|
クチコミ情報
見る奴等がいるから書く奴等がいる映画は,普通に生活している誰もが加害者となり,被害者となりうること。
そして,傍観者であるその他大勢の者たちが加害者になってしまうということ。
今の社会では映画のような“現実”はどこにでもあり得る状況で,その状況をドキュメンタリータッチで描いています。
映画のテーマは大変重いのですが,勝浦卓美刑事を演じた佐藤浩市さんと,犯人の妹「沙織」を演じた志田未来さんの演技が,このテーマを見事に支えています。
本作を見て,何よりネット社会の問題を痛切に感じました。
今の時代は,全国津々浦々,同じ情報が瞬時に共有でき,過疎も都会も感じさせないネットの世界を享受しています。ネットは上手に使えばこの上もなく便利な代物ですが,一歩間違えば犯罪と隣り合わせ,映画はそんなネット社会の矛盾を痛烈に感じさせてくれる刺激的な作品となっています。
近年の小学校では,インターネットの便利さや使い方は学習しているようですが,これが目に見えない凶器になることもあるとは教えていないようです。学校や社会を含めて,あらゆる教育現場でインターネットの平和的な活用等について,しっかり学べる環境を作ることが必要ではないかと感じました。
良い映画だと思います。事件が起きる度、マスコミの反応が時として腹立たしく感じる。
正義を振り回すが、その実それはメディアの暴力とか傲慢としか思えなかったり。
この映画はそういう負の部分を良く描いているなぁと思いました。
メディアや、インターネットユーザーの描き方が若干戯画的になっていた部分もありましたが。
佐藤浩市さん、志田未来さんのMAX出力ではない、気持ち抑えた演技がとても良かったです。
部分的にもう少しストーリーを掘り下げてほしいような箇所(佐々木蔵之介さんの新聞記者との関わり)はありましたが
シナリオも良かったと思います。
この種類の作品では何となくキャスティングが固定化しがち。
もう少し目新しいキャスティングで脇を固めると、さらにコクのある作品になったのでは?と思います。
お値段なりの価値ありのDVDでした。
オープニングにて身内に容疑者がいたら、その家族も非難されるべきなのか。
映画では、連帯責任とばかりに容疑者家族にもその罪を償わせようとする。
また興味本位で家族を責める輩も登場する。
毎日ずっと流されるメディアの情報や、止まらないネット情報など、
情報はあふれている。
痛々しい程に流される個人情報に、ただただ何もできない個人に歯がゆい思いをさせられる。
自分には関係ないとワイドショーを、
興味本位でみる生活を少し見直したくなる作品です。
分かったつもりになってはいけない 「被害者家族の気持ちなんてわからない逆もしかり」
これは映画を見ている最中に何度も思ったことだ。
この映画を見ても加害者家族の気持ちなんて少しも分らない。
わかるはずがない。
だって自分は自分の周りに殺人をした人がいないのだから。
こう書くと「心の冷たいやつだ」と思われてしまいそうだが、この手の作品で一番怖いのは「わかったつもり」になってしまうことだ。
加害者家族の気持ちがわかるのは当事者か経験者だけだ。
本作をみて「加害者家族の気持ちがわかった」という人もいるだろうが、その考えは「傲慢」でしかない。
もしそのような人が周りにいたとしたら、自分ができることは何もないと思う。
強いて言えば、ただ傍にいるだけ、話を聞くだけしかできないだろう。
本作を見て「謙虚」でいることの重要さを再確認した。
見ていない人はぜひ見てほしい。
メディアミックスは単純に君塚良一&亀山千広の『踊る大捜査線』コンビによる、フジTV系刑事ドラマ。歳をとるたびに目の下のたるみ具合が親父さんに似てきた佐藤浩市とこれまた二世俳優の松田龍平が刑事コンビを組んで、受験ノイローゼの兄が犯した殺人事件のせいでマスゴミからいわれなき攻撃を受ける妹・沙織(志田未来)を護衛するヒューマン・ポリス・ストーリー。さすがに刑事ものの扱いには手馴れた2人だけに、「加害者の保護」という視点から書かれた脚本はそつなくまとめられ、『踊る・・・』に感銘を受けた人ならそれなりに楽しめる内容になっている。
作品の中で加害者の妹というだけで犯罪者扱いするマスコミを明確に敵視しているので、自分で自分の首をしめるようなフジTVの潔さにはちょっぴり驚かされた。子供がひきこもりの新聞社記者(佐々木蔵之介)とハミダシ刑事との全面対決かと思いきや、真の敵役はそのマスゴミをも出し抜く大魔人?たちにいつのまにかすりかえられてしまっている。この辺は、マスゴミを全面的に悪として描くことができない、TVキー局がスポンサーについた映画の限界を感じてしまうのだ。
「背筋が凍るぜ」「シャブづけにしてくださいよ」など、映画公開当日にフジTVで放送された『誰も守れない(映画の4ヶ月前を想定したドラマ)』が伏線となっている台詞が映画の中で連呼されていたが、イマイチ空振りに終わっていた感がいなめない。要するに2時間ドラマで映画と連携させてもそれを見ていない観客にとってはちんぷんかんぷんであり、すでに固定客のついている人気連ドラを単純にそのまま映画化して興行を狙った方が賢いということなのだろう。メディアミックスなどという得体の知れない理論にふりまわされた挙句、余計な出費をしてしまった制作側の底の浅い戦略が見え隠れする。
そして、少年犯罪というネタの古さも災いしているのか、いまいち時流に取り残されている感じがして、ベストなタイミングでの公開とはいえない。それこそシャブづけで逮捕されたアイドルを保護するような話の映画を今公開にしていれば、マンモスはまっていたのにねと思わせる作品だ。制作開始から放映まで何年もかかる映画の場合、これだけ時間の流れが速い時代に時事ネタを追いかけるのは少々リスキーということか。
|