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クチコミ情報
現場主義的思考、思索的行動のすすめムハマド・ユヌスについて知りたくて、いろいろ探していてこの本に行き当たりました。特別な才能を持った一人の人やグループががんばったというの話ではないので「プロジェクトX」のようなヒロイズムとはほど遠い話です。成功の後の失敗についても容赦ない。
一人の人間だけではなく、さまざまな条件、環境が奇跡のように波長をあわせたとき、変革は起こる。でも、それは神秘主義やただの偶然でもなく、調査や訓練や試行の賜物。自分自身が実は自分が変えたいと思っている世界やシステムの一部であること。世界を変えるにはまず自分が変わること。強力な他者は強い敵であると同時に味方にもなる。だから反権力とか反体制とか、そういったシンプルな話ではありません。もーっと根本的なところで、自分の考え方を変える、変われることを説いています。(自分が仮に進歩的な人間だと思っていたとしてもです。いや、だからこそかな)
とにかくとっても面白い本でした。静かに熱くドキドキしました。きっと、これから何度でも読み返すことになるんじゃないかな。ソーシャルイノベーションをやりたいと思っていなくても、複雑な現代を生きるための実践手引書として、参考になることてんこ盛りです。
時折、泣きそうになる数々の事例からソーシャルイノベーションについて書かれた本です。
この本の特色は、
1,ソーシャルイノベーションが終わった後の事まで触れている。
2,多くの事例からソーシャルイノベーションの共通する流れや要素を述べている。
3,ソーシャルイノベーションを目指す人のための具体的な考え方がわかる。
1,は特に強調したい特色です。
この手の本は成功した時点までしか触れられないことが多いです。
どうやってその成功を成し遂げたのか。までです。
しかし、成功が終わったら、また失敗が来るとこの本では述べています。
そしてその具体例にも触れられていて、
ソーシャルイノベーションに終わりはないと言うことを教えてくれます。
2,の守備範囲は相当広い。
中心メンバーさえいないブラジルのエイズ撲滅キャンペーンについても触れられています。
つまり特定の個人、主人公のいない場合でもイノベーションは起こる。
そしてそれがどうして起きたのかを考察されています。
また、失敗や挫折にも触れていて、それをどう捉えるか。
また当事者たちの行動についても述べられています。
3,はこのようなマクロ的な見方から、
ソーシャルイノベーションへ至る思考を学べます。
ありがちな成功本とは一線を画していると思います。
それが合わない方もいるでしょうが、いい意味で味があると思います。
私はいくつか気になる言葉がありました。
・楽観だけでなく、現実もしっかり見る。
・着地点がわからない事を認めて進める。
・人間関係が生活の質
・複雑(=子育てのような不確実な結果)を認める。
ソーシャルイノベーションを考えている一人として
とても参考になりました。
また、いくつかの事例の話では時折泣きそうになりながら本を読みました。
ブラウン氏のボストン殺人件数減少活動。
ダレール中将のルワンダの悲劇。
ムハンマド・ユヌスのマイクロクレジット。
どれも強烈な話でした。
そして大きな勇気をもらいました。
社会起業や、ソーシャルイノベーションに興味がある方は是非。
複雑系科学で社会変革のメカニズムに迫る 本書は複雑系の観点から社会を変える可能性を掴む方法を研究した本です。
治安や貧困、交通事故や人間性を無視した医療、紛争など、身近な領域から世界レベルにまで、様々な社会問題があります。それに対して、多くの人は自分にできることが分からず、糸口のみえない複雑な問題を前にしりごみしてしまいます。しかし、本書で紹介されている多くの事例の主人公たちは、「かもしれない」状況の中で一歩を踏み出し、複雑系の波に乗って、非線形的に(非比例的に)運動を大きくして、社会変革を成し遂げます。
従来、社会変革は努力や組織人員の規模に比例して発展すると暗黙のうちに思われていましたが、そうすると複雑な問題ほど大きな労力が想定されてしまいます。しかし、複雑な問題というのは働きかける側と働きかけられる側との相互作用によって、あり方が大きく変化し、その関係は複雑にも単純にもなりうる(本書では育児が例に挙げられています)。大切なのは日々変化する関係の中で、勇気を出して変化を起こし、自己と他者とを変革していく中で、常に新しい関係性を築いていくことです。それが持続的な変化となっていきます。
本書は具体的な社会変革の事例(グラミン銀行など)が多く掲載されているので、社会変革の実例を学ぶ上でも参考になりますし、その上、複雑系科学の視点から解説がなされていますから、社会変革のメカニズムの勉強にもなります。従来型の一方的な「剛」的運動論ではなく、相互作用の中での変革という無理のない「柔」的な社会変革論は、意識はあってもなかなか一歩を踏み出せない多くの一般市民にとって、馴染むものではないかと思います。
文章や表現が不親切理に適った事は書いてあるのだとは思いますが、珍しく理解度、満足度共に低い本でした。翻訳された本なので仕方ないのかもしれませんが、私のこの本の印象としては「自分の所持品(ブランド品や高級車等)の固有名詞を話の中にやたら羅列し、あたかも自分の創作物であるかのように誇らしげに自慢する人」の話を聞いているような感覚でした。
文学的で知的だが、学校の参考図書っぽくて、楽しい読書はできなかった。社会を大きく変えた人々の物語というイメージでこの本を手に取ったのだが、ちょっと期待していたのとは違った。
自分の期待は、もっと読み物として娯楽色が強く、読み終わった後に感動というか、感化を受ける本だった。
この本はもう少し学術的な感じで、あまり生身の人間の体温を感じさせるような本ではなかった。
大学などで、社会企業とか勉強してると、課題図書になりそうな本だった。
さまざまな成功事例は出ているので、そこは新たな視点、参考事例を手に入れることができたし、有益だった。
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