる傑作として誕生しました。

劇場でみて、本当に一人、唸っていたのを覚えています。
(映画オリジナルのエピソードだけはちょっとアレ?と思いましたが)

何より、これ以前はほとんど無名だったオージーのラッセル・クロウとガイ・ピアース。
この2人がいい。
原作でイメージしてたキャラクターとはちょっと異なりましたが、
共に「正義」を貫く姿は、小説とダブって本当に心が熱くなりました。

今ではもう10年が経ちましたが、時を経ても色あせることのない傑作です。



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タモリのTOKYO坂道美学入門

タモリ 
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芸人の意外な一面

東京人でもないタモリ氏が、ここまで突っ込んで東京の坂を紹介できるとは意外。

写真も本人が撮っている。
お世辞にも上手いとはいえない写真だが、自分の本当に好きなものを撮っているのがよく判るので、大変好感が持てる。





坂の街・東京

うちの近所の坂がいくつも載っているので買いました。
(P86〜タモリが近所で写真を撮っていたなんて・・・)
普段降りたり登ったりしている坂をこうやって紹介されると、実に楽しいです。
それにしても、凄い数です。
忙しいだろうに、よくここまで集めたモノです。
その写真も説明文も(周辺のスポットの紹介も)、ほどほどなのがいいですね。
特に説明文がユニークです。
おそらく彼に一つひとつの坂について語らせたら、もの凄い量になってしまうのでしょうけど、こんな風にコンパクトにまとめるとはさすがです。

欠点を書くと、製本の仕方のせいか本が硬くて開きにくいコト、そして肝心の写真が折り目に懸かっていること。
この本のイメージが薄暗いのは、内容のせいだけではないです。
それからこのイラストマップは酷いですね。
無駄に向きを変えていて分かりづらいし、下手なイラストは入っているし、説明は中途半端だし、一部間違いもあるし(描いた方が現地に行っていないのは明か)。
もっと散歩するときに役に立つような地図にして欲しかったですね。
それとこの手の本にありがちな、「お散歩コース」を設定しているのもお節介で、マップに真っ赤に線を入れているのは見づらいです。
(この本の読者全員がこの通りに歩かないといけないとか?)
大体歩く人の体力によって、距離は全然違うじゃないですか。
地図については、各区の最後に載っている地図を拡大したようなのが便利だと思うのですが、イラストマップにするならもっと考えて工夫して欲しいです。

非常に楽しい本なので満点を付けたいのですが、素人臭い地図が足を引っ張って星4つです。
イラストマップだけすげ替えて出し直して欲しいです。


坂道で作家道歩むタモリ・良い坂道の条件4ヶ条

良い坂道の条件4ヶ条に基づいて厳選された坂道の数々。
兎に角、坂の名前の由緒・由縁に関するタモリ流の薀蓄が楽しい。
この本を持って街に出れば、時空を超えて江戸と平成を行き来できる本。
掲載されている江戸古地図が少し小さいのが惜しい。


歩きましょう〜 

下町出身の私が「山の手」とは何だ?と考えたとき ・大きい家が多い ・金持ちが多い 
・町並みがきれい なんだろうな・・と思っていた。この本を読んでもう1つ、坂が多いことに気づいた。
実際、本を読んで坂が多い場所はいわゆる東京の山の手地区。下町地区にはほとんど坂が
ないことがわかった。
写真もきれいだし、見ているだけでも行ったつもりになれるけど、
今度は実際歩いてみたいな、と思った。


坂道美学の名のとおり

この本をずいぶん前に買い、たまに眺めて楽しんできました。物の価値のわからない小僧の頃に買ってからずっと読んでいます。今では、悲しくも物の価値を若干ながら知ってしまったので、この本の坂付近の住宅のハイソっぷりや表紙の塀の高さに怯えてしまいます。実際、この本の坂を見て周り、やはり坂は誰でも楽しませてくれるテーマパークではないなと感じました。楽しむにはそれなりの目と知識と想像力(たまに社会的立場)があると良いなと思います。

ただし、坂一つとってもいろんな視点があり、風情の良さを感じたり、そこに考証や想像を加えたりする遊びは楽しいものです。

単なる歴史や地理の考証の本ではなく、坂で遊ぶ楽しさを、素敵な写真と共にさりげなく伝えてくれるところにこの本の良さを感じます。



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イル・ポスティーノ [DVD]

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イタリア、ナポリに浮かぶ小さな島。政府に追われてチリから亡命してきた世界的詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)の滞在は、島の人々のちょっとしたニュースになっていた。ネルーダに郵便を届ける配達人となった青年マリオ(マッシモ・トロイージ)は、ネルーダとの交流の中で、詩の世界に触れ、恋を知り、人間として目覚めていく。
故郷を追われたプライド高き詩人と、故郷の現状や自分自身にさえ無頓着な若者。まるで共通点のないふたりが詩を通して心で結び合うさまを、繊細なタッチで描いていく。ネルーダが島を去った後も、彼の消息を新聞記事で追いかけるマリオ。著名人であるネルーダにとっては短期間の小さな思い出に過ぎず、便りが来ることもない。それでもマリオはネルーダの残した録音機に、さざなみや風の音を吹き込む。出会いが人生を変え、信じようとする心が真実を生むというシンプルなメッセージを、心から信じたくなる真摯な映画だ。(茂木直美)


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天秤にかけたら・・・

人生の中で限られた人としか出会うことはありません。有名な詩人はきっと彼のことはホンのある日の出来事のような事としてしか見ていなかったし、思ってもいなかったでしょう。でも彼は違いました。人生が大きく変わったのです。生きる喜びを知ったのです。人と人との互いの思いは天秤にかけるときっとつりあわないものなのでしょうね。最後のシーンがなんともやるせなく気持ちのやり場に困るくらい考えさせられました。

人生にめざめた詩人との出会い

 はたらく意欲もなく無学な若者のマリオは漁師の父のもとでぶらぶらしている。ある日、チリの亡命詩人のパブロ・ネルーダが島に滞在するようになった。マリオは彼への郵便物をとどける仕事をえた。
郵便を手渡しするうちにしだいに親密になり、詩人は詩の作り方の一端をおしえてくれる。マリオは島内きっての美人の娘をみそめて詩をおくる。というような素朴で叙情的な物語がこころにしみる音楽とともに流れる。マリオは自転車をひいて山道をのぼっていく。山と海のながめもひときわ美しく全編が詩のような映画だ。
 マリオ役のマッシモ・トロイージは若者を演じるには老けすぎているが、適役で他にひとを見つけるのはむつかしいかもしれない。ネルーダ役のフィリップ・ノワレは近づきがたい風貌の中に親しみやすさをのぞかせてすばらしい。
 マリオは共産党の大会で、ネルーダにささげる詩を朗読する機会をえたが、大会の混乱の中で命をおとす。無自覚だった若者が、偶然の出会いから詩にめざめて、生きる意味を見出したのだった。彼は詩を残すことはできなかったが、名のある詩人だけが詩人ではない。職業詩人よりも詩人であるひとは少なくないだろう。
 ネルーダ(1904-1973)は国際的に名を知られた共産主義者で政治家。1971年にノーベル賞を得た。ねず・まさし氏の「現代史の断面」にも名が見えて、トロッキーの暗殺に失敗したシケイロスをチリに亡命させた、とある。筆名はチェコの詩人のイアン・ネルーダからとった。


目には見えないけれど

余韻を残して(映画からも地上からも)去っていたマッシモ・トロイージが美しい。

人の心は目には見えないけれど、詩人の言葉が心を表現し、
詩に目覚めた男が自らの心も発見していく。
人にも己にも誠実に、互いに信頼していくこと、
別れや死を超越し、生きることの幸いを強く訴えかけられます。

人の値打ちは(当然ながら)財産や外見ではないことを思い出しました。
超大作の映画だけが名作でないことも。


何度見ても素晴らしい

私はこんなに素敵な映画をほかに知らない。
きっとこの映画を見たら、誰でも詩を読んだり、書いたりしてみたくなるはず。
ネルーダが語る、詩についての何気ない一言がとてもいい。たとえば詩人になるには?この質問に対する回答。
ラストはとっても切なくなるけど、あの余韻がなんとも言えず素晴らしい。


音楽と海

何とも言えない切ないメロディ。
主人公の感情に合わせてリズムを変えたり、テンポを変えたり。
学生時代映画のゼミで、この映画の音楽の使い方に関して力説したのを覚えています。
切ない映画ですが悲しくはありません。
ナポリのきれいな海のように、心が澄んでいきます。



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