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クチコミ情報
フレームの中に自分を見る不思議リアルを極めれば極めるほどフレームの中の出来事が自分と無関係になっていく
その逆を徹底的に狙った映画だよ、コレ
時制の混乱、意味の消失、無駄なエピソード、不自然なライティング
全てが計算されていて、自分が今何見てるのかを絶えず自問自答させられる
結果、記憶の中のフレームにストーリーと並行して自分の思いが表れてくる
自分の夢の記憶と手触りがそっくりな感じで...
メタストーリー以外にこんな方法もあるんだ〜と素直に感動しました
特典が素晴らしい!映画館で見て感動したのでこのDVDを買いました。
もちろん作品がいいのは見てわかってますが、特典の”大林宣彦の映画お喋り”が素晴らしいです。
一人で2時間近くしゃべってるのですが、大林監督のお話はうまくて楽しいので、時間を感じさません。
この特典DVDだけでも買った価値はあると思いました。
ブルーレイが出るまで待つという手もありますが、”大林監督のお喋り”が特典としてつくとは限らないのでファンなら買っておいたほうが無難では?
原作に似合わない演出があまりに目立つ重松清の小説「その日のまえに」を映画化。この作品を初めて読んだとき、いつか映画化かドラマ化されるだろうなと予想した。そしてついに映画化された。小説がとても素晴らしい出来だったので、映画化されたことは素直に嬉しい。
健大はデザイン事務所を営む売れっ子イラストレーター。妻・とし子は売れない時代から支え続けてくれた良きパートナーで、育ち盛りの息子2人の子育てに奮闘中。しかある日、体の不調を訴えたとし子は、検査の結果、突然の余命宣告を受けてしまう。
いつか必ず迎えてしまう『その日』までに残された時間を必死に生きる人々の姿を描いたヒューマンドラマ。原作ではとくに主人公がいるわけでもなく、いくつものオムニバス作品があり、それぞれ独立した物語となっている。そして、最終的にすべての物語がリンクするという結末だ。
しかし、映像化となる本作はそうではない。この映画では最初から最後までとある家族の姿を中心に描いおり、他の物語の登場人物達は脇役程度で終わってしまう。これはとてももったいない。小説では正直、ナンチャンと永作博美夫婦の物語より、他の登場人物達の物語の方が感動的なのだ。無理に一つにまとめなくても、小説のようにオムニバス作品にすればよかったのだが。
そしてさらに残念なのは本作の演出。監督はわざとわかりやすい合成や、絵本のような映像を取り入れたようだが、これは明らかに失敗。小説にあった日常的なリアルさがまったく感じられず、逆に命に対する感動さが損なわれてしまっている。作中に流れる曲も、作品とまったく合わない気の抜けたものになっているし、感動的な場面も台無しだ。監督は小説を読んで、一体何を感じたのか。
ナンチャンもなかなか頑張っているし、永作博美の演技も素晴らしい。しかしその姿を上手く演出できる技量は、この監督にはない。期待していた作品なだけにとても残念であった。
言葉にならないほどだまされたと思って一人でも多くの人に観て欲しい。そう思える傑作です。
満足に宣伝がなされなかった悲運もあり、あまり話題にならなかった印象がありますが、
同じチェロが出てくるあの教科書通りの映画と比べるのもなんですが、
合成がチャチいとか構成についていけないとかしか言えない人は、そっちを観ていたらいいので、
お願いだからこの映画の悪口を言わないで欲しいです。
観ながら思い浮かんだワードは、中島哲也、「地下鉄のザジ」、つげ義春、「Dolls」です。
そこに、大林監督の熟達した抜き差しの手腕が光ります。
けっこうお年だと思うのですが、感覚が全く古くさくない。
論理だけで撮ってはいないのでモダンと言う言葉は適切ではないですが、
「映画ってここまで自由になれるんだ」と、映画というもののポテンシャルにすら
感じ入ってしまいました。
音楽も素晴らしい。子役も素晴らしい。もちろん合成も、時制操作も。
大林監督、確信の狂い咲き、と言いたいです。
ある意味で原作通り映画ー原作ー映画(再) の順に鑑賞し、滂沱致しました。
都会と田舎の関係ばかりでなく、街中にも、本人が望めば還る場所と人がいる。
そういうことを発見しました。
原作のストーリーを「全て」盛り込んだことが、原作を好きな方にとっては
「読んだ通りに再現されていない」映画になる可能性を高めたのだと思います。
わたしは「逆」に、映画に採り上げなかったエピソードがふたつ、
(これもシーンに入れてもいいなあ、でも意図してカットしたんだろうなあ)と思って2度目を見ました。
(ひとつは母以外が夕食を作るシーンです。)
原作は、映画に登場したひとりひとりの、背後に秘めたサイドストーリーとしても
充分楽しめました。
もちろん原作単体でも傑作です。どちらも素晴らしい。
物語、特に死が主題の作品をつくる側の礼儀として、
現実世界に忠実に再現するのか、
おはなしの部分を現実とはき違えないように、つくりものを観客の脳内で変換させる余地を残すのか。
監督は、ずっと後者の立場です。
わたしは、監督の姿勢を全面支持します。
映画館に足を運んだ方は、ファンタジーのお芝居を観て、館を出た先を生きる糧にするのです。
だから、ファンタジー内に見えることは全て真実だし、ホンモノそっくりにつくってはならない。
現実の生死にへとへとな人間は、映画の中でそっくりな世界を観たくありません。
大林監督は「さびしんぼう」で、「あした」で、「なごり雪」で、命が尽きたとしても、
後世に残る仕事をした監督となったでしょう。
長く生きて、新しい作品を作り続ける大切さを、いつも学ばされます。
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